朝からずっとPCとにらめっこをしている。
SNSの返信すら忘れるぐらいに集中して。
一文字も進まなかったり、ぼぉっとしたり。
遅々として進まないけれど、頭の中にはずっとそれがある。
大昔に使ったけれど、もう10年以上も使用していないソフトを立ち上げて。
これから進めていく方向性や道程を文書化している。
頭の中にはあるけれど、それを人に伝えるには余りにも具体化していないからだ。
それを論理立てて、わかりやすく、まとめるには時間が必要になる。
時間がある今、それをまとめておこうと思ったからだ。
もちろん、そんなもの思った通りになるには、いくつもの壁がある。
こんなこと出来るわけがないだろう?というレベルの物もある。
それも含めて、全て文書化しておく。
いつ何時、どんな人に、どんなプレゼンが出来るかなんてわからないのだから。
それにしても、夢のような企画で、愛で支えられている映画だ。
だからこそ、ロジックとは相反している部分が多い。
夢や愛は、論理にはならない。
だから、論理的にまとめるとなると途端に筆が鈍っていく。
映画をヒットさせる方程式なんかないという。
かつては、優秀な原作とキャストと宣伝があればヒットすると言われていたようだけれど。
今はそれほどたやすくはなくなってきたのだという。
その理由の多くは、やっぱりエモーショナルな部分なのだと自分は思う。
そこに愛があるか、そこに夢があるか、そういう数値化できないいくつかのことが大きく作用する。
どんな映画だって、キャストもスタッフも必死で取り組んでいるはずだけれど。
それでも、やっぱり、想像していないようなことが起きるのであれば数字だけではわからないという事だ。
その数字にならないことを。
その先なんかまったく見えないようなものを。
産業にしているのだから、映画の世界というのは実に奥深い。
産業である以上、売り上げは重要。
それでも、売り上げ予測がある一定のレベルまでしか立たないのだから。
いや、大赤字で何億円も損失してしまうケースだってあるのだから。
恐らく映画会社のプロデュースや企画製作部門は、大変な仕事だ。
どんな作品が話題になるか計算して、宣伝費、制作費を練りだして。
上映と、二次使用、三次使用まで計算して。
メリット、デメリットの間で、政策委員会を設置したり、スポンサーを探していく。
それもこれも、企画書を書くことは出来ても、実際にはまったく計算が立たないものだから。
計算通りに行くものなんて殆どないんじゃないだろうか?
それでも企画書を書き、予算計画を書き、宣伝計画を編み上げる。
それが仕事なのだから仕方がない。
抜本的に変えてしまえという人もいるかもしれないけれど、そんなに簡単なことでもない。
数十億という信じられないような金額が動く産業なのだから。
だから、自分もそこに挑戦している。
今、自分の頭の中にあること。
この映画に集まっているたくさんの愛情と。
この映画に詰まっているたくさんの夢を。
わかりやすく、ロジカルに文書化していく。
これが出来上がれば、強い強いツールになることがわかっているからだ。
2時間かかっても、1文字も進まない時間帯もあった。
まぁ、それでいい。
ちょっとずつ、まとめて、仕上げていけばいい。
まだ誰も考えていないような、まだ誰も思っていないような未来まで。
これは夢の宝地図。
それを共有するためのツール。
やれるだけ。
進めるだけ。
行くのだ。
ああ、自分の頭の中にあることすべてを文書化するのはなんて困難なのだろう?