実家に向かう前に鎮守様に行く。
毎年参拝するのだけれど例年とは違う時間帯に行ったら予想より列が長かった。
山の上にある小さな神社で、普段はあまり人も立ち寄らないような場所なのだけれど。
長い長い階段の中腹まで列が続いていた。
特に晴れ着を着ているような人もいないし、着飾っている人もいない。
殆どの人が、正月を家で過ごして、近所からふらりとやって来たような格好をしている。
都心の有名な神社に参拝するのとは少し趣が違う。
いかにもアルバイトな巫女さんがお守りや破魔矢を売っていて。
法被を着た毎年見かける恐らくは町内会の方が、みかんとお神酒をふるまっている。
毎年みかんは、実家に持って帰るけれど、お神酒は呑むようにしている。
紙コップに半分程度の日本酒だけれど、やけに今年は美味かった。
ふと、思い出してみれば27日の最終上映から今日までアルコールを口にしていなかった。
30日あたりに誰かを呼んで打ち上げようかなと思ったまま結局出来なかった。
それとも、神社の雰囲気だろうか?
二礼二拍一礼。今年もセブンガールズのヒット祈願をした。
公開してから初めての参拝だから、美味かったのだろうか?
実家でお節を口にして、昼寝をする。
実家は畳敷きだから、横になりたくなる。
横になると、わずかでも久々のアルコールが回ったのかもしれない。
些細な正月気分。
帰宅してから、キャンペーンで募集して集まった167片ものキャッチコピーをもう一度読み込んでいく。
PVのどこに配置するのかも含めて、検討を重ねていく。
本当は全てのキャッチコピーを採用してPVを作成できれば一番良いのだろうけれど。
PVの長さを考えれば、10片前後になるのは致し方がない。
腹を括って、選んでいった。
もちろん涙を呑んで採用しなかったキャッチコピーも数多くある。
どうしてもPVの雰囲気に合わなかったり、載せるタイミングがなかったり。
これは素晴らしいなぁと、思わず口をついたキャッチコピーもたくさんあった。
元旦に発表と約束していなかったら、ずっと悩んでいたかもしれない。
セブンガールズは、お客様と共に歩んできた映画で。
そのPVに映画を観たお客様の言葉を載せていくのはとても自然な作業だった。
まるで最初からお客様の言葉を載せると決めていたかのような感覚になっていく。
次々とキャッチコピーが現れては消えていく。
そのキャッチコピーのバックには、セブンガールズが流れている。
こういうことなんだよなぁと、何度も思った。
出来上がって、通して観た時、感動的だった。
このPVを観て、まだセブンガールズを知らない人が何かを感じてくれるといいなぁ。
観てくださった方が、この映画を紹介するために考えたキャッチコピーが並んでいるんだもの。
その熱はやっぱり、確かな熱で、もちろんダイレクトに伝わるものじゃないけれど感じることはあると思う。
というか、これまでお客様の言葉だけで編集したPVなんて観たことがないし。
応援してくださる方の熱気が、少しでも少しでも広がって行ったら、凄いことだって本当に思う。
年が明けて、名古屋での上映。
名古屋で出来る自分たちの宣伝は非常に限られている。
それはロードショーの宿命なわけで。
まして自分たちの映画は、他の映画に比べれば知名度も低い。
もちろん、海外のマイナーな作品なども上映するのがミニシアターだから関係ないとも言えるけれど。
どうせなら、やっぱり、一人でも多くの人が興味を持ってくださったら嬉しい。
観た人が、こんな風に応援してくださる映画なんだよ!って思いだけでも届くといいなぁ。
名古屋に住んでいるミニシアターのファンの皆様にだけでもいいから。
名古屋に住んでいる映画ファンの皆様にだけでも十分だから。
そして上映してくださる名古屋シネマテークさんが、セブンガールズの上映をして良かった!と思っていただけたら。
その積み重ねしか、実は全国に向かっていくことなんか夢のまた夢なのだから。
やっぱり、ハッピーが連鎖していくことを夢見てしまう。
目の前の名古屋シネマテークさんをまずハッピーに出来るとしたら。
限られた出来ることの中で、今、こうして、こんなにハッピーなPVをお届けできることは本当に美しい。
さて、眠りにつこう。
今日観る夢が初夢か。
実は、ここ数日毎日セブンガールズの夢を見続けている。
朝、起きて、いつも戸惑っている。
初夢に限って、覚えていないなんてことになりそうだなぁ。
まぁ、夢なんてとっくにみているのだけれど。