UPLINK渋谷最終日。
床屋に寄ってからいつもの道を行く。
いつも見ている風景、いつも歩いてきた道。
20日もの間、通い続けた。
スタッフさんに挨拶する。
心なしかいつもよりも笑顔で対応していただいている。
切なくなりそうな自分を抑え込む。
控室に入って着替える。
一人だけの控室。
水分を摂って、切り替える。
ちょっと隙をみせると感傷的になりがちだから。
今日はそれじゃない。
いや、それを望んでいるお客様もいるかもしれない。
けれど、自分の中で、それにはしないと決めていた。
いつも自分がやっているカメラマンをやってくれる出演者が合流する。
少し話すけれど、とりとめのない内容のない話。
5分前になってロビーに降りるとお客様がいらっしゃった。
上映に間に合わないのに、登壇イベントだけでもと足を運んでくださった。
挨拶をしてもう一度集中する。
UPLINK吉祥寺のチラシがそこにあって読んでみるけれど、頭に入ってこない。
UPLINK渋谷のアンコール上映20回目の上映が終了した。
ステージに立ってマイクを握る。
こんなに大変だった。こんなに苦労した。こんなに頑張った。
そんな話ならいくらでも出来る。
エピソードなんかいくつでもある。
制作秘話だって、涙を流してしまう話だって。
けれど、そんな話はしない。
例え求められていたとしても。
それは今日じゃない。
渋谷で上映したのには、きっと意味があると感じていた。
渋谷という街について話していく。
全ては「これから」というテーマに沿って。
映画「セブンガールズ」は現代に繋がっている物語だからだ。
そして、映画「セブンガールズ」は、自分たちにとっての「これから」だからだ。
そしてようやく「これから」のことを話した。
そこに辿り着いて、拍手を聞いた時、胸をなでおろした。
一緒に喜んでくださる顔に感動をした。
名古屋シネマテーク
下北沢トリウッド
セブンガールズは終わらない。
正直、2019年はセブンガールズの年にする!と言いたかった。
そこまで言っちゃうぞぐらいに思っていた自分もある。
けれど、その為には、まだまだいくつものハードルが待っている。
そして、そのハードルの一つにでも引っかかったら、そんなことは出来ない。
慎重に、冷静に、丁寧に、考えて考えて、それでも勢いを弱めることなく。
だから奢るわけにはいかなかった。
一つ一つ。
自分の中にある言葉はそれだけだったから。
ロビーでたくさんのお客様と今日も握手をした。
たくさんの拍手を頂けたお客様には感謝しかない。
下北沢行くよ!
ありがとう!
強い握手がもう一度、自分に喝を入れる。
やっぱり止まったら死ぬんだなぁと言われた。
セブンガールズは明日晴れることを祈った物語
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