2018年12月22日

公開34日目

今日も事前に集まって打ち合わせをする。
大抵、自分がMCの時は、何か話すこと決めている?とか話したいことがあるか確認をする。
最近は皆、ちゃんと自分の中で用意してくるようになっていて。
ただ、こういうことを話すと決めているだけで、台本になっているようなものでもない。
こういうことを話すつもりだよというのを確認してから、全体の流れを決める。
全体の流れも、アンコール上映が始まってこの日で2週間丁度。
ほとんど、流れの作り方も固まりつつある。
実は、イベントの時間も大体同じぐらいの時間になりつつある。

台本になっているわけではないから、時間がどのぐらいになるかも、話が横道にそれる可能性もわからない。
わからないなりに、それでも、なんとなく、その時の感覚で微調整していけばいいこともわかってきた。
映画館のスタッフさんに、さすがですよね、舞台やっているだけありますよねと褒められた日もあった。
日々反省を重ねてアップデートしてきたからこそだと思っている。
どんなにお客様に好評な日でも、自分の中では反省点を1つ2つ持ち帰るようにしてきた。
楽しんでくださる方がいらっしゃるからこそ。
より楽しんで頂けるように。
そして、初めて映画にいらっしゃった人が疎外感を感じるような身内感のないように。

おかしな言い方になるけれど、その日によって自分は立場を変えてきた。
立場という言い方があっていると思えないけれど、まぁ、わかりやすく言えばということで。
毎日、UPLINKに通う中で、カメラを持っている日はスタッフに徹している。
もちろん、お客様から声をかけていただければ、役者としての顔になるけれど。
それでもなるべく、カメラマンに徹して、その日登壇したメンバーがお客様と交流できるようにする。
自分がMCの時は、当然役者としての挨拶をするけれど、なるべくホストとして立とうと意識している。
再現をやるメンバーや、あるいはガールズがいれば、ガールズをゲストとして立てるべきだって思っている。
わりと、ちゃんと役者として、色々なお客様の前に立つのは、自分が再現をしたり、歌ったときだけだったりする。

ただその中で、なるべくやらないとと思っていることは、初めて来てくださったお客様への挨拶だ。
ついついいつも来てくださるお客様に話しかけられたら笑顔で話し込んでしまいがちな自分がいる。
何も言わずに、扉から出てきてそのまま帰ってしまう初めての方がそういう時にいらっしゃる。
にこっと笑顔だけ見せてくださる方なんかもいらっしゃるから、そういう方々に必ずお礼を言うようにしている。
もちろんお馴染みの皆様への感謝の気持ちが大きいし、声を掛けなくてはと思うのだけれど。
ある程度、お客様が落ち着いてから話すように自分だけはしていこうと決めている。
何度も足を運んでくださる方もなんとなく心得てくださっているように最近は感じている。
まず誰かと話すわけでもなく帰っていく皆様への挨拶をしている間は、話しかけることを遠慮してくださる。
自分のようなのが挨拶をして、喜んでくれるかどうかはわからないけれど。

明けて翌日からの一週間のイベントはこれまでと少しだけ違う。
金曜は年末進行だから、木曜までの6日間を3つのパートに分けた。
これまでの2週間ははっきりしていて、歌の再現の日と、ダンスの再現の日が1日ずつ。
残りの日がシーンの再現で、1週間の中で1日はコメディタッチな再現を含めておく。
初めてのお客様にしてみれば、その日だけなのだからそんなのは関係ない。
けれど、事前に例えばネットで調べる人であれば選択肢があった方が良い。
それに加えて、動画をアップロードしてくださる方がいらっしゃるから、趣向があった方が良い。
その上でシアターセブンさんが日々やってくださっていたレポートをしていく。
それが、自分が出来る新しいお客様が、興味を持ってくださるであろうという企画だった。
そして、その企画の日々は出演者たちには負荷になった部分もあるだろうし、いつも以上に緊張させてしまった。
これでなんの成果も効果もなければ、後でどう謝ろうか?ぐらいのことまで考えていたのだけれど。
幸い、お客様だけではなくてネット上やスタッフさんや、遠くの足を運べないお客様迄。
とってもとっても喜んでいただけていて、胸をなでおろしている。

にも関わらずその2週間を終えて、ここで方向性を一気に変える。
6日を3つのパートに分けて、年内の上映を組み立てていく。
前編は、基本的に女優たちの再現。これまでの流れに則している。
ただ明らかに舵を切っていて、男女の恋愛などではなくて、娼婦たちの友情に切り替えていく。
どうしても再現芝居を成立させて、限られた出演メンバーで考えれば個々のエピソードに寄って行ってしまう。
だから、中心人物たちである娼婦同士の関係性の再現が薄くなってしまうとずっと思っていた。
そして、それをみせるのは、ここだ!というタイミングをずっとずっと待っていた。

中盤は、大人数によるパーティーだ。
人数が多ければそれだけ華やかになるし、にぎやかで楽しくなるのはK'sシネマからわかっていた。
ただこれには弱点が明らかにあって、それぞれが薄くなってしまう事と、動画撮影しても面白みが欠ける部分があった。
切り出せるパッケージというのはやっぱり決まっているんだよなという反省点だった。
だから大人数は、公開日とか記念日が良いと思っていたのだけれど、連休のクリスマスが待っていた。
だから、これはもうそのまま当てはめていけた。

そして後編。
ここはしっかりと話をする日にした。
正直、誰に言っても、やりたがらないような内容だと思う。
一人で15分以上話をするなんて言うのは、胃がせりあがってくるほどの緊張だから。
それでも監督の話を聞きたい人はいるはずだし、お願いをした。
例えば大阪のシアターセブンでは自分はすでに一人で話すことをしている。
そういう日が都内劇場でもあるべきだとずっと思っていた。
それに、ここを派手な感じにしたくなかった。
ここで、派手なイベントを組んでしまえば、まるでフィナーレのように見えてしまうからだ。
だから終盤では更に、この作品の深い部分を真面目に知っていただく日にしたかった。
日本全国に行きたいと口にするのは簡単だけれど。
もしそうだとすれば、現実的に、一人で作品について話すぐらいのことが出来ないと、前に進めなくなる。
終盤は、更に前に進むための助走でもあるべきだという発想からだった。
そして、人数がいない日でも、興味を持ってくださる方がいるのかどうかも大事なことだと思っている。

ここまで読んだ方は、もしかしたら驚いているかもしれない。
今、おいらが考えているのは、ここからのことだからだ。
「ここから」を基準にして、物事を企画しているからだ。
UPLINK渋谷なんていう、カリスマ的なミニシアターで、しかもアンコールで3週も上映している。
それ以上なんかこの規模の映画で中々求められるものじゃないはずなのに。
それをスタートなんだと考えるようにしている。

今ある精一杯でここで上映し続けることが可能になった。
だからこそ、それを精一杯やったと満足したくなんかない。
後から、なんかすごい上映だったらしいと噂されるような。
そんな上映にしたいとずっと思っていたから。

まぁ、監督やプロデューサー、配給担当さんは、常識的な範囲内で考えているはずで。
こんなことを伝えたら、何を言ってるんだ?と言われてしまうかもしれない。
でもさ。未来があるものだからこそ、お客様だって応援してくださっていると思う。
これから、この映画はどうなっちゃうんだろう?なんてワクワク感があるからこそなんだと。
だとしたら、勝手にフィニッシュになんか向かえない。

今日もたくさんの皆様と挨拶をさせていただいた。
明らかに始めていらっしゃった方も。
当然だけれど、全員がセブンガールズを好きになってくれるとは思っていない。
ただ、中にはセブンガールズを愛してくださる方が必ずいるという自信がある。
実際に、毎日、セブンガールズを好きだと言ってくださる新しいお客様が生まれ続けている。
ちなみに、だからこそ、セブンガールズを好きにならない方がいても全然良いと思っている。
辛辣な意見を例えばいただけるのであれば、それも頂きたいとさえ思ってる。
愛してくださる人が必ずいるからなのかもしれないけれど、よほどの中傷じゃない限りは受け入れていきたい。
自分は何を言われたところで、この張った胸を小さくすることなんかないのだから。

アンコール上映2週が終わった。
10月を含めれば、UPLINK渋谷でまる3週間も上映した。
明けて翌日以降。
面白いことが起きるんじゃないか?と予感している。
まぁ、予感なんてしょっちゅう外れるけれど。
わくわくしていることは間違いない。

明日は満月。
三連休の初日。
何が起きるだろう?
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:37| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする