サービスデー。
あまり実はサービスデーと言ってもピンと来ない人もいるかもしれない。
むしろ「レディースデー」の方がピンと来るんじゃないだろうか?
ウィークデーの真ん中、水曜日。
多くの映画館がレディースデーを設けて、女性が安く映画を観れるようにしている。
UPLINKは海外の映画の配給をしている会社でもある。
海外の映画で、ジェンダーレスの映画がここ数年で多く話題になってきた。
日本でもLGBTの映画が、それを追うように公開されてきた。
思うに、UPLINKは、性別で割引をすることを率先して辞めたんじゃないだろうか?
レディースデーは、むしろ、性差別につながる発想と考えたんじゃないだろうか?
UPLINKでは、水曜日は性別は関係なく、サービスデーとなっている。
昼間にイベントについてまとめてたたき台から変更を加えたものを、ようやく提出、発表にこぎつけた。
先週とほぼ同じタイミングで出せて良かった。
イベントを考えるときに、一番重要なのは、それぞれのスケジュールのすり合わせ。
それから、曜日ごとの意味や、イベントの内容の連携などまで徹底的に考えていく。
その中でも、重要な曜日が、土曜日と水曜日だと考えている。
土曜日は、UPLINKでは必ず毎週封切作品がある。
封切と言っても、二番館三番館だから、公開日ではなくて、UPLINKでの上映初日という意味だけれど。
その日は、やっぱり多くのお客様が足を運ぶし、重要な一日なはずだ。
そして、水曜日はサービスデー。
映画ファンが映画館まで来てから、何を見るか決めるような。
前売とは違った文化を持っている日だからだ。
その水曜日に、何をやるのか。
考え尽くして出した答えは、監督のワンマンデーだった。
まだ一度も実現していない監督が一人で何を語るのかの日。
これまで、再現などを繰り返してきた中で、そろそろそういう日を創りたかった。
ひょっとしたら、発表したスケジュールを見て驚いた方もいらっしゃるかもしれない。
予想できなかったはずだから。
でも、来週も自分の中での組み立てとしては、ほぼイメージ通りになった。
それが終わった段階で、今日の自分の登壇についてやっと考えることが出来たのだけれど。
ちょっと急に焦りだした。
今日も水曜日だと気付いたからだ。
もちろん、スケジュールを組んだ日には、そのことは頭に入れて組んだのだけれど。
いざ、我に返った時に、今日、いつもとは違うお客様が来る可能性があることを十分に考え切っていないと思った。
急遽、ピアノを弾く登壇メンバーに連絡して、この曲が弾けないか?とお願いをした。
どこまでやれるか未知数だけれど、自分の組み立て通りなら、面白く出来るように。
色々考えて、一切、情報を入れずに登壇後に、ネタを振ることにした。
本当はそういうことはあんまりやっちゃいけないし、そんなに好きなことでもない。
でも、今日のやつはその方が良いと判断した。
あとで、怒られちゃうかなぁと思いながら。
でも、結果的に、演じた登壇メンバーが、幸せだったと口にしてくれた。
少しだけ実は胸をなでおろしていた。
そんな日があっていいと思っていたから。
そう思っていたら。
ロビーでお会いしたお客様にまた感動させていただいた。
目を真っ赤にしたお客様。
また来る!とだけ、急に伝えてくれたお客様。
友人のリツイートから辿って来てくださったお客様。
知り合いが勧めていたからと、足を運んでくださったお客様。
確実にこれまでとは違うお客様が、複数人いらっしゃった。
そして、イベントも含めて、楽しんで帰ってくださった。
これを繰り返すんだ。
繰り返さなくちゃいけない。
そう、自分の中で確信に変わっていく。
そして、これは地道なようで、地道なことではないのだと思う。
あんまり人に言っても笑われるようなことだけれど。
これが、突然、急展開を産み出すことを自分は良く知っているから。
登壇したメンバーの顔を余り観ないようにして帰った。
本当は怒ってたらどうしようかなぁと不安だったから。
帰宅して、ネットを見ると、今日の映像もお客様がアップロードしてくださっていた。
その映像を観て、また少し嬉しくなった。
今日のレポートを書いて、明日の上映予定を発表して。
ようやくBLOGを書き始めようという段階で音楽の吉田トオルさんから電話が鳴った。
笑いながら、色々なことを話した。
未来に向けての話ばかりだ。
それから、ピアノを弾いている郁子役の広田あきほを、たくさん褒めてくれた。
すごく面白い登壇イベントだし、ピアノを弾いてくれて嬉しいと何度も口にしてくれた。
こんな時間になってしまったけれど。
心地よい疲れと共に布団にもぐろう。
明日は、また違った役割がある。
監督の話も楽しみだ。
木曜日は、水曜日とはまた毛色が変わってくるだろう。
広がれ、拡がれ!
もっと、もっとだ!
セブンガールズは確実に進んでいる。
その歩みが遅いと感じることすらない。
なぜなら、その一歩は確実な前進だからだ。