平日日程2週目の火曜日。
今日も前売の数はそこまで伸びていなかった。
昨日今日と厳しい数だったけれど、月曜は直前になって席が埋まっていった。
それで良いのだと思っていた。
大事なことは日々、着実に増えていくことだから。
思った通り今日も、上映直前になって、いくつかの席が埋まっていった。
ただ大きな反省として前日よりも少なかった。
これは落ち込んだ。
少しずつ増えていかなくちゃいけない。
もちろん、自分たちの映画だけではなくて、これはどの映画も通る道だ。
SNSで、話題になった映画で一人だったという話を見て、背筋がぞっとした。
なんという厳しい世界なのだろう。
明日、明後日と、当日券が増えるように、もっともっと考えて頑張らなくっちゃいけない。
そして、最終日まで増え続けていくことが何よりも大事だ。
たった1日でそんなに落ち込むことはないと、人は言う。
当たり前じゃないかと言われることもあるかもしれない。
けれど、そこで落ち込むことに躊躇したくない。
ちゃんと、落ち込むときは落ち込む。へこむ。悲しむ。悔しがる。
例えどんな話題作や、有名な作品でも同じと言われてもだ。
UPLINKさんにだって申し訳ないじゃないか。
もっともっと興味を持ってもらえるには何が必要か考えないと。
おいらたちは、弱者なのだから。
名前だけで人を呼べるような役者じゃないのだから。
今週末以降のスケジュールが出た。
1週間の延長と聞いて28日までと速報をだしてしまったけれど、27日までだった。
28日以降は、年末年始スケジュールで、次週扱いになるのだそうだ。
スケジュールを確認すると2018見逃し映画が6本も並んでいた。
話題を耳にした映画や、中にはアカデミー賞4部門も獲得した映画もあった。
そのラインナップに驚きながらも。
そこに並ぶ責任をもう一度考えた。
やらねばなるまい。
全ての映画が満員になって盛り上がっちゃうぐらいに。
もしかしたら、この作品群のお客様が、そのままセブンガールズも観てみようと思うかもしれない。
だから、嬉しいことなのだ。
打ち合わせに参加するも、頭の中は今週末以降のイベントについてだった。
今日は登壇メンバーである程度考えてやってくれればいい。
年末年始スケジュールという事は、さすがに27日が最終日になる確率が高い。
すでに、年末年始の作品はある程度まで決まっているはずだから。
この先の延長があるとすれば、想像外に話題になっていく以外にはないはずだ。
ラッキーだった部分もあるはずだ。
毎年恒例の見逃し100本を今年は、吉祥寺オープン企画と重なって行っていない。
だからこそ、空きのあるスケジュールの中でお客様の応援もあって、それならと延長が出来た。
空きがなくても、延長できるぐらいの実力を持つべきだ。
過信しないようにしないといけない。
けれど自信も持ち続けなくてはいけない。
セブンガールズという作品には力がある。
今日のイベントも暖かかった。
お客様が喜んでくださった。
皆も準備に大変だったと思うけれど、やってくれた。
本当に恵まれているなぁって思う。
嬉しいことがあった。
今日も始めてきてくださったお客様がいらっしゃった。
ロビーで目を見た時に、映画を楽しんでくださったのが分かった。
そうだ。この繰り返しだ。一人一人、お客様に出会っていく。
それ以上もそれ以下もない。
もう一つ嬉しいことがあった。
先週の金曜日に自分が登壇した日に、初めて来てくださったお客様がもう一度足を運んでくださった。
それも北海道から!
あの日は挨拶も出来なかったと、わざわざ声までかけてくださった。
その日、初めて映画を観て、それも舞台も劇団も何も知らないのに、もう一度来てくださる。
もちろんリピートも嬉しいことなのだけれど、その気持ちが何よりも嬉しかった。
きっと、そういう気持ちは、人に広がる。
もしかしたら、周りの人がそれならと興味を持ってくださるかもしれない。
なんだか、そういう直接的な気持ちに、触れたと思ったら急に恥ずかしくなってしまった。
何が恥ずかしいんだろうと思いながら。
でも、きっと、おいらが思い描いていることはこういうことなんだって思った。
お客様の顔を思い浮かべながら帰宅する。
毎日毎日、家に着くのは0時過ぎだ。
帰宅してからイベントについてまとめていく。
監督やプロデューサーとの話を参考にしながら。
もちろん、最初にまとめたものなんか叩き台で、あっという間に変わってしまうけれど。
叩き台すら作らなければ、いつまでも決まることもない。
全員のスケジュール、セブンガールズという作品について、初めてのお客様、リピートしてくださるお客様。
全てを考えながら、少しずつ。
さあ、明日がやってくる。
明日は、久々のMC役だ。
アンコール上映2日目に再現したシーンのリクエスト。リバイバル。
その時は監督がMCだったけれど。
今回は自分がMCをする。
目の前のお客様に、素晴らしい思い出を持ち帰っていただかないと。
昨日より今日、今日より明日。明日よりも明後日。
一日ずつ、一日ずつ、成長していくんだ。
セブンガールズは、まだまだたくさんの人に出会うべきなのだから。