2018年12月17日

公開29日目

アンコール上映2度目の日曜日。昼のとても良い時間帯。
朝、座席を確認すると予想以上に伸びていて席が埋まっていた。
少し考えたけれど、スクリーン1は当日用の席が10席も用意されている。
だから、稽古場にはいかずに直接、映画館に向かった。
スタッフさんに挨拶をして、チラシを映画館入り口で手渡す。
セブンガールズ上映の前の回は、「カメラを止めるな!」
すでにDVDも発売開始していて、新宿でイベントをしているのに週末の動員がある。
やっぱりすごいなぁと思いつつ、同じような予算、撮影期間、思いで製作した映画だから続けて観て欲しいなぁと思った。
チラシを手に取ってくださった皆様ありがとうございました。
一人でも興味を持ってくださった方がいらっしゃったらいいけれど・・・。

集合時間の前に、年明けの名古屋シネマテークさんから連絡があった。
すでに名古屋シネマテークでも販売開始していた。
まったく知らなかったのだけれど、都内以外でも、セブンガールズを楽しみにしてくださる方がいる。
だから、名古屋でも大成功したいなぁと思う。
そのためには、今、都内で評判になって少しでも話題になって、名古屋までその噂が届くことだ。

UPLINKに戻るとチラシを配った効果があるかないかはわからないけれど、当日券も出たようで。
少なくても家を出た時よりも、更に増えて、ほぼ満員という状態で日曜を迎えることが出来た。
初めてのお客様、リピートしてくださったお客様、友人や知人。
K'sシネマから数えれば都内で4週目に入った中で、なんとありがたいことだろう。
これから仮にもう一度週末を迎える日が来た時にこの日は大きな意味を持ってくると思っていて。
なんというか、客席後方でカメラを構えながら、胸がいっぱいになった。

ロビーでお客様と挨拶する役者を撮影していると。
やっぱり長く応援し続けてくださった方や、懐かしい顔に出会う。
鞄から、2009年に上演した舞台のポストカードを取り出して。
映画でファンになった方に・・・と手渡してくださった。
わざわざ、そんなことを考えて持ってきてくださる。
LSDライブも来たかったなんて口にしてくださる。
そんな一言にいちいち目頭が熱くなってしまう。
懐かしい顔のお客様も、ロビーで喜んでいるお客様を好意的に観てくださっていた。
こうして、応援し続けてくれた方に、目の前でたくさんの人に喜んでもらっている姿を見せられる。
それでも、自分の中では、まだまだ恩返しになってないんだと、言い聞かせる。
本当の恩返しはこれからなんだ。

皆と解散した道すがら。
淡々と翌日からのことを考える。
都内4週目、アンコール上映2週目の、平日進行。
予想通り、前売り券は伸びていない。
第一週も、伸びていないなぁ少しずつ予約や当日で埋まっていったけれど。
不安な気持ちばかりが自分に押し寄せてくる。
登壇者の数よりも、予約数が少ない日だってあった。
もちろん、例え、お客様が一人でも精一杯歓迎するつもりだけれど。

ここから先に出来ることは、もう少なくなった。
さぼることなく、自分たちが映画を上映していることだけは発信し続ける事。
それ以外は、作品の評判や、興味を持ってくださるかどうかだけだ。
ただお金をかけた宣伝よりもずっとずっと体温のある周知は出来ていると思っていて。
こんな風に、登壇イベントが動画で毎日アップロードされる映画なんか観たことがないわけで。

そして一つ嬉しいことがある。
それは、二次創作だ。
最近では、ファンアートと言ったりするようだけれど・・・。
お客様が、セブンガールズを題材に、絵を描いてくださる。
実は写真の加工は前から散見していたのだけれど、これはなんとなく黙認していた。
実際には、デジタルの写真のコピーは厳密には少し問題があると聞いている。
別に商用利用しているわけでも何でもないし、純粋な気持ちで宣伝してくださっているから何をするわけでもない。
けれど加工していてもグレーゾーンだからやっぱり大々的に、リツイートしたりするのは憚った。
ありがとうございます!という気持ちがありつつ、どこかブレーキもかかってしまう。
そんな中でイラストを描いてくださるというのは、とってもとっても嬉しいことだった。
いつか、高井戸と京助の萌え漫画とか出たらなんて、妄想してしまったり。
こういう広がり方は想像もしていなかったから、見るたびに感動してしまう。

こんなことを言うと映画館にも、或いはプロデューサーや監督にも申し訳ないけれど。
明日から先は、満員にこだわらないように考えようと思っている。
もちろん、たくさんお客様が入れば、それに越したことはない。
映画館だって、当然、営利活動である以上は、動員しなければ打ち切りになってしまう。
けれど、毎日、満員を目指すよりも、一週間のトータルであったり、日々、少しずつ増えていくことであったり。
そういう考え方にシフトしていくべきなんじゃないかなぁと思っている。
じわじわと客席が埋まっていってという広がり方をこの一週間で出来れば、次が見えてくるんじゃないだろうか?
・・・なんて、考え方を変えつつもやっぱり翌日の席の埋まり方を気にしてしまうのだけれど。

先週の月曜日はコメディナイトだった。
けれど、最終的にサプライズナイトになった。
明けて翌日の月曜日は、ダンシングオールナイト2。
先週のダンスの日に、出演者から男の子も欲しい!というコメントが出たことでブッキングをした。
どんな日になるのか、楽しみだし、サプライズがもう一度あるといいなぁと思う。

純粋な実力だけではなくて、運も味方をしている。
それは、はっきりしていることで。
そのことだけは肝に銘じたい。

子供の頃。
少年ジャンプが一番売れていた頃。
毎週毎週早売りのジャンプが読みたくてしょうがなかった。
毎週、どの漫画も、次の週が気になるような終わり方をしていて。
次はどうなるんだろう?とハラハラしていた。
映画は、変わることがない。
けれど、毎回違う発見があると言ってくださる方がいる。
毎回イベントが楽しみと言ってくださる方がいる。
同じように期待してくださる方がいるといいなぁ。
少年ジャンプには、良く書いてあった。
「〇〇先生の作品が読めるのは少年ジャンプだけ」
今思えば、すごいキャッチコピーだったんだなぁ。
「セブンガールズを観れるのはUPLINK渋谷だけ」
今、まさにそういう状況だからこそ。
そういう面もあるはずだ。

皆の負荷も高くなっているはずだ。
監督もきっとそう。
自分は、まぁ、無限の力を持ってるけどな!
でも、皆が自分と同じじゃない。
どれだけケア出来るのかまで、ちゃんと考えないとだ。

さあ!
新しい平日進行が始まる。
どんな展開になるだろうか?
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:06| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする