2018年12月13日

公開25日目

今日も様々な連絡が相次ぐ。
本日は延長が決まった15日からのチケット予約開始日でもあった。
本当はイベントをこの日までに発表したかったけれど、上映時間が決まってからの時間が足りなかった。
登壇メンバーそれぞれに時間が大丈夫か確認が必要だったから。
ただ、発表には映画館に連絡して返事があってからになる。
今はそれ待ちで、スケジュール的にイベントが出来ない可能性だってあるし、要請もあるかもしれない。
とにかく今は、待つしか出来ない感じだ。

UPLINK吉祥寺が12/14にオープニングを迎える。
ミニシアター界ではそのニュースが毎日のように上がっている。
どうやら内覧会が行われていたようで、多くの写真がSNSに上がってきた。
真新しい5つのスクリーンを持つ映画館。
マスコミも招待されているからオープニング前に記事も出てくるはずだ。
・・・つまり、UPLINKは、本日は大忙しの日のはずだ。
実は心のどこかで、システムダウンもなくはないぞ・・・と覚悟していた。
一気に5スクリーンの予約が1週間分も増える。しかも100作品を越える上映を予定している。
予約が全ての作品に殺到してしまったらどうなるのだろう?なんて思っていた。
多少、サーバーが重くなる時間帯はあったのだろうか?
何もなかったかのようにその時間は通り過ぎた。

確かにアンコール上映のチケット発売日が1日ずれたり、スタッフさんたちが大変そうなのはあるけれど。
そんな歴史的なタイミングで、同じUPLINKの渋谷で上映されていることをなんだか嬉しく思っている。
登壇前の控室に使用させていただいているスペースの荷物も、吉祥寺に運ばれて急に広くなったり。
なんというか、同じタイミングだからこそのドキドキを味わえる。
スタッフさんの多くも吉祥寺に行っているはずだ。
オープンその日に自分が登壇するというのもなんだか嬉しいことだなぁと思っている。
見れば、すごいラインアップ。パルムドールと同時に上映されているんだぜ。
それに大杉漣さんの遺作、教師は、セブンガールズとスタッフが重なっていたりする。
不思議な縁を感じるし、UPLINKが注目されている時に上映しているってことなんだから。

いつものように待ち合わせ場所につく。
監督と登壇メンバーがそろったので打ち合わせを促す。
プロデューサーが来てくださったから、少し離れた場所で様々な報告をお互いに。
とっても勉強になる話を聞く。
いくつかの朗報も。
プロデューサーも、配給担当さんも、自分たちの見えない場所で様々に活動されている。
そういう情報は、なるべく出演者に共有するようにしているけれど。
とても、メールやLINEで伝えられるようなものでもない。
なぜなら、仕事だから動いているということだけではないからだ。
そこには、確実に思いがあって、その思いは文字情報なんてものでは伝わり切らないからだ。
稽古場で会えば話すようにもしているけれど。
中々、信じてもらえないこともたくさんあったりするから、どう伝えればいいのかとも思うけれど。
着実にセブンガールズは前に進み続けていることだけは確かだ。

一緒にUPLINK渋谷に移動して控室に。
登壇の段取りを確認してから、いつものように扉の前に。
聞こえてくるのはエンディングテーマ。そして、拍手の音。
舞台ではカーテンコールで拍手をもらっているから気付かなかったけれど。
映画のエンドロール後に拍手が起きるというのは実はすごいことなんだって気付く。
映画祭のスタンディングオベーションじゃないけれど、お客様はスクリーンに向かって手を叩いてくださっている。
そこに人がいないのにもかかわらずだ。
少なくても自分は拍手をした経験が映画ではないので、気づいた時は感動して背筋に電流が走った。

アンコール上映になって初めてプロデューサーが登壇を後方から観る。
くすくす笑ったり、関心したりしているのが、面白かった。
思えば、いつもファインダーの中に集中していたから、一緒に観ている人がいるのは新鮮だった。
生で映画の1シーンを再現する舞台挨拶は、初体験だったという。
確かにそれが出来るのはセブンガールズしかないし、思っているよりずっと良かったという言葉を頂いた。
いくつもの進行中のプロジェクトを抱えていて、忙しい中、恐らくセブンガールズが一番小さな仕事のはずだ。
それでも、うっとおしいぐらいに、小野寺からはメールが届く。
申し訳ないなぁといつも思うけれど、専属でガッツリと宣伝担当が付くなんてこの規模ではありえない。
その有り得ないこともやってやろうと思っているから、申し訳なくても、考えて、企画して、意図を伝える。
だから連絡が増えていってしまう。

それでも、気にかけてくださって、意見をくださって、次のことも同時に考えてくださっている。
映画シーンの生再現は、最初やりすぎじゃないかと感じたそうで・・・。
それは、例えば監督でさえ、大人の考えではそんなことありえないと一度は考えてしまう企画なのだとつくづく思う。
もちろん、期限は考えている。
登壇は続けても、ずっとずっと再現をやり続けることはきっとどこかで無理が出る。
別の方向にシフトするタイミングがきっとくる。
その時のアイデアも温めてあるけれど、今はそれをどうこう言ったり発表するタイミングではない。
まずは21日までをやっぱり精一杯に届けるしかないはずだ。

先週の今頃はドキドキしていた。
チケット予約前日だったから。
たった2日で週末が埋まるかどうか、心配で仕方がなかった。
今回はもう発売中だけれど、予約の出足は悪い。
事前にずっとカウントダウンなどで盛り上げていたわけではなくて継続での上映だからだ。
それにイベント内容を待っている方もいらっしゃるはずで。
この週末がもし満員に近い状況まで行けば、冬休み上映も不可能じゃないと思っている。
たった数日しかないけれど、自分に出来ることは全てやっていくしかない。

だって、あんな拍手があるのだから。

プロデューサーは、劇団のファンはすごいと口にして。
もちろん、すごいのだけれど。
実は、今、SNSで情熱的に応援してくださっている方々は、映画公開からのファンなんですよと伝えた。
昔からの劇団のファンはむしろ一歩後ろから、暖かい目で見守ってくださっている。
それを伝えたら、ええ!?そうなんですか!?と驚いていた。
そういうお客様が一人二人と増えていく。
だからこそ1日でも1人でも多くの人に届けたい。

確実にあれほど毎日愛でるように製作したセブンガールズは、自分の物ではなくなった。
お客様の映画になった。

まだまだ出会えるはずだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:57| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする