UPLINKでは3つのスクリーンがあって、それぞれの作品のスケジュールを組み立てていく。
多分・・・というか、間違いなく144分という尺のセブンガールズを組み込むのは大変だと思う。
土曜日に通常上映初日を迎えて、その週の水曜朝10時にチケットの予約が始まる。
公開をしたK'sシネマには予約システムがなくて、独自に劇団HPで前売予約をしたけれど。
UPLINKの場合は、最初からそのシステムがある。
予約したことがある方はおわかりだと思うけれど、なんとその時に座席表が表示される。
自分が座りたい指定席を座席表から選んで予約することが可能になっている。
そこまで自分のHPでシステムを組んであるというのは、すごいことだと思う。
そこまでの準備をしてあるからこそ、スケジュールもギリギリまで組み立てることが出来るのだと思う。
スケジュールが発表されるのは、発売日の前々日から前日だ。
更にすごいよなぁと思うのがその徹底したスケジュール管理だ。
公開時間が、分刻みでスケジューリングされている。
通常の映画なら、19:15~とかなのに、平然と、19:12~なんてスケジュールがあったりする。
こんなに細かくスケジューリング出来るのは、スタッフさんたちがそれだけ大変だという事だ。
お客様が入ったりお見送りであったり、舞台挨拶も入っているのだからなおのことだ。
だから、毎日何時から・・・というスケジュールとは少し違ってくる。
日によって、上映開始時刻が分単位で変わってくる。
他の映画館ではあまりない事だから、最初はとっても驚いた。
スケジューリングを担当していらっしゃる方は、きっと次週のスケジュールを組むのに相当考えている。
そう思うだけで、なんというか、少し感動してしまう。
特に前回、UPLINK渋谷で上映した時は急に決まったから大変だっただろうなぁと想像する。
終わり時刻が、22:50でイベントなんていう日もあったのだ。
恐らく、かなり無理をしてブッキングしてくださったというのがそれだけでもわかる。
144分という尺の作品を、急にブッキングできるのは3つのスクリーンがあるからこそで。
もし自分がそれを担当していたら、急に決まった瞬間に、全てやりなおさなくちゃいけなくなるはずだ。
チケット発売3日前という段階で。
きっと、いつ行こうか自分のスケジュールを確認したい方は、やきもきされていらっしゃると思う。
申し訳ないなぁという思いもありつつ、同時に、少しだけ待ってくださったらと願っています。
早ければ3日の月曜のうちに、間違いなく予約開始前には発表されるので・・・。
こういう細かいスケジューリングを組める映画館だからこそ出来たことがたくさんあると思う。
それを思えば、直前まで解らないことも、実は、映画のためなのだと思うから。
いや、むしろ、それも含めて、サービス精神の賜物なのだと。
あれだけの作品数を、毎週ブッキングして、スケジュールを組み立てて。
その全ては、もちろん企業努力でもあるけれど、映画への愛情がないと出来ないことだと思うから。
サービス精神。
そこに一番シンパシーを感じている。
自分たちは、そのサービス精神で、今日まで演劇を続けてきたから。
劇団や作品によっては、客に媚びるな!なんていう言葉を前面に出すところもある。
もちろん、それは悪い事じゃなくて、深い深い意味があるのだけれど。
だから、自分たちの作品は、客に媚びているなんて陰口を叩かれたことだって何度もある。
まぁ、それは「媚びる」の意味を間違っているだけだと、柳に風だったけれど。
そんな話を聞くたびに、もっともっと、サービス精神を磨こうと、逆に思ったりもした。
衣装を着て、舞台上演後に、お見送りをしたり、そんなことを平然とやろうぜと言ってきた。
今、そのサービス精神を全開にしている。
あまり自分から発信しないタイプの役者まで含めて。
個々でやり方もスタンスも違うけれど。
セブンガールズという映画を楽しみにしてくださる方に、精一杯のサービス精神で出迎えたいと思っている。
その為に時間を使うことも、ダンスを覚えることも、厭わない。
純粋に、一人でも多くの人に楽しんで欲しいから。
そこまでやることないだろって思ってしまうぐらいで丁度いいとさえ思ってる。
そこも突き抜けて、馬鹿だなぁと言われるぐらいまで行けたら。
そこから先はまだ誰も知らないはずだから。
稽古をして、悩んで、苦しんで、舞台に立つ。
それを20年間繰り返してきた。
そこまでしないと、喜んでもらえないからだ。
今、セブンガールズの出演者の全員にたくさんのファンがつけばなぁって夢想している。
ついてほしいなぁって思っている。
多分、役者としてはちょっとNGなのかもしれない。
自分にファンがついて欲しいと願うのが正しいのかもなぁとも思う。
でも皆に一人につき100人以上ファンがついちゃうような。
そんなことが起きたら、どんなことだって出来るようになる。
本当だよ。
皆の良い所を少しでも伝えられたらなぁって思うけれど、それほどの語彙を持っていない。
それでも伝えていかなくっちゃと考えている。
別に自分にそういう方がつかなくてもいいやってわけじゃないんだけれど。
自分に関しては、もう、数なんか少なくてもいいから、見つけてくださった人がいればそれだけで充分だ。
もう数日しかない。
それまでにサービス精神をもっともっと全開にしないと。
UPLINKでスケジュールが発表されたとき。
きっと、もっともっとと、思うんだろうなぁ。
どこまでも行こう。
共に歩んでくださった皆様がいる。
興味を持ってくださった方がいる。
こんなに応援してくださっている方がいる。
舞台を観てから、もう一度、映画を観たいと口にしてくださった方もいる。
不安はあるけれど。
その不安を吹き飛ばすほど。
しゃかりきに。