2018年11月30日

例えアポロンの馬車だと知っても走るだろう

二の矢、三の矢を打っていく。
考えて想像して。
自分たちの映画は小さい。
この世の中にある今上映されている映画の中でも一番小さいんじゃないかって思うことがある。
けれど、観てくださった方の中で、熱く応援してくださる方が実際にいてくださって。
ああ、まだまだ小さいけれど、小さいままではいけないんだと改めて思う。
広い場所に行くんだという気持ちというか。
広い場所にいるんだというつもりというか。
とにかく、小さい場所で小さくやっていたら、結局何も変わらないことを知りすぎている。

ある意味では自分を殺さなくてはいけない。
無私というか、無我というか。
自分の個人的な考え方や思いは、もう抽斗の中にしまってしまわないと一歩も進めなくなる。
滅私奉公に近いような感覚すら持っている。
お客様がどう思うだろう?とか。
世の中から見たセブンガールズという映画はどんな映画なのだろう?とか。
そういう視点に一度持っていかないと、じゃぁ、何を求められているのかも、何を提供すればいいのかも見えなくなる。

でも基本はそういう映画なんだろうなぁと思う。
きっと、セブンガールズという映画は、「作品」そのものが主役だ。
皆で創ってきた映画だ。
皆の宝物なんだって思うし、きっと、そう見えている。

そんな自分でも、時々、お客様から見た自分はどんな感じなのかなぁなんて考える。
まぁ、本当に時々だし、そんなに深く考えているかと聞かれたら心許ないけれど。
ただの奇特な人に見られているかもしれないしさ。
でも、多分、きっと、期待されているとしたら、奇跡のようなことを突然起こしていく。
そういう姿を求められているのだと思う。
奇跡なんて、そんなに簡単なことじゃないんだけれどさ。

劇団のオフィシャルブログで、全員プレゼントのイラストカードについて書いてあって。
ああ、なんだか恥ずかしいなぁ、嬉しいなぁなんて思いながら。
ゆっくりと、ふわりとしながら考えてた。
出演者も欲しがって、喜んでいるのだから、良かったなぁと思いながら。
ああ、そんなにサプライズだったんだぁとかも思ったりする。
全員プレゼントのカードとかそういうものを今回は用意したいと迄は言っていたのだけれど。
確かに、それがどんなもので、どんなデザインかなんか、発表する瞬間まで知らなかったんだから。
・・・というか、多分、全員プレゼントを用意したいという話はしっくり来ていなかったと思う。
何をやろうとしているのかなぁぐらいだったのかもしれない。
現物を見たら、それまでの話だけではなくて、現実感がやってくる。
それはサプライズになるのかもしれないなぁ。

Yahoo!ニュースの時もそうだったと思う。
掲載されるかもよと話していた時は、話半分で聞いていたのに。
掲載されたら、サプライズのように、皆喜んでいた。
あれ?言ってあったのに?と思ったりもするけれど、実際、そんなものかもしれない。
・・・というか、きっと、どこか臆病なところもあるのかもしれない。
おいらの口にすることを全部信じていたら、そりゃ、体がもたない。
こんなことやりたいんだ!と言って、出来ないことだってたくさんあるんだから。
良い話があって、それがいつの間にかなくなれば、人は臆病になっていく。
最初から信じなければ、傷つくこともないのだから。
それでも自分は、常に信じて、常に提供し続けようと思っている。
こんなことが起きるよ。こんなことが出来るよ。そう言い続けていくしかないのだから。
それに、最初は話半分だったとしても、あんなに喜んでくれるのだから。

たった一本のメールが帰ってくることを願って、一日、胃袋が痛い日だってあるのだ。
へへへ。

カウントダウン企画が続いている。
すでに作品を知ってくださる方が、ネタバレを気にしながらも楽しんでコメントしてくださっている。
あまり目立たないけれど、それと同時に、はじめましての方がリアクションを取ってくださったりする。
少しずつだけれど、盛り上がっていれば人が集まってくれる。
その中の何人かが興味を持ってくださるかもしれないし、映画に来てくださるかもしれない。
もっと広く、はじめましての方が増えるにはどうしたらいいかなぁ?
そんなことを考えながら、続けている。

チケット予約までもう片手の日数になったのか。
明けて5日前だもんね。
それまでに、お客様が予約するときに参考になるような情報を全て出したい。
考える事、調整すること、やまのようにありすぎて困っちゃうけどさ。

すっと、何かが抜け落ちていく。
自分はさておきで、色々なことを考えて、色々な準備をして、その隙間で。
ふと、自分になる。
そうすると、なんか、泣きそうになったりする。
やっと、会える。
やっと、セブンガールズをもう一度、都内で上映できる。
見逃してしまった皆様は、あの娼婦たちと出会うことが出来る。
もう一度観たいと言ってくださった皆様は、あの娼婦たちの体温をもう一度感じてくださる。
そして、自分は、それが本当に嬉しいんだなぁって、しみじみ思うよ。
大阪から、そんなに時間が経ったわけじゃない。
都内上映からだって、すごい長い時間だったわけでもない。
でも、自分の中ではまるで永遠のような時間だったよ。
次はいつだろう?なんて、何度思っただろう。
もちろん、絶対に今年中に再上映!と思って走りながらなんだけれどさ。

二の矢、三の矢を放て!
間髪を入れることはない。
その日がやってくるんだから。
信じて待ったあの日々は嘘をつかない。
全てを準備してきたじゃないか。

あと5日。
ここで出来る限りのことを!!


posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:30| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月29日

未定の予定を想定

昨日からの作業がひと段落した。
あとは関係各所の確認をしてから発表出来たら。

アンコール上映と公開時では少しだけ違うことがある。
公開の時は十分な準備期間があって、K'sシネマのロゴ入りのチラシを用意した。
映画館経由で、都内映画館に郵送してくださっていて、あとは自分たちでどこに配布できるかだった。
今回は決まってからすぐに発表しているから、ご存知の通り、決定が出てからそれほどの時間がない。
幸い、大阪や名古屋のために、俗にいう「白帯」というチラシがあった。
白帯とは、映画のチラシの下の部分に白い部分があるチラシだ。
ここに映画館のロゴを印刷したり、ハンコを押したりする。
今回は、急遽決まったから、実は渋谷で配布したのも白帯チラシだったりする。

もちろん、白帯チラシでも宣伝効果はある。
時期も映画館も書いていないけれど、URLやQRコードを記載してある。
チラシを観て興味を持った方がアクセスする経路は確保してある。
そして、上映するUPLINK渋谷では、12/8~上映と棚に書かれた場所に置いてある。
一番近いミニシアターのユーロスペースには、白帯のまま置かせていただいた。
現在の残り枚数が心許ない部分はあるけれど・・・。
次に印刷するなら、白帯だろうか?映画館のロゴ入りだろうか?
そう言えば、映画のチラシって公開前に配布をして、その後はあまりしないのかもしれない。
既に公開している映画のチラシはそれほど多く見かけない気もする。
とにかく、今の在庫を調べて、その範囲内で出来ることをしなくちゃいけない。
再上映まで残りわずかな期間だけれど、少し考えなくては・・・。

同時進行でやらなくちゃいけないこともたくさんある。
登壇についてとかも、調整中の部分や、考えたいことがある。
何が一番、楽しんでもらえる形で、何が一番、伝わる形なのか。
なるべく俯瞰で考えなくちゃいけない。
今日も意見を聞いて、それを取り入れられるか、考えての繰り返しだった。
とりあえず仮で資料を一つ作成しておく。
これを続けていくことが第一歩だからだ。

カウントダウン企画を、一つ一つやっていって、明日の準備が終わった今。
あえて、夢のようなことを書いておく。
いや、もう、夢だから、夢なんだと思ってくださって構わない。
でも自分の中でこうなったらなと思っていることがある。
あくまでも最高の形だ。夢だから。

それは12月5日の朝10時のチケット発売で、予約で何日か完売になることから始まる。
チケットが数少なくなったことで、他の日程も順調に埋まっていく。
アンコール上映初日の8日には、前売りチケットがなくなっていて、急遽、翌週の延長上映が決定する。
前売券完売が、映画媒体でニュースとして取り上げられて、チケットの取りづらい映画と噂される。
映画を観てくださった方々の様々な、良いも悪いも含めた感想がSNSに溢れていく。
2週目の全員プレゼントや、登壇予定を発表していく。
そして、2周目も順調に予約が埋まっていく。
そのまま冬休み期間に入る。
今まで来場できなかった学生さんや未成年の方々、主婦の皆様に足を運んでいただける機会を持つ。
クリスマスには、イベントをたくさんのお客様と共にする。
何度目かの映画ニュースになって、日本全国への道が開けていく。
冬休みが終わった頃から、日本全国での上映が現実化していく。
名古屋シネマテークでの上映の頃には、多くの映画ファンの皆様に認知されている。

・・・なんていう、もうなんというか、虫のいい展開を思い浮かべている。
ただ、その虫のいい、夢のような展開になるには、何が足りないか?何が必要か?というふうに現実として考えている。
ここが弱いぞ、ここはやっていかなくちゃいけないぞ、ここになった時の準備が必要だぞ。
そうやって、まだ夢の先に過ぎないのに、夢の先を現実として考えるようにしている。

映画製作をすれば、予期しないことが起きる。
偶然の要素もたくさんあるし、想像もしていないようなトラブルだって何度も起きた。
だから、予定なんかしたって、予定通りになるわけじゃない。
準備して無駄になることなんて、山のようにある。
そういうのを徒労だなんて言う人もいるけれど、そうは思わない。
準備して無駄になったって、別の機会でもう一度、役に立つことが何度もあった。
だから、今じゃなかったんだって思えばいいだけだ。
宣伝だって、それは同じことのはずだ。

何が勝ちで、何が負けとか、わからない。
わからないけれど、多分、一人でも多くの人にこの作品を届けるという最初の願いはぶれない。
だからきっと、今、目指しているのは、わけのわからない実体のないものに向かっての勝利だ。
それでも、勝ちに行く姿勢でいたい。そう、姿勢の問題だ。

それが出来るだけの作品だと信じているからこそだ。

さあ、明日は何が生まれるだろうか?
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:49| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月28日

カウントダウンの始まり

急に頼まれた案件と、以前から走っている案件を同時進行で。
一瞬、頭がごっちゃになるけれど、なんとかなんとか。
一つはまとまった。
もう一つは明日にはまとまるだろうか?
同時進行で連絡も重ねていく。

UPLINK渋谷のHPを確認したら「カメラを止めるな!」がいつの間にか近日上映に。
そういえば先日までユーロでやっていたから、UPLINKでは初なのかもしれない。
シアターセブンでも並んだけれど、話題作と並ぶのは嬉しいことだ。
他にも話題作がたくさんある。
同日の上映されている作品群もとっても魅力的だ。
UPLINKで映画を観て、ついでにもう一本・・・という方もいるかもしれない。
そう思うと、魅力的なラインアップは、何とも言えず嬉しい。
UPLINKは3つのスクリーンが常に回っている。
だから、たくさんの作品と交差していく。
そのことがとても嬉しい。
そして、それこそが、UPLINKが発信源たりえる最高の特徴だ。
その中の一つであることに誇りを持とう。
何もなかった映画が、そういう中に入っているのだから。

明けて、いよいよアンコール上映まで10日になった。
チケット予約までも残り1週間。
まだ予約出来るスケジュールは表示されていないけれど。
もうすぐ、ここにスケジュールだって記載される。
チケット発売日までに、準備したいことを急務で進めている。
うまくいけばいいなぁ。

10日前という事で、カウントダウンも始めた。
公開の時と同じように、出演者それぞれに委ねている。
今回は何人ぐらいやるかすら聞いていないし、何をやるかも聞いていない。
自分でも楽しみにしているぐらい。
それぞれが自分で企画を考えたらそれでいいと思っている。
それは意外に展開だってすると思う。
河原幸子のイラストが、全員プレゼントのイラストカードになったように。
どんな風に展開するかなんて誰にもわからない。
詩集がそのうち出るかもしれないしさ。

公式アカウントのカウントダウンをアップロードして、個人アカウントのカウントダウンを始める。
大変だなぁって思うけれど、大変だからやらないという選択肢は持っていない。
むしろ、大変なことこそ、やっていかないといけない。
簡単なことやっても、なんの意味もないし、面白くもないもんね。
片手間にやれることが人の心を打つことなんてない。
時間をかけたり、精神的に詰め込んだり、肉体を駆使したり。アイデアを練ったり。
そういう先にしか、人の心なんか打たない。
それが、自分たちが今まで活動し続けてきて、知ったことだ。

少しでも誰かの心に届けばいい。
どこかで、誰かの心に触れられたらそれでいい。
再上映のその日まで。
お客様を含めた全ての人が、一緒に盛り上がってくれたら最高じゃないか。
馬鹿だなぁと笑われてもいい。
格好をつけることなんか、とっくにやめている。

それでも、まだ不安ばかり。
再上映に向けて、どこまでアイデアを練ったら成功するかなぁとばかり考えている。
毎日、たくさんの応援コメントを目にしては力をもらっているのに。
ふと、一人になると、強烈な不安が襲ってくる。
まったくの弱虫だ。
へなちょこだ。

今日、出演者に送った連絡も。
目にした皆が呆れたり、怒ったりしないか心配で仕方がない。本当は。
何かをお願いするたびに自分にかかるストレスの負荷が凄い。
自分は皆と同じ立場で、一緒に走っている仲間だ。
違うのは役割だけ。
役割の中では、結局、お願いしてばっかりになっちゃう。
うるせぇなぁなんて言いながら、結局、色々なことを協力してくれるんだけれどさ。
それでもやっぱり、申し訳ないなぁって思ってしまう自分がずっとそこにいる。

そんな時は、ふぅ~と、息をつく。

ここからここからと、自分に言い聞かせる。
重くなった自分の周りの空気をそこに置き去りにして、前に進む。
それでもだめなら、無理やり走ればいいさ。
空気が良い場所まで一直線に。

さあ、カウントダウンだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:05| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする