ハリウッド映画の公開に合わせて、ハリウッドスターが来日する。
映画のヒットのために、映画の告知に出演者自身がやってくる。
それが契約に入っているとか、なんだとか、そういうことじゃないんじゃないだろうか?
役者はやっぱり観てもらって、初めて役者なのだから。
自分の作品を広めることは、役者という存在にとっては演じるのと同じぐらい大事なことだ。
役者と言う言葉にきっとそれは含まれていることだ。
樹木希林さんの訃報で日本中が驚いて、悲しんだけれど。
何よりも自分が感動したのは、それだけの病状でありながら、車椅子でも舞台挨拶に行っていたことだ。
体調が悪いというのは、休むのに十分な理由だ。それ以上ない理由だ。
それでも、映画館に駆け付ける。
観てくださる方に挨拶をする。
役者という仕事の本質を知ってらっしゃる樹木希林さんの姿には学ぶものしかない。
Facebookでとある映画監督が怒っていた。
端役で出演した役者がその映画のFacebookページのシェアをしていないと。
その内容に関しては、ちょっとだけ複雑だったけれど。
でも自分だったらやっぱり、どんな役でもちゃんと宣伝するよなって思った。
だって、それが役者なんだから。
有名人の俳優が、番宣であるとか、宣伝は苦だと発言していた。
ただ演じたいんだと。
すごいことを口にするなぁと思った。
いや、きっと、環境の問題なのだと思う。
なぜなら、出演しているだけで、すでに宣伝している部分もあるからだ。
看板になっているという意識が、どこかで邪魔をするのかもしれない。
自分たちのいる立ち位置から見ると、驚くような発言だけれど。
セブンガールズの出演者たちは世間的に観たら無名俳優しか出演していない。
世の中に向かっての看板なんかありゃしない。
さあ、どうやって、この映画を広めていこうか?とずっとずっと考えてきた。
でも、役者にそれを強制したことはない。
新宿の街にポスターを貼ろう!と口にしても、行ける人いたらね!というスタンス。
公開までのカウントダウンをやろう!と口にしても、それぞれなんか考えてね!というスタンス。
全体で盛り上がって、公開に突入するような景色になったらなぁと想像しつつも。
宣伝しろよ!なんて強制は、しないようにしてきた。
やれることは、材料を用意すること、受け皿を用意すること、軸を用意すること。
ホームページを始めとする、情報が集約される場所を創っておくことだけだった。
もちろんオフィシャルなHPや公式アカウントは、広く社会に届けるものじゃないといけない。
例えば個人的に友人やフォロワーに宣伝したいものもあるだろうし、判断が難しい所もある。
カウントダウン企画をやってくれている出演者の企画は拾える範囲で拾っていく。
写真に数字を入れたり、隠し文字を入れたり、絵を描いたり、ピアノを弾いたり。
それがどのように観られるだろう?なんて想像をしながら。
中にはお客様がカウントダウンに加わってくれたりもし始めている。
なんだか皆で公開に向かって盛り上がっているように見えているだろうか?
見えていないかもしれないし、見えているのかもしれないけれど。
少なくても、こんなにたくさんのカウントダウン企画が同時進行している映画なんか自分は知らない。
時には、スレッドが伸びて延々と馬鹿話をしているのもそのままシェアしていく。
金子透のポエムは、お客様がコメントを残したら、全員にちゃんと突っ込む。
河原幸子のInstagramの似顔絵では、珍しく監督と役者のやりとりが展開される。
坂崎愛の隠し文字は、日を追うごとに難易度が上がっていく。
まぁ、おいらのYoutube紹介は、ともかくとして。
他にもカウントダウン企画が何種類もある。
インスタのストーリーズなんか、なんだか理解も出来ないけれど。
そうやって、どんどん、全員で公開に向かって盛り上がっていく。
真面目だったり不真面目だったり。
もしも。
もしも、盛り上がって見えているなら。
それは、それ自体がエネルギーだ。
なんだか、盛り上がってる連中というのは、エネルギーの塊のようなものだ。
一週間前を切った日だからたくさんの情報が出た。
期間中のイベント詳細も。
奥山和由さんのコメントまで。
いよいよ明けたら一週間を切っている。
今週公開という表現になっている。
その日をどんなふうに迎えるのだろう?
その日を迎えるまで。
どんどん盛り上がっていけばいい。
公開してしまったら、もうカウントダウンは出来ない。
そこから先は、また違った形になっていく。
まだ世界はセブンガールズを知らない。
知る前は今だけだ。
何が起きるだろう。
世界がセブンガールズを知ったその時に。
そこは未踏の地だ。