公開へのカウントダウンが始まった。
ミニシアター系のカウントダウンってどんなのかなぁって色々調べてあった。
やっぱりどこも、公式Twitterでのカウントダウンが多かった。
意外にもカウントダウンなんてやっていない映画もあったりした。
「公開●日前」だけは必ずツイートに書くというのが一般的なのかもしれない。
当初は公式Twitterで、日々写真を更新していこうかなぁとかも考えていたのだけれど。
それは、あっさりとやめることにした。
毎日公開に向けて、自然と情報が増えていくし、その情報を出していくのが一番だと思った。
今は出演者からのコメントや、いただいたコメント、メディア情報、物販情報、当日のイベント情報。
それを日々、あと何日と繰り返しながら発表していく。
それが一番、公開に向けて盛り上がっていくことなんだと考え直した。
ただそれじゃ普通すぎる。
一番、「セブンガールズ」という作品に合っていることがあるとしたら。
その答えはたった一つだった。
それは、皆でカウントダウンをすることだ。
あいつの10はなんだろう?こいつの8はどうするんだろう?
なんだか、皆で盛り上がっているぞ。
それぞれが、それぞれに、カウントダウンを始めているというのは、とっても、うちらしい。
もちろん、強制しているわけでもなく。
公式のInstagramでカウントダウンをするから、皆もなんかやったりして盛り上がっていこうと声をかけただけだ。
あとは、やりたい人がそれぞれに自分のアイデアでカウントダウンをしていく。自由でいい。
果たしてどうなるだろうなぁ?と楽しみにしていたのだけれど。
TwitterもInstagramも、それぞれになんだか、楽しそうなことになっていた。
想像以上の数で、カウントダウン的なスタートを切っている。
え?毎日続くのかな・・これ?という企画まであった。
まぁ自由だから続かなくてもいい。
なんか、とりあえず10だけやってみた的な人もいるのかもしれない。
むしろ監督があまりやっていないというのも、うちの特徴だ。
大抵のミニシアター系では、監督が率先してカウントダウンをしている。
でも、当の本人は普通にカフェInstagramを継続していて。
でも実は皆のカウントダウンを見ている。
皆がこの映画を知って欲しいと、色々とアイデアを出しているという構図があったとして。
なんというか、うちの形だよなぁと思う。
監督の皆様への言葉は、舞台挨拶やパンフレットに十分に書かれていて。
もうそのほとんどを知っているおいらは、なんというか、それを知っていただく日が来ることが楽しみだ。
そのスタンスで多分良いのだと思う。
こんな連中集めて、作品を創ってるってだけで、もうシルエットが見えるからだ。
終戦直後の残飯シチューじゃないけれど。
鍋の中に、材料をぶち込んだごった煮のような劇団だった。
お笑いはあるは、シリアスはあるは、アイドル出てきちゃうわ、アクションがあるわ、ダンスがあるわ。
まぁ、なんでもござれのごった煮。
目指す場所が同じなら、それぞれが自分の表現をすればいい。
そういう風通しの良い集団だ。
今は作品性もどんどん高くなっているけれど、元々そんな雑多な劇団だった。
それは今も、それぞれ自分の中にあるはずで、面白ければいいさという空気を大事にしている。
だからこそ、この形は、一番素晴らしいと思う。
それぞれがね。色々なことをやろうって言った。
でも、それは別に映画の宣伝じゃなくていい。
だって映画の宣伝を何人もがやっていたら暑苦しいしさ。
それは、公式アカウントだけでもいいぐらいなんだから。
だから、やれる人はそれ単独で面白がってくれるようなことをやれるといいねと話した。
ポエムを書いたり、時代物の写真だったり、絵を描いたり、ピアノを弾いたり。映画評をしたり。
自然と映画とは関係なく、例えばポエムを楽しみにする人がいるようになればいいよと。
その中からもしかしたら、映画に興味を持ってくださる方がいるかもしれない。
なんだか、この人たち、色々なことやってて面白そうな人たちだなぁって思うかもしれない。
無理に頑張る必要もないし強制もしない。
やれる人がやれる範囲で、それも自分のアイデア、自分のやり方で。
誰かが楽しんでくれることを探すだけでいいというだけのこと。
もちろん、お互いにリプライしたり交流をしながら。
監督のカフェインスタのように、それぞれが盛り上がれば、それは素晴らしい事だよと。
みんな、面白がってやれたらそれが一番だ。
宣伝は宣伝で、宣伝計画の中進んでいくんだもの。
まぁ、計画って言ったって、大層なものでもないけれどさ。
そんな、それぞれのアイデアの中で、たくさんのカウントダウンが始まった。
本当に、お祭りが始まる予感がするような。
そんな感じだ。
神輿の人も、出店の人も、近所の子供も、色々な人が色々な形でお祭りを待つように。
全体が少しずつヒートアップしていく。
さて。
パンフレットの入稿が終わった。
まるで商業映画のような立派な豪華パンフレットだぜ。
全編フルカラー24P 予価800円。
監督の言葉、スタッフさんのコメント、役の裏設定、名セリフ集、名場面集、舞台写真。秘蔵写真。
もちろん、あのテーマ曲の歌詞も入ってる。
一番のハイライトはきっと、あの写真。
映画を観た後に、表紙と比べて欲しいあの写真。
ペラペラの薄い奴じゃないよ。
ちゃんと映画パンフレットらしい厚紙印刷。
どひゃあ!こんなに立派なの、ミニシアター1週間なのに創っちゃうのかよ!ってやつ。
雑誌の企画のようなことでページ数を埋めるようなこともしてない真正面からのパンフレット。
これぞ、映画パンフレット!というものになっている。
さて。
映画館で流れるマスターデータの書き出しに入ろう。
マスターが出来たら、次は納品だ。
カウントダウンがはじまって。
多分、それは、皆の体の中にしみこんでいく。
そうやって、当日を迎えるまで続いていく。
そして、映画が上映されるんだ。
セブンガールズが上映されるんだ。
未だ、セブンガールズを世の中の人は知らないままだ。