さあ、ブログを書こうと思っても、つい気になってパンフデータの方に手を出してしまう。
そんなことが何度も何度も続いて、こんな時間になってしまった。
稽古日だった。
稽古場に着くとPCを開く。
作業的に、これだけはやっておきたいというのだけでも。
ダンスや殺陣の稽古の声が聞こえる部屋の片隅で、カタカタとキーボードの音が響く。
いつもの孤独な作業とは少し違う。
稽古が始まってからも、多少作業を続けるも断念する。
どうしても、芝居のことが気になってしまって出来ない。
編集担当や、監督に、パンフの印刷データの確認はしてもらいたいものの。
実際に、その作業を続けること自体が不可能と知る。
稽古になれば、稽古に集中していく。
進んでいく演出、進んでいく台本。
恐らくはこの日本に住むあらゆる人々の中では普通のことではないけれど。
これが、おいらたちの普通、日常。毎週の稽古。
舞台本番に向かっていく姿勢。
稽古している最中に猛烈に、呑みたくなる。
今は、作業的にも限界で、天王山だとも思うほどだけれど。
稽古場でやった作業が思ったよりもはかどったこともあった。
いや、それでも、呑みに行くのはいくらなんでも無理か・・・とも思った。
でも、違うな。
パンフレットの制作は作業だけれど、作業じゃない。
人のことを書き、作品のことを書いている。
だとすれば、人と触れ合う事こそ、豊穣にするはずだという言い訳を思いつく。
この舞台で見せなくてはいけないものは見えている。
本来気にするべきところはそこであって、そこ以外ではない。
そんな話で、飲み屋で盛り上がる。
帰宅してすぐにPCをセッティングしたけれど。
想像通り、一文字も書くことが出来なかった。
ああ、明日は大変だなぁなんて思いながら。
同時に、なんとかなるさと、楽観視する自分もいる。
どうせ、今ねても早起きして、再開するだろうから。
映画公開まで2週間を切った。
やれることを全部やろう。