チラシ表裏を製作するだけで一週間かかるのに。
このページ数の編集を一気にやっている。
編集長がある程度、コンセプトをまとめてくれていなかったらどうなったことか。
コンテンツが決まっている分、作業スピードは速い。
とにかく、朝から写真を編集して、貼り付けて、テキストを配置しての繰り返し。
仕上がっているページは全体の数分の一。
まったくの白紙のページも未だにあるような状況だから必死だ。
朝からずっと作業を続けて、多分、明日稽古場でも作業を続けないと間に合わない。
作業の途中で、音声データが届く。
実は、先日の試写後、音楽も含めて変更点が出た。
まだ出るのか!と思うかもしれないけれど、出る。
今、数時間の時間が惜しいという状況だけれど。
これもまた重要な作業であり、最優先だった。
編集ソフトを立ち上げて音声を映像に合わせて、頭から再度「セブンガールズ」を観る。144分。
音声的な不備、アンバランスな個所のタイムコードをその都度送り修正依頼をしていく。
返し返しだからとても144分で済むはずもなく。
とは言え、この音声と映像を合わせれば、そこでマスターデータが出来る。
それこそ、映画館で公開する映像なのだ。
映画館への納品を考えれば、ここでやり切ってしまった方が良い。
公開まで2週間。今が一番厳しい状況だ。
天王山だ。
パンフを入稿して、マスターデータを納品して。
それまでは、仕事の鬼になれ!
その作業中にも、様々な連絡が届く。
パンフレットの校正についても届く。
音声のチェックが終わってから、再度、パンフ作業に戻っていく。
連絡が届いたら返すのが、むしろ、ちょっとした息抜きのように感じ始めた。
ちょっとした連絡が人に戻れる瞬間のようだ。
息抜きにコンビニに行って、飲み物を買う。
さすがに、今日はここまでか。
明日明後日で、形にする。意地でも。
想像以上に進んだのか、想像より進んでいないのかもわからない。
でも着実に進んでいることだけは確かだ。
このぐらいがいいのかもしれない。
映画の公開と舞台の公演が待ってる。
そのことをどう実感すればいいのか。
まったくわからない。
いつものように忙しくしていればいい。
考えたくなくても、どうせ考える。
考えすぎるぐらいなら、忙しい中で同時に考えた方が結果がいい。
公開2週間前なのに。
あまり、SNSに顔を出せなかった。
反省。
映画を楽しみにしてくださっている方がいる。
まだセブンガールズを知らない映画ファンだっている。
ケイズシネマでは土曜日が封切だから。
前日に上映を終えた作品があった。
そして今日から上映を開始した作品もあった。
様々な感想や、様々な反応まで目にしていく。
この作品を見た方々は、映画館でセブンガールズの予告を観ていらっしゃる。
チラシも手にしているかもしれない。
その中で、一体、どのぐらいの人が興味を持ってくださっただろう。
作業をしながら。
音声チェックで再度観た「セブンガールズ」が脳内にぐるぐる回ってる。
スクリーンを体感した今は、モニターでは足りない。
それでも、笑ったり、涙ぐんだりしてしまう自分がいる。
やっぱり、この作品には力がある。
より多くの人たちが楽しめるような幅の広さも持っている。
映画は「思い」だ。
誰かの思いだったり、監督の思いだったり、観た人の思いだったり。
この映画は、そんな思いが、たくさんたくさん詰まってる。
それ以上の感動なんかない。
映画を愛している人にはどうしても見て欲しいなぁと改めて思った。
もう目が開かない。