大きな話題が飛び交う。
アイドルが引退して、英雄が凱旋して、新製品が発表された。
引退も含めて、どの話題も前向きなものだと思う。
天災が続き、やりきれないニュースだってある中で。
前向きな大きいニュースが並ぶことも実は珍しいのかもなぁと思う。
そんな中、SNSにセブンガールズのチケットが届いたという報告が届く。
小さな小さな話題なのかもしれないけれど。
届くに決まっているのに、届いたことにほっと安心する。
今度は試写会じゃない。公開だ。
その予約が始まって、あっという間に売り切れて、それがお手元に届いた。
公開まで待ったなしだ。
今まで応援してくださった皆様。
最近、知ってくださった皆様。
これから足を運んでくださるかもしれない映画ファンの皆様。
その全ての人に、何を届けることが出来るだろう。
いやいやいや、作品を届ける以上のことなんかもちろんないのだけれど。
ないのだけれど。
奇跡はこれからだ。
でも、もうとっくに奇跡だ。
まだ夢が夢の形だったとき。
それを忘れてはいけないのだと思う。
夢が現実の形になった今。
忘れてしまいそうになるのだけれど。
ああ、この夢の続きを観たい。
たくさんのたくさんの人に届けたい。
一人でも多くの人に。
この作品を届けることが出来たら、どんなに素晴らしいだろう。
今までの全てをここにつぎ込んできた。
これは、自分に関わってくださった全ての人たちの、全てだ。思いだ。
思わず笑っちゃうような、冗談みたいなことでも。
信じて突き進むことが出来る。想像することが出来る。
それは、自分一人だけじゃ出来なかったことだ。
その第一歩が、もう2週間と少しで始まる。
この作品から体温を感じると評してくださった方がいた。
凄いお方からの言葉というのもあったけれど、その言葉そのものにしびれた。
ああ、それが、きっとこの作品の最大の特徴だと思った。
撮影され、編集という加工をされ、そこに役者がいるわけではないのに。
体温を感じるのだとすれば、それ以上のリアリティなんてない。
そして人は、いつだってそれを求めていたはずだ。
ぬくもりは、凍った心さえ溶かしていく。
チケットが届きました。ありがとうございます。
そんな言葉に。
ありがとうございます!と返す自分がいた。
おかしいのかなとふと思ったけど。
それが心から出た素直な言葉。
公開されている限りそれが続いていく。
自分の中では、ビッグニュースだった。