思った通り自然と朝に起床する。
スッキリとした状態で、作業に没頭する。
連絡を取りながら、地道に1ページずつ。
今日、目途が立たなかったら、色々厳しくなる。
全てわかった上で、作業を進めていく。
焦らず急がず、けれど、効率よく。
今日まで培ってきたものが役に立つはずだから。
撮影前に監督が用意した設定資料を久々に開く。
役についての裏設定が書かれている。
映画のためだけに用意されたもの。
それも記載していく。
資料的過ぎる改行の仕方などは多少触りながら。
スタッフさんのコメントや、校正の返しも来る。
スタッフさんのコメントは難しいんじゃないかと思ったのに。
想像以上の数が集まって、それも、どのコメントも泣きたくなるような嬉しいコメントばかりだ。
それぞれの仕事の視点からでしかわからない、セブンガールズという作品。
すごい。すごいなぁ。すごいなぁと、何度も何度も思う。
秘蔵の写真や資料も貼り付けていく。
全ての写真の説明が出来る。
それをし始めたら、ページ数が圧倒的に足りなくなっていく。
もしかしたら見てもわからない写真もあるけれど、何かは伝わるはずだ。
まるでこの3年間の走馬灯のようなページが出来上がっていく。
一旦手を止めて、別の印刷データを作成する。
それは、すぐに出来る作業。
あっという間に入稿作業まで終わらせてしまう。
結局夜の23時過ぎに、パンフレットの第一稿があがる。
何時間かかったのかもちょっとわからなかった。
圧縮率の高いPDFにまとめて、起きていて時間に余裕があるメンバーを募集する。
誤字脱字など校正チェックは、複数人でやった方が良い。
返信があったメンバーに、一斉に送信していく。
それに、自分はもう目が限界だった。
文字のチェックは、都度やっているけれど、今は出来ない。
だとしたら、やってくれるメンバーからの返信を待てばいい。
目は死んでいるけれど、耳は生きている。
とにかく、印刷データから一度離れて、映画のマスターデータの音の確認をする。
と言っても、全編ではない。
直しが入った箇所を一つ一つ確認していく。
ヘッドフォンだと、やけに目立つ音があったけれど、スピーカーだとそうでもなかった。
映画館の大きなスピーカーだとどんな風に出るのだろう?
そこは大きなスピーカーでミックスしているのだから、それを信じた方が良いのかもしれない。
ようやく、音の確認が終わった。
さあ、マスターデータを書き出して、映画館に納品できるようにしよう・・・とも思ったけれど。
一度、立ち止まる。
マスターデータの書き出しは明日にしようと決める。
PCにやらせておけばいいのだけれど、最後の確認もしたほうがいいだろう。
いくつかの修正が返ってきた。
いくつかは直したけれど、今日はここまでか?
そこまで多くはないから明日でもすぐに終わるだろう。
ついでに、目が少し戻ってきたから、写真の差し替えだけ終わらせてしまう。
いくつかの業務メールを残すだけか。
公開前にやることがなくなる瞬間がやってくるだろう。
もう、後は公開を待つだけだ・・・という瞬間が。
その時まで、全速力で進むしかない。