2018年08月20日

肌に触れる秋と夏の残り

稽古日。舞台に向けての準備も着々と。
稽古前にとある写真の撮影。
この劇団の特徴の一つが悪ノリ。
とっても悪ノリした写真を撮影できた。
何かをやろうとすれば、全て、本気になってしまう。
いずれどこかで。

パンフ編集長より、全体のイメージが届く。
先週お願いして、今週届くスピード感。
素晴らしい内容。
・・・公開までに製作できるのかはさておき。

稽古に新しいメンバーが加わり、いつもよりも多い人数で呑む。
普段はそれほど話さない同士が話したりできる機会でもある。
意外に新鮮な組み合わせや、思ってもいなかった会話も。

稽古中、ロケ地の現在の写真が届いた。
近くに住む方が、今は更地になったロケ地の写真を送ってくださった。
あのトタンの壁も、蔦の絡まる壁も、何もなく、電柱だけが一本立っている。
そして、簡単な囲いで覆われていて、入り口のシャッターだけがかろうじて残っていた。
こうなることは知っていたし、こうなっていることも知っていたけれど。
その写真を観るだけで、あの日の思い出がまるで幻だったかのような錯覚を覚える。
セブンガールズという映画に、聖地巡礼はない。
すでに、その聖地はスクリーンの中にしか存在しないから。
そこに行っても、それがどこにあったかさえわからないだろう。
それにしてもなんというタイミングか。
20年以上放置された廃屋を撮影前ギリギリでお借りして、終わると同時に更地になるなんて。
まるで、セブンガールズを待っていてくれたかのようだ。

アルコールで揺れる脳。
あんなに暑かった熱帯夜は終わっている。
心地よい夕涼み。
いつか、夜の海を歩いた時の足の裏に伝わる砂浜の温度と同じぐらい。
ここはどこだろう?
いまはいつだろう?

夏休みがいつもあっという間に過ぎたように。
大人になっても、夏はあっという間に過ぎていく。
アブラゼミの声が日暮らしに変わる頃。
秋の足音を感じて、いつだって、夏の終わりに切なくなっていく。
今年の夏は、何をした?

けれど、秋が待っている。
セブンガールズを公開する秋はもう目の前だ。
たったの40日で、映画公開の日を迎える。
これからの日々は1日、1日がさらに重要になっていく。
監督だってナーバスになっていくだろう。
自分がなっているのだから。

とは言え、舞台本番も待ち構えている。
監督は台本を書き、自分は芝居をする。
それも同時進行で進めていかなくちゃいけない。

夜風は涼しくなったのに、体の火照りは取れない。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 07:33| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする