2018年08月02日

おかわり

8月に入った。
SNSなどで多くの映画ファンの方々と繋がっているけれど。
さすがに1日は映画の日だけあって、多くの映画ファンが映画館に行ったようだった。

セブンガールズは偶然なのだと思うけれど、非常にラッキーな日程になってる。
1週間の上映だけれど、出来すぎなスケジュール。
9/29~10/5ということは・・・。
初日が土曜、二日目が日曜、そのまま三日目が1日の映画の日。
同じ1週間でも映画の日が入らない可能性だってあるのだから。
バッチリスタートダッシュをしやすい日程になっている。

セブンガールズのような映画は、有名な俳優もいないし、監督だって長編初監督だし、口コミが一番重要になる。
一週間の上映だと、かなり限られているから、試写会でのレビューや、初日~3日目のレビューがモノを言う。
その3日が、足を運びやすい日程というのはなんというかラッキーなことだと思う。
もちろん、カメラを止めるな!のような熱狂的なコメントやレビューをいただけるかなんてわからないことだけど。
それでも、その可能性が高い日程であることは、とっても心強いことだ。

小劇場にいると、1週間や2週間の公演というのは当たり前で普通のことだ。
口コミで話題になった頃には公演が終わっているなんてことはよくある。
映画の凄い所は、話題になった頃、公演が終わっていたら、また上映をかけることが出来ることだ。
フォロワーがほとんどいないような人のコメント1つが、いつの間にか拡散されて大きな口コミになったりもする。
そういう時差を拾える映画というメディアは、今までと同じじゃない。
もっともっと、広い広い視野を持たないといけない。
どうしても、今までのお客様の範囲で考えてしまいそうになる出演者も多い。
そうじゃなくて、日本中で興味を持ってくれる人が増えるようなスケールに切り替えないといけない。
中々、難しいかもしれないけれど、映画とはきっとそういうメディアだ。

舞台のセブンガールズは初演の頃から、リピーターが多かった演目だった。
初日を終えて、1週間しか期間のない公演の中で、もう1度見たいと足を運んでくださる方が続出した。
そういうことが起きたからこそ、再演を決定したし、その再演が結果的に4度も繰り返された。
映画でもどうやら同じで、リピーターが現れるような映画こそ、ヒットに繋がっていくとわかってきた。
リピートするお客様は、もう一度一人で来る場合もあれば、友達に薦めて連れてきてくださるケースもある。
そうやって、作品を熱狂的に愛してくれる人が、広い裾野に、大きな大きな影響を与えていく。
もし、舞台の時と同じように、映画になっても愛されることがあるのであれば、凄いことが起きる。

実は完成披露試写会で1つだけ心配していることがあった。
それは、クラウドファンディングのリターンで観に来てくださった皆様が、映画を観てしまう事だ。
こんなに応援、支援してくださる方が、試写会に来ていただけるのはとっても嬉しいことだ。
嬉しいことだけれど、実際に公開した時には、すでに観た作品になってしまう。
だとすれば、足が遠のいてしまう可能性もあるんじゃないか?と思っていた。
けれど、それは杞憂になった。
受付に立つ自分に多くの人が、公開になったらまた観るから!と声をかけてくださった。
お願いします!と思わず頭が下がった。
公開時に、すでに、試写会に来てくださった方はリピーターだという事だ。
こんなにたくさんの人が、お代わり!と言ってくださるなんて・・・。
きっと、ずっと応援してきてくださった達成感も加わっている部分もあるのだけれど。

一般にリピーターが生まれやすい作品という統計は出ている。
特にハリウッド映画などはきちんとシナリオ研究がなされていて、わかってきている。
現代は、映画館だけじゃなくてDVDなどで二次使用されることもあってとても重要なことなのだ。
一つ目は、伏線配置。最後にどんでん返しのある作品は前半から伏線が張ってある。
それを、もう一度頭から確認してみたいというお客様がリピーターになっていく。
もう一つは、大きく心が動くような映画体験をすること。
笑ったり、泣いたり、感情が動くような映画体験をすると、もう一度その体験をしたくなる。
二度観ても、笑えるのか?泣けるのか?感動してしまうのか?そういう興味がリピーターを生んでいく。
そして、ディティール。ディティールやエピソードがどこまで掘り下げられているかだ。
何度観ても発見があるような映画というのがあって、それはいくつも拘っている証拠でもある。
あ、このセリフが、実は最後を暗示していて、作品のテーマだったんだ・・・と何度か見て気づくような部分がある。
まぁ、ざっくりと言えばになってしまうけれど、この3種類のどれかがないと、リピーターは生まれないのだという。
セブンガールズなら全部そろってる。

舞台の世界や、バンドをやっていた時に、満足感がありすぎるとお客様もそこで終わると言われたりする。
腹八分目ぐらいのほうが、実は、もっとその世界を味わいたくてリピーターになっていくんだという話だ。
なるほど!と膝を売ってしまうような慧眼で、深く納得した記憶がある。
生の舞台やライブという世界では、その世界観への没入感があれば、もっともっとと思ってしまう工夫が必要だ。
セブンガールズという作品は、舞台でも映画でも、満腹感のある作品だと思う。全然、八分目ではない。
そこで完結してしまうよ・・・と言われてしまうような作品かもしれない。
だから、もう一度観たいという言葉は、とっても勇気になった。

自分はもう、何度、セブンガールズを観ただろう。
編集している時に何度も繰り返し観ているし。
PVを創るのだって、観ないと創れない。
何度も何度もリピートしているのに、毎回感動したり、泣いてしまう。
作品への思いが強いからかもしれないと思ったけれど。
舞台で何度も観ている方が泣き、カラーコレクションをした撮影監督が、初号に続く2度目の試写で泣いた。
ああ、自分だけじゃないじゃないか。
それはそうなって欲しいという願いから、そうなるぞという確信になった。
例え全員じゃなくても、きっと、そういう人は出てくるだろうと。

だから、公開が楽しみなんだ。
最初の3日、どんなことが起きるかな?

この映画は、やっぱり、お客様と共に創っていくのだと思う。
一つ一つのレビューが、一人一人の思いが。
きっと、この映画を強くしていく。

すごいことだなぁ。
一つの作品を通じて、たくさんの人が繋がっていくんだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:24| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする