1000回目のBLOGを書いた後も作業を続行していた。
今までを思い出しながら。
本予告の叩き台をなんとか7月中に製作できた。
本予告というのはつまり、特報版とは違う、作品の予告になる。
映画館で流れる予告編だ。
もちろん、全国上映が最初から決まっているような映画の場合数種類になる。
映画館で流すもの、テレビCMのもの、スポット番宣でのもの。
ハリウッド映画の予告も、日本の配給会社が製作している場合もあると聞く。
もちろん、色々な映画館で予告編を流してもらう予算なんてない。
いや、そもそもそれがどのぐらいの予算が必要なのかもわからないけれど。
ただ上映館では、予告編を流してくださる。
主催が映画館だし、この映画館でこれをやりますよというのは普通のことだからだ。
実際のスクリーンで、映像を観れる機会だからとても大きな宣伝効果が見込める。
実際、映画館の予告編で、鑑賞を決めるケースって意外に多いんじゃないだろうか?
昔の自分で言えば気になる予告編があればロビーでその映画のチラシを持って帰るようにしていた。
どうせ最初は宣伝だから・・・なんて言って、遅れてくるお客様もいるけれど、予告編も面白い。
すごい記憶に焼き付いているのは、ホラー映画の、ペットセメタリーの予告編だ。
多分、スピルバーグとかの楽しい作品を観に行っていたんだけれど。
突然、ブレる映像とか、お墓の映像とか、奇妙な建築物とかの羅列で。
いや、こえええよおおおお!!と、予告編なのに背筋を凍らされた記憶がある。
そういう意味では記憶に残ってる予告編ってホラー映画ばかりかもしれない。
選べない分、怖いよなぁ。
そういう意味では、実は短い時間ながら、印象に残しやすいとも言える。
お目当ての映画とはまったく違う枠で、スクリーンで、映画館の音響で、映像を見せることが出来るのだから。
特報版を製作する前に打ち合わせをしたメモがあって。
それを元に特報版のたたき台を三種類製作した。
そこから、ワードを変えたり、キャッチコピーをチョイスしたりして、特報版が出来上がった。
今回も同じように、その時に創った3種類を叩き台にして、100秒にまとめた。
Youtubeで、映画の予告編を検索すると、ほとんどが100秒。
恐らくは映画館で流してもらう予告編映像のフォーマットなのだろう。
懐かしい大昔の名画の予告編まで100秒なのだから、もはや伝統なのかもしれない。
もちろん、叩き台だから完璧ではない。
カットの繋ぎ的に気持ち悪い部分を失くして、それぞれのテーマでまとめているだけで。
ここからワードの部分や、キャッチコピーの変更も入るだろう。
そもそも、スマフォで観る場合も検討して、テロップの字を大きくしているのも検討が必要。
今は、Youtubeでも本予告を流す時代だからあまり小さくするのはどうかと思うけれど、今は大きすぎるだろう。
もしかしたら、3種類のAの前半と、Cの後半を繋げましょう!なんて提案もあるかもしれない。
かと言って、ただ並べるだけでもあれだから、Aパターンはある程度までは詰めてある。
フェードイン、フェードアウト、ズームイン、他にもいくつかのエフェクトも含めながら。
完璧ではないけれど、最終的にどうなるかのイメージがしやすいように。
一か所。
どうしても、ワードが埋まらない場所があって。
結局、試写会の感想でとっても印象に残っている言葉を配置しておいた。
まぁ、あれは変わるんだろうけれど、何もないよりもイメージしやすいはずだ。
全てを書き出して、圧縮してアップロード。
一旦、プロデューサーや配給担当さんに投げる。
ここからの帰りでまた、直しを入れて仕上げていく。
音源を使用しているから、音楽の吉田トオルさんにも送る。
今、PCメンテ中だと後から気づいて慌てたけれど、しっかりと現代は観ることが出来るのだそうだ。
いくつか、音源的な修正点は来たからそれは直すとして・・・。
はてさて、本予告がどうなるか。
結果的に3本、劇場に納品しても面白いよなぁと思う。
上映する映画によって、予告をチョイスできるようにする。
同じ映画館に何度か通っている人だけが、予告が何種類かあることに気付く。
そんな仕掛けって、あまり聞いたことがないから面白い気もするのだけれど。
どうだろう?
コメディも、名画も、前衛も、芸術作品も、全て上映する映画館だからこそ、パターンがある方がいい気がするのだけれど。
それはそれで、3本仕上げることになるから、大変なのかなぁ・・・。
メインが一本と、サブが2本みたいな形にすれば、選択できるようになるなぁとか。
まぁ、なんだってやるさあ。
劇場公開されるんだもん。
そりゃ、なんだって、やってみせるさぁ。