2018年07月22日

アイデアの場所

匠の陶芸師が、焼きあがった器を観て、割ってしまう。
今、あんな気持ちです。
ずぅ~っと、やってきた本予告。
気に食わなくて、全部、削除する指を押す直前でした・・・。
いや、一寝入りして冷静になってから、もう一度見てから消しても遅くない。
後悔先に立たず。
でもな。潔さも必要。
自分の時間を思い出して、改造してみるかなんて躊躇は結局良い結果を生まないし・・・。
明日、はいボツ!!と、さっくり削除できる自分であることをもう一度信じよう。
実際、意外にいいじゃんってなる可能性もあるのだから。

今日は本予告を中心に。
次回舞台のメインビジュアル等々。
SNS調整もやろうと思ってたけど、それは欲張りだったか・・・。

実は、今話題の「カメラを止めるな」を出来ればK’sシネマで観たいと思っていて。
チャレンジをしたのだけれど、満席だった。
有名な役者がいなくて小劇場の役者たち、低予算、最初は6日間だけの公開だったこと、同じK’sシネマ。
そして何よりも、情熱や愛情をもって、作品に向かったこと。
多くの部分に、セブンガールズと重なる部分があって、それがヒットし始めたことでいよいよ。
まして、セブンガールズの封切劇場で上映しているなら、そこで観たいなぁと。
他の館だったら、実は席を確保できそうなのだけれど、どうしたものかなぁ。
今、作業に詰まっているから、なんとなく、タイミングなんじゃないかとも思う。
少し外的刺激が欲しくなっている。

おいらが、セブンガールズを上映して、満席で、全国に広がって、すごくたくさんの人が観て・・・。
そういう話を最初にしたのはいつのことだっただろう。
その時は、半分冗談、半分笑い話にされちゃった。
お前の言う事はいちいち大きすぎるんだよと。
でも、今、実際にそれをやっている映画が目の前にある。
嘘でも何でもなく、そういう事が起きるという証明を目の前でしてくれている。
決して夢なんかじゃないんだよと。
作品に力があれば、ちゃんと楽しんでくれるんだよと。
すごいことだ。本当に。
そして、これが、やりたかったことだ。

今、「低予算」というのは、一つのキーワードになりつつある。
テレビ東京の「出川哲郎の充電させてくれませんか?」という番組は低予算でありながら大人気になっている。
裏番組の王者めちゃイケにとどめをさしたのは、この番組なはずだ。
MCの出川さんが、電動バイクで充電させてもらいながら目的地を目指すだけの番組。
ゲストが出るとしても、1時間枠に一人。2時間スペシャルでも二人だけ。
スタッフの数も、先日5~6人とはっきり言っていたし、時々スマフォで撮影した映像すら流れる。
じゃあ、なんで、そんなに人気になったのかと言えば、そこに低予算だからこそのアイデアがあるからだ。
例えば、絵替わりがしないから、様々なカメラを設置している。
バイクに設置したカメラ、ドローン撮影、手持ちカメラ、メインカメラ。
そして、紙芝居的なコマ数の少ないイラストアニメを挟むことで、単調にならないようにしてある。
出川さんの人柄と、アクシデント性を最大限に生かした企画にしてある。
その予算で出来ることの最大限のアイデアを詰め込んであるのが手に取るようにわかる。
編集された番組を見れば、音楽の使い方も、アイデアだらけでとっても面白い。
よく聞くと、歌詞が駄洒落になっていたり、ちゃんと内容とリンクしていく。

人は、発想に触れると興奮する。
アイデアに溢れた番組編成が面白くないわけがない。
やれることが多い番組よりも、やれることが少ない低予算番組の方がアイデアに溢れてしまう。
これは、本当に面白い事だよなぁと思う。

ヒッチコックの映画は、まさにアイデア満載の映画だった。
映像を使って、様々なアイデアを試しているような人だった。
発想を楽しんだ。面白いことを考える人は、やっぱり面白かった。
映画はあらゆる技術、あらゆるアイデアが出尽くして、ついにデジタル加工の世代に入りつつある。
でも、そこで、そのデジタルを逆説的に、すごいことをするのではなくて、普通のことを低予算で・・・
そんなことが出来るようになった。
予算さえあれば、CGで景色まで作れる時代の、新しいアイデアの形だ。
このデジタル機材があったらヒッチコックはどれだけのアイデアを生み出していただろう。
逆に実験映画なんて作らなかったのかもしれない。

まだ未見だけど「カメラを止めるな」も、低予算ならではのアイデア満載の映画のはずだ。
その発想を楽しんでいる人が、たくさんいるはずだ。

「セブンガールズ」はどうなるだろう?
これでもかと、アイデアを詰め込んである。
「カメラを止めるな」と似た部分がよくあるけれど、ここは多分違うなという場所もある。
それは、そのアイデアを使った場所だ。
低予算でも撮影できる工夫の利いた作品ではない。
低予算ではとても撮影できない大作を、誰も想像できないようなやり方で創り切った作品だ。
だから、観た直後に、すごい発想だねぇ!すごいアイデアだねぇ!とは、ならない。
しばらくしてから、これ、どうやってこの予算で創るんだよ・・・という作品だ。
そこで初めて、あらゆるアイデアが駆使されていたことに気付く作品だ。

いずれにせよ。
カメラを・・も、充電・・・も。
強い愛情と、思い込みに近い信念がなければ、絶対に出来ないことだと思う。
それは、今日までセブンガールズに取り組んできたからこそ、わかる。
そして、その愛情が成功につながったのだと信じている。

発見してほしい。
セブンガールズも。
感じて欲しい。
底に流れる愛情を。
こんな映画まで作れちゃうのか!と驚いて欲しい。

強く願っている。

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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 05:48| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする