さて、どうするかというタイミングで驚くような連絡。
ちょっと信じられないようなあり得ない聞いたこともないトラブル。
そんなことがこんな日が変わるかどうかのタイミングで突然あるだろうか?
普通なら、その場でパニックになりかねないような状況だけれど。
冷静に、落ち着いて対処する方法を同時に頭の中で考えていた。
いや、むしろ、事前にもしもを考えて、そういうデータも保存してあった。
そう。
この映画は、その繰り返しだ。
ロケ地の時だって、撮影の時だって、字幕の時だって、あの映画祭も。
さあ!と立ち向かおうとするその瞬間に必ず何かが起きてきた。
心が折れかけたことだって何度も何度もあった。
トラブルなんてものは、もう日常茶飯時だ。慣れっ子さ。
それが例え、10000回に1度しか起きないような偶然だとしても驚かない。
何故かと言えば、向かう先は決まっているからだ。
だから、止まるのか?と言われても、止まる気がサラサラない。
トラブルが起きたのであれば、それをまた乗り越えるしかない。
どんなに荒れた道だって、険しい断崖であろうが、絶望の淵であろうが、進む。
それ以外の選択肢なんかないのだから。
だから、今、またこのトラブルを一つ一つ解決している。
「セブンガールズ映画化実行委員会」とはなんだろう?
舞台のセブンガールズの映画化を実行する。実現する。
そのための委員会だ。
この作品を映画にしたい、たくさんの人に知って欲しい。
それだけの思いそのものだ。
何かが起きるたびに、実行に向かって実現に向かって、足を一歩出すしかなかった。
その恐ろしいほど重い重い足を動かしてくれたのは、たくさんの人たちへの責任だった。
まだ始まってさえいない。
まだ実現していない。
映画の完成なんて、まるっきり、旅の途中だ。
それはただの映画化に過ぎない。
たくさんの人に支援して頂いて。
たくさんの人に手を貸してもらって。
まだ何一つ恩返しさえできていない。
なんて、みっともないんだろう。
こんな夢みたいな話を、信じてくれた人たち。
その全ての人たちに、何を捧げることが出来るだろう。
精一杯じゃ足りない。
思いを込めてじゃ足りない。
自分の全てでも、まだまだ足りない。
泣きたくなるような瞬間も。
唇をかみしめて。
ようやくここまでやってきた。
ほんの少しだけ自分をねぎらってやりたくもなるけれど。
それすら出来ない。
監督は今、何を思っているのかな?
ゆっくりと寝ているのかもしれないけれど。
セブンガールズ映画化実行委員会とは「約束」だ。
これは、たくさんの感謝と、固い約束だ。
さあ、もう一歩足を前に出せ。