起床して昨日の編集の最後の微調整だけをしていてふとメールボックスを見る。
音楽の吉田トオルさんから、5月公演「カクシゴト」の音楽が届いていた。
メールを一本送信してから即座にダウンロード開始。
解凍してすぐに中身を確認、音のデータが壊れていないかの確認。
そのまま、音響機材のサンプラーにアサインしていく。
音響台本がいつものように添付されている。
トオルさんが持っている台本のページと、セリフが書き込まれていて。
どのキッカケで音を出し、どのキッカケで音を下げるのかまで記載してある。
音響台本通りにオペレーションが出来るように機材に音を入れていく。
基本的には、作品ごとにBANKを振り分けて、音を出す順番にアサイン。
押している間音が流れるのか、押せばそのまま曲がれ続けるのか。
更にそれぞれの素材をループさせるのか機材で指定していく。
・・・しかし、これ、キーボードで製作しているのか・・・
弦の音が響く。
これ以上はどんな音か書かないけれど、一貫したテーマ性を感じながら。
その曲数、なんとSE含めて30曲。
本公演のような感じじゃなくていいですとお願いしていたのに。
結局、いつもと変わらないか、むしろ3作品分だから多い曲数になってしまっている。
厳しそうなキッカケも、試して見たらうまくいきそうだ。
面白いなぁと思うのは、作品によって曲数が全然違っていた事。
これはある意味で、プレッシャーと言うか、何と言うか。
面白いことになったなぁと思う。
こういう音楽でも、作品の違いがはっきりと出ているのは、とっても面白い。
お客様もこの違い、面白さは、伝わるんじゃないだろうか。
予想していたけれど、予想以上の、面白さのある差。
ある意味で理想的だよなと思える劇伴に対する哲学。
音響台本通りにまずは稽古場で流してみて。
それぞれの演出家の指示でキッカケも変わるかもしれない。
まさか音の追加依頼なんかないだろう・・・と思いつつ。
それでも、キッカケの変更は実際に芝居をしないとわからないものだ。
そこで、もう一度、オペレーションについては考えればいい。
音の振り分けが終わると、今度は印刷物の仕上げ。
先日の仮稿に対する返信が来たから、ほぼ本稿に近いものに仕上げていく。
細かい部分のチェックまでしてからようやく送信。
入稿まではまだ時間があるけれど、完成と言っていい状態まで。
指摘された修正点と、追加する情報を重ねていった。
なんだか、今日は、映像編集、音楽準備、印刷物仕上げと、多種多彩な作業だった。
昨日は没頭するというような精神状態での作業だっただけに、不思議な気がする。
雑多な作業はそれはそれで脳を活性化していく。
作業しながら、色々なアイデアが脳内を駆け巡っていく。
もう一本、ないし、もう二本は映像編集したいアイデアがある。
浮かんでは消えて、消えては浮かんでいく
最短で〆切がやってくるのは印刷物になるのかな?
まぁ、それも大まかには済んでいる。
ここからが踏ん張り時なのかもしれない。
雨の音が聞こえる。