2018年05月19日

貰えるチカラ

カクシゴト」の三日目が終演する。
その場での言葉、SNS、アンケート、様々な感想を目にする。
なんというか、大きな力を頂く。

自分の道を信じろと言う人がいる。
もちろん、それが出来るならそれが一番良い。
でもね。そんなには、人間は強くない。
そんなにかっちょよい人なわけがない。
もう少しだけ人間は、ダメで、臆病で、みっともない。
自分の道はこれでいいのか?って思う時だって何度もある。
そのたびごとに、自分を奮い立たせたりしている。
人の評価を気にしたり、信じられなくなったりする。
少なくても、自分はそうだ。
それでも、ぐっと踏ん張るんだけれどさ。

わけあって、お客様を開演前に見かけたりする。
皆様が、セブンガールズのチラシを手にしてくれている。
最初に取り出して、最初に読んでいる人がたくさんいらっしゃる。
それを観ると、よし、映画を期待してしまうような作品にしようともう一度力が湧いてくる。

自分の道を信じるのは、結局、最後は自分次第かもしれない。
それでも、自分次第なんて言葉が吹き飛んでしまうほど、人から力をもらっている。
それも、気付かないうちに貰っていることが殆どだったりもする。
それを簡単に「愛」だなんて、口にしたくない。
そんなに生易しくもないし、そんなに曖昧でもない。

今回の舞台を観に来てよかったと言ってくださった方がいて。
いや、これは観ておくべきだった。観れてよかったと、何度も口にして。
すごく熱心に話をしてくださった。
3作品あることでお得だとか、おいらの書いた作品への言葉とか。
ありがとうございますしか言えないのだけれど。
その奥で、また力をもらった。

バンドで自分の書いたものを発表したのが一番最近なんだろうか?
舞台の台本を書いたのはもうかれこれ10年前になる。
それも10分以内の短編だったから、今回のような作品は何年ぶりになるのだろう?
もう久々すぎてちょっとわからない。
少なくとも、長編を最後に書いた頃はまだガキだったはずだ。
その時は、自分を信じるということなんか、簡単だったような気もする。
今は、自分を信じるというよりも、自分のやってきたことに自信を持っているという感覚だ。
経験や学んできたことが自分を支えている。
だから、本当に大丈夫か?と一瞬気が緩んだ時に、自分を信じるということを忘れてしまいそうになる。
ガキの頃は、経験もないのに、どうやって自分を信じていたんだっけ?ってなる。

その分、なんだろう。
人の言葉がすんなりと入ってくる。
あの頃とは違う。
ただ、「グッときました」という一言で握手してくれたその暖かさに、素直に心が揺れる。

日程的にはあと二日。
ステージはあと4ステージ。
ここを駆け抜けて行く。
その先に待っていることは決まっている。

あけっぴろげでいい。
あれだけ、強く感動してくださる方もいらっしゃるのだ。
弱い部分も汚い部分もさらけだして、その奥にあるものを感じてもらうのだ。

さあ。いよいよ週末日程だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:15| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月18日

目の前に。

情報公開から一夜明けた。
Youtubeの再生回数なども順調に伸びている。
高評価を押してくださっている方もいらっしゃる。
HPを訪問してくださったり、SNSでシェアしてくださる方々もいる。
この映画は、口コミで広がっていくことを中心に展開していくことを思うとなんと嬉しい事か。
徐々に徐々に広がって、公開までに情報がとても拡散しているといいなぁと思う。
そのためには、まだまだやるべきことが山積している。
今は、まず、この舞台公演を無事千秋楽まで演じる事。
この下北沢からスタートすることだ。

小屋入りして、テクニカルのチェック。
あっという間にそれも慣れていく。
自分の中で小屋入りしてから本番までの流れが出来上がっていく。
開演時間が変われば、多少、変わるのだろうか?
テクニカルチェックが終わった頃、プロデューサーが顔を出してくださった。
一斉に挨拶する役者たち。
楽屋がほぼないに等しい劇場だからほぼ全員がいる場所だった。
さすがに予想していなかったと思う。
甘いものを差し入れしてくださった。

無事、情報公開が出来たことを報告する。
監督との話もあり。
また次回公演の話や、プロモーションの流れ。
今後やるべきことの確認までしておく。
映画の特別チラシを一部、持って帰る。
これからの、本チラシのデザインについても少し話す。
ここからなのだ。
ここから、始まっていくのだ。
そのスタートを軽快に切れたことを報告出来たことは嬉しいことだ。
お忙しい様子で、観劇は難しそうだけれど、その間隙を縫って足を運んでくださった。
感謝しかない。

小屋入りして四日。本番2日目。
身体が慣れはじめている。
その上、いつもよりも遅入りだった分、体力が回復している。
ここでやっておくことは何かなかったか?
いや、今は、舞台に集中するべきだ。
生で、目の前で、お客様に芝居を観てもらう。
それは、きっと何よりも大事なことだ。
映画公開までに、舞台に立つ機会はここしかないのだから。

オムニバス3作品で、自分も作・演出をした作品がある。
いつもとは少しだけ違う感想の読み方をしている。
いつもなら、作品についてどうだったか、相手役の評価はどうだろうか、と気になるのだけれど。
今回は、とにかく、自分の作品に出演している役者たちの評価が気になる。
自分はともかく、3人の女優を魅力的に演出出来ているのか。
そして、3人が演じて良かったと思えるのか。
そこばかり考えてしまう自分が常にいる。
映画「セブンガールズ」でも重要な役を演じている3人の女優が良く見えなかったら責任も重い。
作品についてとか、自分についての感想も、もちろん嬉しいのだけれど。
最重要なのはそこに向かっていく。
ただ思ったよりも個人への感想が少ないかもしれない。
それはそれで、決して悪い事じゃなくて、役者が作品世界に生きているのだなぁと思ったりもする。

ただ。そればかりではいけないと思っていて。
自分が板に立つときはそういう事もすべて捨てて、役者として立っている。
そこにいる以上、役者である以上、書いてるから・・・と及び腰になるのはかえって失礼だからだ。
やる以上は、きちんと自分の仕事をする。
作品世界であるべき姿になろうとする。
それは、作家とか演出家と切り離して、役者にならなくちゃいけない。
それを徹底したうえで、終われば気になるのは、三人だという話だ。

今、この時を駆ける。
カクシゴト」という作品に誠実に取り組む。
「演者」という作品に魂を入れていく。
やれることは全てやり切る。
それが、自分たちの姿勢なのだという事こそ、映画に繋がっていくことだと固く信じる。

残り5ステージ。
駆け抜けることが、今、出来ることだ。

映画「セブンガールズ」オフィシャルページ http://sevengirls.info/
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:11| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月17日

映画公開への道が始まる

情報が解禁になった。


公式サイト:http://sevengirls.info/
9月 K'sシネマにて公開決定!

映画公開への道が始まった。

朝、起きてPVの音楽を差し替える。
舞台初日の朝に映像の編集している自分がおかしくてしょうがなかった。
更新して、サイトにアップする。
すぐに家を出て、下北沢の街に向かう。
好天。

劇場入りしてすぐに準備に取り掛かる。
本番前の最後のリハーサル、ゲネプロ前の準備だ。
台本を揃えて、キッカケ表を並べて、楽屋を創って、ブースの電源を立ち上げていく。
ゲネ前に合わせている役者もいる。
いつもの風景。
どの景色を見ても、誰かがいる風景。

ゲネプロが始まる。
自分の導線も含めて、全ての確認をしていく。
一か所、ミスをしたので、良かった。
本番前にミスをしておけば、本番でミスをすることはない。
すぐにやりやすい形に修正をしておく。

リハーサル終了後、客席作りをしてから一度、PCを立ち上げる。
劇場のWifiに接続して、予約の確認等々。
そして、劇後の段取りをもう一度確認していく。
全て問題がない。

本番前に時間があって体を休める。
そして、初日本番の劇場が開場した。
観れば、お客様が映画「セブンガールズ」のチラシを手に取ってくださっている。
ああ、観てくれている。
客電が落ちて、幕が開いた。
長い稽古を重ねてきた芝居が、ようやくお客様の前で。
お客様の笑い声、すすり泣く声、拍手。
ああ、ようやくたどり着いた。
この景色にやっとたどり着いた。

役者として板に立つあの瞬間、あの濃密な空気。
それについては、簡単には説明できない。
緊張といっても、硬くなるとかじゃない心地よい張り詰めた神経。
初日特有の、ピリリとした空気。

無事、「カクシゴト」初日が終演した。
ご挨拶をさせてもらってから、すぐにPCを開く。
まだ目の前にお客様がいる中、次々に公開をしていく。
クラウドファンディングのアップデートを更新して。
HPを検索出来るように切り替える。
Youtubeに予めアップロードしてあった動画の公開をする。
全てが終わってから、各SNSの更新をしていく。
情報の公開をしたその瞬間から、リプライが上がっていく。
ああ、ついに、情報を解禁した瞬間だった。

下北沢の、小さな劇場で。
目の前でお客様がいるような場所で。
映画「セブンガールズ」の情報が公開されることに、感動していた。
これはすごいことなんじゃないだろうか?
初めてのチラシを手にしたお客様のすぐそばで、おいらは公開の作業をしたんだ。
そんな映画、どこにあるってんだ。

全ての作業が終わってから片付けて、退館時間になる。
初日打ち上げには悩んだけれど、行くことにした。
それぞれ、本番になって初めて感じたことを口にする。
ねぇ、さっき、情報公開も終わってるよ。うふふ。
そんなことも話す。

帰宅して、PCを開くと、音楽の吉田トオルさんや、他の出演者たちも、情報を公開していた。

ここから、映画公開への道が始まった。

今日、聞こえてきたお客様の声がぶり返す。
このまるで世界の端っこのような、見捨てられた裏通りのような、小さな劇場から。
あのお客様の声から、この映画の公開への道が始まったんだ。

SNSに並んだ、感想や、リプライを目にする。
見つけられる範囲だけでも、嬉しい。
そうだ。
おいらたちの舞台も映画も、全て、お客様に向かっている。

舞台は日曜まで続く。
まだ始まったばかりさ。
届け届け!
まだ小さな劇場からのスタートだけれど。
ここから、どんどん広がっていけ!

ついに、初めて、動く映像が、公開されたのさ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:14| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする