全ての物語はミステリーである。
・・・と海外の有名な映画監督が言ったというのをどこかで読んだのだけれど。
それがどこで、いつ読んだのかも覚えていない。
それを読んだ時に、ええ?そうなの?嘘でしょ?と思った。
ロミオとジュリエットだとか、いわゆる恋愛も?
インディージョーンズみたいな、いわゆる冒険活劇は?
スターウォーズなんかの、SFもそうなの?
いやいや、それこそ、浦島太郎とか、昔話もそうなの?
西遊記や三国志演義のようなのもあるよ。
カンフー映画のようなアクションもあるよ。
と、ちょっと暴力的な言葉なんじゃないかなぁと、その瞬間は思った。
でも、落ち着いて考えると、あ、ちょっと深い意味で言っているのか・・?と気付き始めた。
人間の心の動きなんて、もう、全てミステリーだからだ。
謎が説かれているかどうかではない。
ミステリーとは、理解不能なこと。
そういう部分が必ず物語の軸にあるんだという意味だとすれば。
確かに、桃太郎ですら、ミステリーなのかもしれない。
不思議だなぁ。
と思う事は、好奇心に繋がる。
その好奇心が全ての物語を生み出しているといいかえた方がいいかもしれない。
かなり広義になってしまうし、観念的でもあるけれど。
それでも、不思議の先に物語が生まれるというのはとっても理解できる。
セブンガールズだって、ミステリーなのかなぁと考える。
わかりやすいミステリーとしては、物語当初8人の娼婦がいるわけで。
ぜんぜん、セブンガールズじゃないというミステリーがある。
でも、観ていると、なぜこの子はこうなんだろう?
なんで、この人はこんな言い方をしてしまうのだろう?
と、いくつもの、なんでだろう?が出てくる。
全部に答えが用意されているのかどうかは別として。
たしかに、ミステリーなのかもしれないなぁと思った。
ミステリーというジャンルは、それこそ、異常に研究が進んでいるジャンルだ。
フーダニットだとかね。
どこの大学に行っても、ミステリー研究会があったりするらしい。
世界中のミステリーマニアが、こぞって研究を重ねている。
少なくても純文学だとか、詩だとかの、マニアの数の比ではない。
物語を紐解くというのは、それほどまでに人を惹きつけるのだろうなぁ。
一度、ちゃんと、ミステリーとして、セブンガールズを観てみようと思う。
観る角度を変えれば、きっと、また違った物語が見えてくるから。