5月の舞台のチケット発売日が決まった。
なんとか、3月27日(火)に予約開始。
本番初日のほぼほぼ1か月半前だから、いつも通りと言えばいつも通りだ。
企画公演はいつも本公演とはチケットの予約の動きが違う。
まったく読めないというのが本音。
蓋を開けてみないと、結局、どうなのかがわからなかったりする。
どんな宣伝方法が良いのか、悩む部分がある。
実は、結果的には良かったりしたことが多い。
企画次第という事なのだろうか・・・?
いつもより実験的なことをやる分、信頼は少し落ちるけれど、興味は上がる。
そのバランスで動きが変わるのだろうなぁって思う。
ちまちまとチケット発売日に向けての作業を続ける。
1px動かすことで、意外なバランスが変わる。
今回は、前回のデータを流用出来ない部分も多い。
少なからず、地図は1から書き直さなくてはいけない。
下北沢駅の改修が続いている以上、仕方がない。
この地図を流用したくても、この後の公演で劇場が変わるし、更に駅も変わる。
この公演のためだけに作成する地図だけれど、どれだけわかりやすく出来るかだ。
劇場のHPを確認すると、既に本多グループのHPの地図も、南口がなくなっていた。
一応、来週いっぱいまでは、南口があるのだけれど、早いに越したことはないと思ったのだろう。
来週の稽古に音楽の吉田トオルさんが来るから通し稽古を見せると言うはなしだったけれど。
どうやら、照明の河上賢一さんも来てくださることになったらしい。
その通し稽古を観て、曲が出てきたり、照明プランが出来たりするという事だ。
音楽も照明も、いつもとは、少しずつ変わっていくだろう。
オムニバスという形態、3本の作品という形態。
例えば、照明は回路の数は限られている。
3本の作品それぞれに専用の灯を、創り込むとしたら、結構、大変なことになる。
どれだけ流用出来て、限られた回線を有効に使えるかという事も考えなくちゃいけない。
やろうと思えば、大量の照明を釣って、回路を切り替えてというのもあるけれど、厳しいはずだ。
音楽も、全体のテーマで行くのか、それぞれの作品に合わせるのか、何がベストなのか。
大道具なんかまさにそうだ。
机を置けば、芝居が限定されてしまう。椅子があれば芝居が限定されてしまう。
3つの作品を同時に上演するのであれば、その作品群で矛盾のないセットを組まなくてはいけない。
まぁ、美術案については、演出の都合上、早めに出してあるのだけれど。
本番2か月前の稽古ということを差し引いて、早めに内容を伝えたいという趣旨だけれど。
それにしたって、その芝居を観て、曲や照明のイメージが出来るのだとすれば、少しでも良いものを見せたい。
だから、明日の稽古では、仮で通し稽古をするつもりだ。
通して、直しが必要なら直すし、直しが少しでいいなら、観念的な部分を詰める。
それでもまだやれるなら、その後、もう一回通してもいいとさえ思っている。
そんなに何度もやったら飽きないか?と聞かれることがあるんだけれど。
もちろん、何度もやるうちに飽きてしまう。
人間は1秒後のことを知らないまま生きているのに、どうなるのかわかって生きなくちゃいけない。
やればやるほど、そのわかることにも、飽きてくる。
でも、不思議なもので、繰り返すうちに、ないはずのフレッシュな部分が出てくる。
・・・というか、そういう繰り返しの中で、人は無意識的に、新鮮なことを探し始める。
ああ、さっきはこうだったのに、今、やってみたら、こんな風に感じた・・・。
そんな些細な変化に気付くようになるのは、表向き、飽きてからだからだ。
思えば、人の評価をされるのは、来週が初めてという事になる。
他の班の人に観てもらったり、意見をもらったりしているけれど、やっぱり、まったく立ち位置が違う。
もちろん、お客様の視点とも全然違うものなんだけれど。
それでも、スタッフさんに観てもらうというのは、一つの評価、一つの結果だと思った方が良い。
準備をする。
整えていく。
それだけだ。
第一印象が全てを決めることだってあるのだから。