「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」の最終回だった。
毎週劇団員を普通にテレビで観ているという面白さ。
今週はどんなことが起きるかなぁと、楽しみだった日が終わってしまった。
GYAO!にて、今月いっぱいは観れるとか。
まだ観ていない方は、是非に、一挙見でお楽しみください。
最後の最後に金井監督が続編への意欲を!
続きがあるのかなぁ。ドラマでも、映画でも、続編があったら楽しみだなぁ。
幸い、とても人気もあって話題にもなっているし、例え続編じゃなくても展開してほしいなぁ。
そうだ。
きっと、そういうことなのだとおいらは思う。
舞台は、閉じられている。
実際に劇場に足を運んだ人にしかわからないし、その後口コミで伝わっても観ることは出来ない。
それに対して、映像は、テレビで放送して、ネットで配信して、DVDの発売をして。
どこかで誰かが噂をしたり、話題にすれば、それを観ることだってできる。
だから、その後の展開力が違う。
舞台は公演をやるごとに、一度リセットするような感覚がある。
もちろん、色々と展開することもあるし、拡がっていくこともあるけれど。
例えば、再演を数年後にするとか、そういうスピード感なんだよなぁと思う。
純粋なお客様のチケット代からの収入が軸な分、強みもあるのだけれど。
こと展開力で言えば、映像は完成した後も広がる分、足元にも及ばない。
実際、日本の映画でも、ドラマでも、そういう影響って意外に深いんだなぁと感じる。
例えば、今、一番売れているドラマ脚本家を数人あげろと言われれば、わかる。
その脚本家の作品には、必ずと言っていいほど出演する俳優がいるんじゃないだろうか?
今日、同じように最終回を迎えたドラマも、木村拓哉さんと井上由美子さんという黄金タッグだ。
映画監督もそうで、必ず「常連」がいる。
きっかけとなった作品があって、そこからきっと展開していった結果の一つだと思う。
成果は次を生む。
次が、その先を生んで、チームが生まれる。
もちろん、展開しないことだってきっとたくさんあると思う。
でも、きっと、なんの展開も生まないっていうことはないんじゃないかなぁ。
それが小さな影響であれ、大きな成果であれ、何かには繋がっていくはずで。
「セブンガールズ」を公開した後に、どんなことが起きるかなんて予想も出来ない。
実際、思ったよりも動員できなくてすぐに上映が終わってしまうかもしれないし。
逆に、満席が続いて、ロングランになったり日本中で上映されるかもしれない。
或いは、ものすごく作品に思い入れを持ってくださる何人かがいて、そこから新しい何かが始まるかもしれない。
なんというか、そういう未来が楽しみなんだ。
未来が楽しみで生きているんだから。
「セブンガールズ」は未来への切符だ。
マチ子の第七話にしか登場していないわけだけれど。
この作品に参加できたことは幸福だったなぁと思う。
とっても楽しかったし、想像以上のリアクションがあって嬉しかった。
そして、最後に、未来を感じた。
こんなに楽しいことはない。
すぐに展開することのない舞台を続けてきたからこそだと思えば。
なんだか不思議で、なんだか矛盾しているようないないような。
何人かの劇団員は映像の経験がなかったわけじゃない。
けれど、劇団で何年もやって来て。
そして「セブンガールズ」という映画を自分たちで製作して。
結果的に映像の現場でも、自分たちには「ホーム」があると自覚したような気がする。
映像の現場で、それまで感じた緊張感を、今は持たなくなっているんじゃないだろうか?
それは、自分たちの居場所を見つけたからだ。
それは、芝居のスタイルであるとか、芝居と自分のスタンスを、より明確にしてくれる。
自分たちの持っている武器を、そのまま出そうというマインドを持てるようになっている。
展開していこう。
未来に向かって。