デザイン関連を纏めていく。
なんとなくゴールが見えた時点で、一旦、休憩。
勢いでそのまま行ってしまうと、後で困る。
少し間を空けて、再度確認したほうが、大抵結果が良い。
あと、ここにこんなのを配置するか・・・というイメージが湧いたところでストップ。
なんというか、自分でも、集中して一気に仕上げまで行けるなぁという時にあえて止まることがある。
思考でも創作でもアドレナリンが出ている状態と、冷静な状態ではまるで結果が違うから。
昔はあまりそういうことはなかった。
逆に芸術の世界の人は、ずっと興奮状態じゃないと作品にならないという人もいるし。
何が正しいのかまではちょっとわからない。
自分の内なるものを拾い上げるのであれば、逆に冷静さなんて邪魔なのかもしれない。理性なんかいらない。
多くの人に伝えるのであれば、俯瞰になる時間が必要なのかもしれない。
時に芸術は内に向かう作品と、外に向かう作品とに分かれる。
自分に内向的な部分があると自覚した時、何が出来るかというのは大事だと思っている。
そのまま、内に内に向かっていくのか。
自分から、外に向くように、いったんリセットできるのか。
かと言って、外に向きすぎているというか、そういうのもあまり好みではないのだけれど。
デザイン関連は、自分で判断することだってできるし、任せるよと言われたりもするけれど。
必ず、一度、人に観てもらうようにしている。
今回の場合は、5月の公演のメインビジュアルだけれど、任せるとは言われていた。
それでも、一応、4パターン、ざっくりしたイメージを作成して監督に送る。
その中で、一番良いものを選んでもらって、そこからそのイメージで仕上げていく。
なるべく広く、全然違うイメージを用意して、それぞれ意味づけはしておく。
どれが一番、しっくりくるのかとか、どれが一番気になるのかとか。
その時々で返信はまちまちだけれど、1パターンしか送らないという事は最近はしなくなった。
監督にイメージが最初からある時は1パターンだから一番楽だけれど、それも最近はなくなってきた。
今回は昨日の稽古終わりの時点で2パターンぐらい準備してあって。
稽古終わりに監督と話をした時に思いついたことがあって、それを試したのを追加して。
それから4パターン仕上げて、送った。
一応、もう一人の作家にも送る。
自分の作品と距離がありすぎるとかがあれば言ってもらえたらと思っただけだけど。
最終的に2つに絞られて、こっちで行こうと決まったのは、話の中で思いついたデザインだった。
自分の中から出てくるというよりも、やっぱり監督や他の人と話して出てくるものが一番良くなる。
あとは、頭を冷静にしてから、もう一度、整理して微調整していく。
それに、情報面だってある。
もう一つ、映像関連での作業もあるかもしれない。
まぁ、なるようになるか。
一つ一つ、やっていけば、いずれ終わるのだ。
どんなに困難な作業でも。
どんなに簡単な作業でも。
客観視できる外向けのものでも、内向きのアートでも。
それだけは変わらない。