2018年03月12日

台本が出揃う

稽古日。
役者モードになりたいから別班の稽古中に小部屋に。
聞こえてくる演出の声と役者の声。
演出の意図をすぐに掴む役者と、意図とは別の方向に行ってしまう役者がすぐにわかる。
ついた演出への質問がまるで意図とは別の場合があったりする。
稽古を実際に目で見ているよりも、声だけの情報の方がよりそれがわかる。
演出意図を掴むのが早い役者は、その質問でも、回答でも、演出家の言葉がすぐに出る。
言葉を遮るように、相槌を打ったりしているケースがあって、それは伝わっていない。
逆に気になって、自分の芝居に集中なんかできなかった。

自分の班になって、自分の芝居。
ある程度ざっくり自分で組み上げてきたのを試していく。
メンバーには申し訳ないけれど、繰り返しやらせていただく。
もちろん、自分の稽古だけやっているようじゃダメなので、その前後の稽古も。
気になるところと、感情の流れが不詰まりを起こしている箇所の整理をしていく。
芝居が固まっている箇所は、その上に、ふくよかな感情表現を重ねられるようになっている。
今の時点で、ここまでくれば、面白いことになる。
この面白さが、お客様に届くのかどうかまではちょっとわからない。
芝居をやっていたことがある人は面白がるかもしれないけれど・・・。
それでも、そういうことをこれまでの公演で出来なかった分、やっていく。
繰り返される細かい緊張と弛緩の波が、空気を創っていく。

自分で板に立って、役者の目を見て、芝居をしてみればわかることもある。
わかることもあるし、芝居で仕掛けられることもある。
ここで、目線を合わせてみたらどうか。
ここで、一歩前に進んでみたらどうか。
ここで、あえて、視線を外したら意味が付いてしまうか?
あえて、リズムを外してみたら、どんな変化が起きるか。

そもそも自分の班は、自分以外の3人の女優の三人芝居を観たいという想像から始まった。
演出をしながらの出演だから、がっつり出演するというよりも、三人芝居を中心に自分が出る場面を設定している。
だから、自分が登場した時に、空気が変わり、物語が動き、スパイスになり、お客様の心にトゲを残さなくちゃいけない。
たった4人の芝居なのだから、当然、どの役も重要だけれど、その中でもメインではない場所。
一発で、結果を出せるかどうかの役だから、意外に重いし、意外に組み立てが細かい。
まぁ、メインの三人に比べれば、そこまでじゃないのだけれど。

監督の班の台本もあがる。
恐らく、初稿だから、まだ改訂をしたり、カットをしたりが出てくるとは思う。
まぁ、それは通してみて、芝居の全体感を見たりしてからかもしれないけれど。
演出ももう始めないとだし、監督も芝居をやっていきたい感じがある。
台本の最後のピースの説明も、ほぼ半分が演出だった。
自分が出演していたらなぁと考えながら。
色々と想像しながら。
監督の稽古を外から見れる機会というのも珍しい。

いずれにせよ、来週の稽古をしたら、全班の通しを観ることが出来る。
自分の班もあるから、それどころじゃないかもしれないけれど。
もちろん、本番までまだ時間がある。
だから、そこから稽古で良くしていくわけだけれど。
この時期に通しを見れることも珍しいし、早めに調整に入れることも珍しい。
むしろ自分の班では、そこで、一旦、完成しているぐらいにしたいけれど。
来週でどこまで行くかだ。

来週は、本番直前の稽古のシミュレーションのようなものだ。

監督からデータを受け取る。
明日は、データの整理作業だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:24| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする