もうかれこれ何時間も、雨の音が収まらない。
よほどの雨じゃないと、雨音が部屋の中に聞こえることなんかないのに。
その雨音がここまで連続して聞こえてくるのは中々ない。
台風の時だって、時々音が聞こえなくなったりするのに。
洪水警報が出ている地域もあるようだ。
春雨って、霧雨のようなイメージだったけれど。
今
日は一日かけて、気圧が急降下していくのがわかる日だった。
今日も連絡が幾つか。
映画のことと、それ以外のこと。
少しずつ色々なことが同時進行で動いていく。
事前に出来ることはやっておいて良かった。
「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」も観る。
坂崎愛が、大活躍していた。
来週がもう最終回か。
あっという間だ。
毎週、地上波で「劇団前方公演墳」と表示されているなんて凄いことだと思う。
どんな大団円を迎えるか。
9話が終わった時点で、もう楽しみになっている。
放送中に、次回公演の告知が出来たのは良かったな。
ドラマを観た人で、舞台に足を運んでくださる人がいるかなんてまったくわからない。
宣伝のためにドラマがあるわけではないんだから。
それでも、1人でも、もしかしたら興味を持ってくださったかもしれない。
そういうほんの小さなキッカケの連続で、おいらたちは舞台に立ってきた。
たまたま誘われたから。なんとなく気になったから。
そんなキッカケで、今日まで足を運んでくださる人がたくさんいる。
ドラマは、一度、すごく力を失っていった時期があったと思う。
それまでドラマ枠だった時間帯がバラエティに変わっていたり。
時代劇が衰退して行ったり、30分の軽ドラマがなくなっていったり。
視聴率だって10%を超える作品の方が少なくなって久しい。
それが、最近になって、息を吹き返しているなぁと思う。
その大きな理由の一つが、深夜ドラマなんじゃないだろうか。
それまでとは違う低予算で、良質な作品や挑戦的な作品に挑む。
深夜帯だから、視聴率を大きく気にすることもない。
けれど、ファンが増えて、二次的なDVDの販売や、続編に繋がったりする。
深夜枠のドラマが、プライムタイムに進出というケースも増えていった。
作品は違えど、座組であったり、スタッフ周りが、深夜ドラマからそのままスライドしたりする。
単純な視聴率だけの価値ではないのだと思う。
DVDの販売、レンタル。
ドラマという連続ものの性質からくる、録画視聴率。
オンデマンド放送によるアクセス数。
ドラマ放送中のネットニュースの配信。
SNSによる視聴者のフォロー、トレンド。
物語から生まれる副次的な効果は、圧倒的な強さを持っている。
見逃しても、観る方法がある現在は、後から話題になることだってある。
録画しておいての一挙見をする人だっている。
ドラマは息を吹き返していると思う。
その価値が再度認められている。
思い出せば、昔は、バラエティの方が少なかった。
テレビは、ドラマとスポーツ中継とニュースがほとんどを占めていたような気がする。
あばれはっちゃくみたいな、子供用のドラマもあったし、いくつもの時代劇もあった。
スケバン刑事みたいな、明らかに十代を狙った作品もあった。
刑事物、恋愛もの、コメディ、スポ根、サスペンス。
思い出せば、キリがないけれど。
トレンディドラマが一世風靡するまでは、ものすごい幅だったと思う。
今、ドラマが見直されて、深夜ドラマや、キー局以外が挑戦的なソフト作りをしている。
だからきっと、あの頃に戻っていくんじゃないかなぁという予感がある。
実際に生き残っているドラマである特撮ヒーローものがあるけれど。
仮面ライダーシリーズから、次世代の俳優が何人も生まれていっていることでもわかる。
活性化していけば、更に、入口が増えていく。
そういう時代に乗り遅れちゃいけないと思う。
役者は、いつだって、準備が必要だ。
直感も必要だし、どこに行っても自分を持っていることも必要だけれど。
あのタイミングで「セブンガールズ」を撮影したことにも大きな意味がある。
自分たちで、映画製作までしてしまうことが出来るというのは、そういう時代で大きい。
子供用の作品だって、十代用の作品だって、大人向けの時代劇だって。
なんだって出来るし、自分たちで映像製作だって出来る。
そういう集団こそ、きっと次世代の劇団なんじゃないだろうか?
まだまだそこまで到達していないけれど。
足りないことの方が多いのだけれど。
現在、演劇集団であり続けるのであれば、そこまで考えて、準備をし続けるべきだと思っている。
おいらは、それができる集団であるには、何が足りないか?ということをいつも考えている。
舞台で学んだ自主性は、これからこそ、必要なものなんじゃないだろうか。