2018年03月09日

次世代の劇団

もうかれこれ何時間も、雨の音が収まらない。
よほどの雨じゃないと、雨音が部屋の中に聞こえることなんかないのに。
その雨音がここまで連続して聞こえてくるのは中々ない。
台風の時だって、時々音が聞こえなくなったりするのに。
洪水警報が出ている地域もあるようだ。
春雨って、霧雨のようなイメージだったけれど。
日は一日かけて、気圧が急降下していくのがわかる日だった。

今日も連絡が幾つか。
映画のことと、それ以外のこと。
少しずつ色々なことが同時進行で動いていく。
事前に出来ることはやっておいて良かった。

「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」も観る。
坂崎愛が、大活躍していた。
来週がもう最終回か。
あっという間だ。
毎週、地上波で「劇団前方公演墳」と表示されているなんて凄いことだと思う。
どんな大団円を迎えるか。
9話が終わった時点で、もう楽しみになっている。

放送中に、次回公演の告知が出来たのは良かったな。
ドラマを観た人で、舞台に足を運んでくださる人がいるかなんてまったくわからない。
宣伝のためにドラマがあるわけではないんだから。
それでも、1人でも、もしかしたら興味を持ってくださったかもしれない。
そういうほんの小さなキッカケの連続で、おいらたちは舞台に立ってきた。
たまたま誘われたから。なんとなく気になったから。
そんなキッカケで、今日まで足を運んでくださる人がたくさんいる。

ドラマは、一度、すごく力を失っていった時期があったと思う。
それまでドラマ枠だった時間帯がバラエティに変わっていたり。
時代劇が衰退して行ったり、30分の軽ドラマがなくなっていったり。
視聴率だって10%を超える作品の方が少なくなって久しい。
それが、最近になって、息を吹き返しているなぁと思う。
その大きな理由の一つが、深夜ドラマなんじゃないだろうか。
それまでとは違う低予算で、良質な作品や挑戦的な作品に挑む。
深夜帯だから、視聴率を大きく気にすることもない。
けれど、ファンが増えて、二次的なDVDの販売や、続編に繋がったりする。
深夜枠のドラマが、プライムタイムに進出というケースも増えていった。
作品は違えど、座組であったり、スタッフ周りが、深夜ドラマからそのままスライドしたりする。

単純な視聴率だけの価値ではないのだと思う。
DVDの販売、レンタル。
ドラマという連続ものの性質からくる、録画視聴率。
オンデマンド放送によるアクセス数。
ドラマ放送中のネットニュースの配信。
SNSによる視聴者のフォロー、トレンド。
物語から生まれる副次的な効果は、圧倒的な強さを持っている。
見逃しても、観る方法がある現在は、後から話題になることだってある。
録画しておいての一挙見をする人だっている。
ドラマは息を吹き返していると思う。
その価値が再度認められている。

思い出せば、昔は、バラエティの方が少なかった。
テレビは、ドラマとスポーツ中継とニュースがほとんどを占めていたような気がする。
あばれはっちゃくみたいな、子供用のドラマもあったし、いくつもの時代劇もあった。
スケバン刑事みたいな、明らかに十代を狙った作品もあった。
刑事物、恋愛もの、コメディ、スポ根、サスペンス。
思い出せば、キリがないけれど。
トレンディドラマが一世風靡するまでは、ものすごい幅だったと思う。
今、ドラマが見直されて、深夜ドラマや、キー局以外が挑戦的なソフト作りをしている。
だからきっと、あの頃に戻っていくんじゃないかなぁという予感がある。
実際に生き残っているドラマである特撮ヒーローものがあるけれど。
仮面ライダーシリーズから、次世代の俳優が何人も生まれていっていることでもわかる。
活性化していけば、更に、入口が増えていく。

そういう時代に乗り遅れちゃいけないと思う。
役者は、いつだって、準備が必要だ。
直感も必要だし、どこに行っても自分を持っていることも必要だけれど。
あのタイミングで「セブンガールズ」を撮影したことにも大きな意味がある。
自分たちで、映画製作までしてしまうことが出来るというのは、そういう時代で大きい。
子供用の作品だって、十代用の作品だって、大人向けの時代劇だって。
なんだって出来るし、自分たちで映像製作だって出来る。
そういう集団こそ、きっと次世代の劇団なんじゃないだろうか?
まだまだそこまで到達していないけれど。
足りないことの方が多いのだけれど。
現在、演劇集団であり続けるのであれば、そこまで考えて、準備をし続けるべきだと思っている。
おいらは、それができる集団であるには、何が足りないか?ということをいつも考えている。

舞台で学んだ自主性は、これからこそ、必要なものなんじゃないだろうか。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:50| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする