2018年03月31日

花の宵

染井吉野の咲く川辺を満月の下、歩いてみる。
月に照らされて光る川面には、花弁。
夜桜と花冷えの夜。
まるで絵の中にいるような気持ち。

年度末。毎年のことだけれど自分の誕生日と共に新しい年度がやってくる。
45歳になるかぁ。
芝居を始めた頃に憧れていた先輩たちの年齢に達している。

セブンガールズを一枚DVDに焼く。
監督が必要とのことで、準備する。
すでにイメージファイルがあるから、焼くだけで済む。
一応、再生で確認。
そういえば、MPEG2の著作権が切れたとどこかで見たけれど。
DVDプレイヤーの敷居も下がっているはずだなぁ。
Windowsの標準プレイヤーがDVD再生が出来なくなったはずだけれど、復活しているかもしれない。
そう思いつつ、TVに繋がっているプレイヤーで再生する。
PCの方が、再生できる可能性が高いのだから、プレイヤーでチェック。

観始めると、いつものように止まらない。
何度だって観れるし、何度だって楽しめる。
気付けば何時間も時間を使ってしまうから、切りのいいところでやめないとだ。

明日は、なんだか、自分にそぐわない場所に行くことになってしまった。
まぁ、なんかそういう流れなのかもしれないと、自然に身を任せる。
思ってもみなかったことが起きる。
そういう時期なのだと思っている。

少しずつ。
少しずつ。
吹き始めた風を感じる。

自分のセンサーを鋭敏にしておかないといけない。
ほんの小さな知らせも見逃さないように。

きっと、明日の月もまだまあるい。
花の宵。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:28| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月30日

今は未来

20周年記念企画の稽古をしている真っ最中なのに、おかしいと言われかねないけれど。
その後の10月に、20周年記念公演を控えている。
その準備段階に入っている。
もちろん、企画公演ではなく、本公演だ。
そして、久々の完全新作を監督が書き下ろすことまで決定している。

1998年10月10日に旗揚げしたからこそ、節目節目の秋頃に、記念公演をしてきた。
どういう公演が一番いいのだろう?と毎回毎回考えるのだけれど・・・。
再演をしたこともあったし、2作品同時上演なんていうのもあった。
けれど、結局、新作書き下ろしが一番、お客様には待望されている。

この10月の記念公演に向かっていくところから、今年のスケジュールは決まった。
5月の企画は、難しいなら監督は休んでもいいとまでお願いしていた。
中編であれば、そこまで時間もかからずに10月公演の方に集中できると言ってくれた。
5月公演の台本が既に脱稿し、もちろんここから改訂があるとしても、10月公演の構想に入っている。
3月中に、10月公演の概要をまとめたいと去年末からお願いしていたから、少しほっとしている。

それは、点と点を線で結んでいくようなことなのかもしれない。
10月の公演のために、5月の企画が立ち上がる。
そして、今年は、映画「セブンガールズ」の公開も控えている。
それを繋げて繋げて、線にしていく。
じゃあ、その線の行きつく先はどこなんだ?と考えてしまう。

その後のビジョンが、大事という事だ。
5月の企画公演は、2018年の大きな布石となるけれど。
2018年の1年間が、その後の大きな伏線になっていないといけない。
単発で盛り上がったって、そのまま終わってしまう。
凄い話題になった作品や映画だって、あっという間に流れていく時代だ。
あの頃はあんなに盛り上がって見えたのに、今になるとそうでもないというのがたくさん思いつくはずだ。
点と点が線になって繋がって、それがビジョンに向かって進んで、初めて意味が出てくる。

幸い、今、秋の公演について考えるというのは、とても大きなことだ。
それは、秋のことを考えているようで、その後のことまで考えているからだ。
例え、亀のような歩みだとしても、じりじりと前に進んでいるからだ。

漠然とした全体のイメージと、具体的な動きと。
そういうものが、少しずつ絡んでいけば。
あとは、ちょっとした偶然一つで、何が起きるかなんてわからない。
その準備をきちんとしてあるかどうかだ。
ビジョンがあれば、その偶然に対応出来るからだ。

5月の企画の稽古中に、おかしいと思うかもしれない。
けれど、この企画に取り組むことは、そのままその先の10月に繋がる。映画に繋がる。
そして、きっと、その先にも繋がっていく。

それが見えているか?
その風景が、その景色が、その意味が。

5月の公演でおいらが自分の班で取り組んでいることは、そういう未来に繋がるものを想定しているつもりだ。
それぞれの班で、きっと、別の角度で、未来に向かうはずだ。
それこそが、きっと、20周年を祝う企画になるのだと思う。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:20| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月29日

バトン

自分はかつて、作・演出というのを長編で4作品発表している。
その後、ショートフィルムの監督もやったし、オムニバス公演での演出もあった。
それは、それまでに出会った演劇や、演出家や、作品に大きな影響を受けていたはずだ。
もちろん、その影響や経験は今も自分に蓄積されているものだ。

今回の5月の公演でも作・演出をすることになって、気付くことがある。
それは「セブンガールズ」を製作したことの大きな影響だ。
スタッフさんに説明できるように詳細にシナリオの分析をしたこと。
編集したこと。
この2つの経験が、実は大きく作用している。

20周年だから、それだけ長い間監督の台本で、監督の演出で舞台をやってきた。
その作品の中には、テーマ的な部分をになったり、狂言回しだったこともある。
全体の流れを把握して、全体の流れを考えながら演じた役も何度もあった。
だから、別に、映画製作がなくても、監督の影響・・遺伝子的なものは強く残っているはずだ。
でも、役者は主観なわけで、その中で取捨している部分が確実にある。
全体を考えながらだとしても、肉体を駆使している役者の生理は、完全な俯瞰を許さない。

シナリオ分析は、物語の運び方、繋ぎ方を詳細に知っていく作業であったし。
それは、とてもテクニカルなことだった。
普通に蓄積できる種類のものを、おいらは感じていた。
編集は、それとはまた大きく違うものだった。
監督の視点、監督がそのシーンで見せたいもの、大事にしているもの。
編集作業では、たった1カットでも明らかになっていく。
こういう風につなぐんじゃないかなぁ?と想像出来る部分もあるけれど、想像出来ない部分もある。
監督に、ここは、こうじゃないんですか?と確認したり、アイデアを出して、その答えをもらったりの毎日だった。
この経験は、確実に、演出に生かされている。
蓄積できるものというよりも、大きな影響を受けていると言ってもいいし。
もっと本質的な遺伝に近い何かを感じている。
感覚的なことだから、説明しようとすると、たくさんの言葉が必要になってしまうけれど。

作家、演出家と、俳優は、まるで違う。
まるで違うようで、でも、とても相似形というか鏡合わせの存在だ。
作家は客観的じゃないと、作品を生みだすことが出来ない。
俳優は主観的じゃないと、その役になることが出来ない。
そう考えれば、正反対に位置しているように思えるのだけれど。
実は、作家も主観的な部分を持っていないと作品を書けない。
その役がどんなセリフを口にするのか、その役の感情を理解しながらじゃないと書けなくなってしまう。
そして、俳優も客観的な部分を持っていないと、演じることは出来ない。
役でありながら、自分が何を伝えるべきなのか、どんな役割を担っているのか、そこに演技の深さがある。
主観と客観の関係性が逆転しているだけで、実は、脳内で行われていることはとても似通っている。

おいらがまだ十代の頃。
まだ舞台を始めて、何年も経っていない頃に、大ベテランの演出家から聞いた話だ。
舞台を観に行って、作家が俳優をやっている場合がある。
その作家の芝居は、ちょっと他の役者にはない存在感が見えると言われたのが嬉しかったという話だ。
恐らく、作家が俳優もやるなんて、唐十郎さんからだと思うのだけれど。
野田秀樹さんでも良いし、他でも、納得できるものがある。
確かに、自分が観劇した時も、そういう迫力を感じることが何度もあった。
それはきっと、作品の世界観を、主観と客観の両方で体感している凄みなんじゃないだろうか?

今、通し稽古を終えて、次なる課題を考えている。
それは、監督と3周目ぐらいの編集をした時の感覚にとても似ている。
まぁ。映像と違うのは、芝居がまだまだ変わるという事だけだ。
それが何よりも大きいのだけれど。

技術的なもの、感覚的なもの、たくさん、おいらは自分の中に蓄えてある。
それ以前の自分であったり、そもそもの資質や、好みの部分もあるから、複製品にはならないけれど。
そもそも、監督の持つ「絵」の感覚をおいらは持ち合わせていない。
もっとずっと根源的な部分で、おいらは継承している部分を感じてしまう。
まぁ、まだまだ、学ぶことの方が多いし、足りないなぁと思うのだけれどさ。

イデオロギーでもないし、スタイルでもないし、イズムとまで言えば違和感を覚える。
それでも、確実に監督の表現は永遠になると感じている。
映画という作品が残れば、知らないところで、いつの間にか継承する人も現れるかもしれない。

そんなことを言っていると。
また新しいことをやりたがるから、困るのだけれど。

圧倒的な春だ。
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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:23| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする