2018年02月20日

世界のデザイン

間もなく次回公演の詳細発表という事で準備だけしてある。
あとは待っている情報が届けば、情報公開ぐらいは出来るはずだ。
予算枠で変わるけれど、宣伝材料の製作にも入らなくてはいけない。

大抵、そういう作業のスタートは、仮のロゴ制作だ。
タイトルや作品にあったロゴを制作してしまう。
もちろん、最初に製作したものがそのまま行く場合もあるし、チラシ製作の過程で変わることもある。
基本的には、ロゴがあるとないとでは、大きく進み方が変わってしまう。
ロゴが決まっていれば、チラシのイメージも浮かびやすい。
作品にテーマがあったりすれば、それをどれだけ反映させるかだ。

監督はシンプルなロゴが好きだよなぁといつも思う。
色々とエフェクトを重ねたロゴは、大抵、ボツになる。
アニメのロゴなんかは、すごいかっこよくエフェクトをかけまくっているけれど。
ああゆうのを制作しても、まず通ることはない。
シンプルでしっくりくる感じが良いようだ。

セブンガールズのロゴは、舞台初演時に、大平幸さんがデザインしてくれたものがあった。
そのまま使用するか、それとも映画では変えるのか、わからないまま、とりあえず映像に合成していた。
結果的に、監督がロゴ制作もそばにいて、変更を加えていった。
だから、舞台ロゴを知っている人は、見覚えがあるし、見比べると少し違う感じになっているはずだ。
よりシンプルになった。

とりあえず、仮のロゴだけ製作していて。
あとは情報を公開してから決めればいいだろうぐらいの気持ちだ。

時々、総合デザイナーがいるような作品に出会うことがある。
タイトルロゴはもちろん、美術、衣装、メイクに至るまで、総合的なデザインをしている。
そこまでデザインを統一している作品は、むしろヨーロッパやハリウッドに多い。
日本よりもずっと分業制のはずなのだけれど、横の連携でという事なのだろうか?
とても印象深いのは、シザーハンズという映画で。
あれは、タイトルから衣装から、街の風景まで、全てが統一された意思のあるデザインだった。
ああゆうことが出来ると、作品世界はより濃くなっていくなぁと思う。
もちろん、色々な人のデザインや、思いが入れば、逆に幅が出てくるというメリットもあるはずだから。
一長一短なのだろうけれど。
あの作品のデザインコンテを、確かどこかで見た気がする。
そこには、街の絵も、衣装も書かれていた。

劇団では、基本的にすべてのものを監督に目を通してもらっている。
ボツになるケースもちょくちょくあるし、逆に監督からイメージが出てこない場合もある。
それに監督は自分のイメージで全て固めるよりも、より多くの人のイメージを集める方が好きだ。
だから、ある意味では統一しているし、ある意味では幅がある。

日本はまだデザインの重要性を低く見積もってるような気がすることが良くある。
元々の日本の文化は、素晴らしいデザイン性と共にあったのに。

次回公演は特殊だから。
より、そういう意味では幅が出ることになるだろう。
それでも、一本。
これという軸というか、統一された何かはあった方がいい気がしている。
3本の中編で、作品カラーまで全然違うけれど。
同じ劇団の同じ公演なのだから。

そういうものが浮かび上がったら面白いなと思う。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:09| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする