今、少しWORDをいじっているのだけれど、どうもWORDは扱いづらい。
あんまり慣れていないから、改行ルールとか、よくわからなかったりする。
とは言え、使えなくちゃ何もできない。
ワードプロセッサは、実は、昔から触っている。
母親がタイプライター検定を持っていて、昔からタイプの仕事をしていたこともあって。
ワープロの登場で、ワープロの仕事も少ししていた。
それで、おさがりで、熱転写プリンター一体型の、東芝RUPOをもらった。
舞台を始めてすぐの頃は、このワープロを使って台本を書いたり資料を作成したりした。
ワープロは、専用機だけあって、とっても使いやすかった。
今のWORDに比べれば機能は限定されているかもしれないけれど、キーボードに機能も書かれていたし。
ルビをふりたければ、ルビボタンを押せばいいというわかりやすさはありがたかった。
殆ど、マニュアルを見ないでも、罫線を引いたり出来た。
でもその頃から、いずれ、ワープロは専用機の時代からソフトウェアになると言われていた。
まぁ、それはワープロだけじゃなくて、全ての機械的なものに言えることだけれど・・・。
ハードウェアの時代は、いずれソフトウェアの時代になると父親も言っていた。
父は、それこそ、ハードウェアの仕事をしていたから、そういうことに敏感だった。
ワープロと言えば一太郎、別に高機能じゃなくて良ければテキストエディタという時代にもなったけれど。
結局、Microsoftのofficeは、あっという間にスタンダードになった。
何と言ったって、殆どの会社のパソコンに、インストールされているのだから。
とは言え、基本的に、英語圏で作成されたソフト。
縦書きなんかはとっても弱いし、ルビを入れたり、日本語的な作業はややこしいことになった。
でも、スタンダードになってしまうと、その強さは計り知れない。
相手から届く文書もWORD形式、相手から求められるのもWORD形式。
これじゃ、WORDを使わないわけにもいかなくなった。
監督の舞台の台本は、長い期間手書きだった。
キーボードで書くのなんか、まともなもの書けると思えないと言っていた時期もあった。
それが、PCになって、WORDで書くようになったら、もう手書きなんか想像も出来ないらしい。
それまでは、書き直しになれば、消しゴムで何文字も消したり、書き直したりしていたのだから。
特に、行の挿入なんかは、圧倒的にやりやすくなる。
手書きだと行の挿入をするには、それ以降の行を一度消さなくちゃいけないのだから。
まして、まるまるシーンごとコピーして、移動させることなんかも出来る。
より、自分の思った通りの、構成をしやすくなるはずだ。
恐らく、手書きには手書きにしかない何かがあるのだろうと思うけれど。
そのメリットを越えるほど、頭の中の文章をすぐに実現できるようになったはずだ。
「セブンガールズ」の製作過程で、最初に監督にシナリオを書いてもらっていた時。
おいらは、スタッフさんに初稿をPDFに変換して送った。
WORDだと、ヴァージョン違いや、OS違いで、問題が起きるといけないと思った。
ところが、すぐに返信で、WORDでください!と連絡があった。
映像の世界のシナリオなんかは、印刷に出したりするわけだけれど。
ほとんど、WORDで作成されていると知った。
今でも、台本もシナリオも、縦書きだ。
横書きの台本なんて、お笑い芸人のネタ台本ぐらいなんじゃないだろうか?
少なくても、舞台でも映像の現場でも横書きの台本を手渡された経験がない。
印刷用のシナリオエディターとかあるのかなとも思ったけれど。
どうやら、WORD形式が一番、間違いがないようだ。
実は監督もWORDだけど、縦書きモードにして台本を書いている。
慣れないんだけれど。
WORDも、もっと使いこなせるようにならないとなぁと思う。
アウトラインプロセッサなんて、いまだに使用したことがないもんな・・・。
縦書きとか、未だに、こいつ融通が利かないなって思うけれど。
ビジネスシーンでは、ほとんど、横書きだから、やっぱり進化が遅いと思う。
行きたいところにカーソルが移動できなかったり散々だよ。
まぁ、そんなに大した作業をしているわけでもないのだけれど。