年内最終稽古前日。
毎年、最終稽古では監督に言葉をもらったりしているのだけれど。
いつも、そんなの話してたっけ?から始まる。
明日は、3班に分かれての稽古だから、特にないかもしれないけれど。
年越し前の稽古は、毎回不思議な気持ちになる。
年越し前までに、一応、こうしておいてほしいなんていうのがいつもある。
それはキャスティングであったり、次回作の概要の決定であったり。
なんとなく、決まっていないことが多いと、座りが悪くて。
年を越せるのかなぁなんて、不安になってしまう。
別に365分の1でしかないのだけれど、やはり、そんな気分になる。
年末元旦も関係なく個人稽古をするのかと言われたらそれも怪しいものだ。
実際には正月気分は正月気分で十分に味わったりする。
そこまでストイックになることにあまり意味もない。
それでも、頭の片隅に芝居のことが残っている。
そのぐらいの方が、実は、リフレッシュになるから。
そういうことがわかってきたのも、ここ何年かもしれないけれど。
初詣っていうのも、あれはあれで、心を落ち着けさせることだ。
明日の稽古は先週の続きであって。
それ以上でもそれ以下でもないのはわかっているのだけれど。
一応、自分の中では、年内にここまでまず行っておくという目標だけは立てている。
到達するのかしないのかは、別にどうでもいい。
目標があるかないかであって、どこかを早送りしてでも守るようなものでもない。
それでも、自分の精神を落ち着かせたいという焦る気持ちも出てくる。
まぁ、一歩だけでも進めれば、それだけで、充分とも言えるのだけれど。
次回公演の詳細を発表するのは、どのタイミングだろう?
年が明けて、しばらくしてからかもしれないけれど。
多くのお客様が、楽しみにしていただけるぐらいの情報が揃ってからかなぁ?
ビジュアルのイメージもまだないし。
何かが確定して、何かが見えてきてからかもしれない。
自分が参加する班だけであれば、どんどん進めるけれど。
それだけでは、やっぱり、ダメだと思っている。
一応、自分以外の作品の稽古も全て見学するつもりだ。
別に集中して、キリキリした状態でってわけではないけれど。
ちゃんと把握して、全体のバランスも掴んでおく。
それは、最低限の自分にとっての責任だとすら思っている。
宣伝する段階になれば、それは一つの興行なのだ。
公演することになれば、それは一つの興行なのだ。
今はまだ、始まりだけれど、スタートが全てを決定してしまうことだってあるのだから。
自分で責任を負う。
きちんと、肩にその重さを感じる。
そこから逃げることだけはしたくない。
背負いすぎじゃない?と言われるぐらいでちょうど良い。
その分だけ、楽観的に考えられる自分もちゃんと作っておけばいい。
大事なことは、役者が正面から芝居に向かえるかどうかだ。
よし!と、向かっていける状況にしていく。
そこから始まるし、そうやってずっとやってきたのだから。
向かっていけない状況なのだとすれば、別の手を考えていくしかない。
稽古は延々と続く。
いつか終わるのかもしれないけれど。
そのいつかの事なんて考えてもいない。
何が年内最終だと思うけれど。
ただの区切りでしかないのだけれど。
区切れば、その後、次のスタートに進める。
ステップアップは、自分の中で区切りをつけることでしていけることなのだ。
2018年を迎えるために。
その時に、前に進めるために。
まずは、その状況を、状態を。
しっかりと、固めておきたいなぁと思っている。
年内最終稽古はクリスマスイブだ。