劇団のHPに、2018年度の情報を公開した。
と言っても、先日の劇団員の客演先でパンフレットに載せてもらった情報と同じだ。
つまりは、現時点で公開できる確定している情報。
あまり、多くの情報量はないけれど、多くの方々に反応を頂いているようで・・・。
なんというか、とても、ありがたいなぁと感じ入る次第です。
来年については、まず、2018年10月の20周年を迎えるタイミングの公演から決めていった。
そこで、何をやるべきだろう?そういう話から始まって、新作をやろうという話になった。
その為に必要な準備期間や、他の諸々のことをそろえていこうと。
そこまで決まってから、今年の6月の公演から、間隔が空きすぎているという問題に当たった。
ただ、その前に、予定通りいけば映画公開が入る。
舞台ではないけれど、興行はあるから、何もやっていないわけではないよねという意見も多かった。
毎週のように稽古を重ねているのに、活動的じゃないというイメージは、あまり良くない。
良くないけれど、映画公開があれば、そういうイメージにはならないのだから。
10月の本公演に向けて、集中していこうという意見は、結構根強かった。
それに小さいけれど問題もあるんじゃないだろうかと思った。
それは、春頃に舞台をすれば、場合によっては映画公開後初の公演になるからだ。
映画公開が決まれば、プロモーションも含めて、監督がいつもより忙しくなるのは目に見えている。
映画とは別の話だって、映画公開が控えているだけで、来るかもしれない。
そう考えると、5月に新作公演は厳しいし、再演だとしても、改訂する時間があるかどうかだ。
今、この時期に、監督に力を入れて欲しいことは、公演ではない。
映画のプロモーションでも、映画から派生していく別の仕事でも、舞台が忙しくて落とすような状況にしたくなかった。
だから、監督の負担の少ない企画公演をしようかという話になった。
それに、映画で初めて劇団を知る人が足を運ぶ可能性だって、ゼロではないのだ。
監督の本公演は、充分に準備した公演であるべきで、焦って製作する公演にしてはむしろマイナスになってしまう。
企画公演であれば、逆に足回りが良くなる。
大きな問題ではないけれど、繊細な問題があった。
だから、役者は自由参加で、企画公演をやろうという方向になった。
・・・と言っても、企画公演って何をやろうか?から、じっくりと話しながら進めていった。
例えば、お笑い的なイベントとか、バラエティ的なイベントとかも一応出た。
それでも、やっぱり、芝居をしようよという話になった。
企画公演は今まで、4回ほど劇団で上演してきている。
5周年にスタジオアルタでバラエティ的な公演をしたのを皮切りに。
ショートフィルムを4本製作して、上映会をやったりもした。
自由参加でオムニバス公演をしたこともある。
口立てとか、インプロとか言うけれど、アドリブで構成した公演もあった。
その4種類を踏まえたうえで、じゃぁ、何をやろうかという話になった。
おいらの覚えているのは・・・
中途半端なことはしたくないなぁという意見と。
ちゃんと芝居をやりたいという意見。
熱い芝居とかもやりたいという意見。
そういう意見が思った以上に出てきたことだ。
向いている方向は、意外にバラバラでもなかった。
客演先で情報を掲載してくれるという話を聞いて、11月中に、概要だけでも決めよう。
それまでに、それぞれ、色々、具体的な提案を用意しようという話になった。
既存の脚本を上演することだって構わない。
古典のリメイクだって構わない。
もちろんオリヂナルを用意しても構わない。
あらゆる可能性を残したまま、それぞれ、思いつくことがあれば持ち寄ろうよということになった。
〆切が近づいてきて、それぞれにリサーチを重ねた。
思ったよりも、具体的な提案を思いついている人は少なかった。
既存の台本だとしても、出演者数と同数かどうかなど問題は山ほどある。
このままだと、結局何をするのか決まらないんじゃないかという状況だった。
だから、〆切となる11月最終稽古の前の週に、おいらはそれぞれの希望を踏まえた長編の台本を一本書いた。
劇団に所属する前は、自分で台本を書いて自分でやっていたのだから。
もちろん、それがすんなり通るなんて思ってもいない。
8割以上の確率で、無駄になる、ボツになると、わかっていながら、書いていった。
〆切の前の週に、石を投げておかないと、動くものも動かないぞという感覚があったからだ。
それに、ここでボツになったって、どこかで別の形で発表するかもしれないのだから無駄じゃない。
果たして、次の週。
概要が決まった。
なんとか、速報とは言え、情報を纏めることが出来た。
30分の作品を3本、同時上演する。
中編3本の公演というのは初になる。
かつてやったオムニバスは、ショートショートの世界だった。
3本とも、完全オリヂナルの予定だ。
3つの班分けも、出来た。
・・・とは言え、まだ詳細の発表には、至らない。
完全に確定まで行っていないからだ。
概要通りだけれど、その概要の中で、ボツの可能性だって、今も充分にあると思っている。
やる以上は、本気だし、素晴らしい公演にしなくちゃいけない。
概要内なら何でもOKというわけではないのだから。
はっきりと、これで行こう!となるまでは、やはり詳細の発表は難しい。
3作品のうち1本でもゼロから書き直しになれば、詳細が変更になってしまう。
だから、詳細は、もうしばらくお待ちいただけたらと嬉しいです。
長編で書いた作品を短くしてやれば?と監督から言葉を頂いたけれど。
自分で、それはボツにした。
これはこれで、取っておけばいい。
仮に日の目を見ないとしても、これを書いたことが教えてくれたことの方が多い。
だったら、新しく別の短い作品を書いた方が良いと思った。
もちろん、新しいそれも、役者からボツと言われることを覚悟したうえでのことだ。
書くならそれは、当然のことなのだから。
春の公演が決まれば。
きっと映画公開と相乗効果が生まれる。
お互いの告知が、お互いに良い効果を生むと思う。
少なからず宣伝効果は、倍以上になる。
映画の公開にも良い影響が出てくれたらと願っての企画だ。
映画の公開も成功させたいのだ。
立ち見が出るぐらい映画館が満員になったらなぁなんて思っている。
その為に出来ることは何だろう?って思う。
監督が充分にプロモーションでも何でも出来る状況で更に舞台もやる。
一見、無茶苦茶にも思えるけれど、それだって出来るはずだ。
やはり、前に前に。
一歩ずつでも進む。
愚直だとしても、そこにしか、答えはないのだなと思う。