今年の冬は寒いという記事を読んだ。
去年の春にエルニーニョ現象が終わったのだから、当然、そうなるのか・・・。
そういえば、去年は11月に雪が降った記憶がある。
残した撮影があってその前に雪が降ると聞いて、雪が写ってしまうとまずいと心配していた記憶がある。
幸い、次の日には溶けてなくなるような雪だったけれど。
ここ数日、日が照っている時間帯は、暖かいなぁと感じるのだけれど。
陽が落ちた17時以降に、急激に空気が冷たくなっているのを感じるようになった。
日曜が満月で、月の下のきりっとした冷たい空気の中を歩いていて、ああ、冬の感じだと思った。
もう師走なのだから寒いのは当たり前なのだけれど、寒い冬と聞くと身構えてしまう。
セブンガールズという映画は集大成だ。
長い時間をかけて、自分たちが歩いてきた道のある意味でゴールであり。
或いは、ターニングポイントになる。
これまでやってきたことが全て詰まっている。
作品性もそうだし、それぞれの芝居もそうだし、集団だけが持つ力も入っている。
それを世に送り出す時、一体、どんなことを思うのだろう?と考えていた。
今、それが近づいている時。
実はおいらは「これから」について、わりと真剣に考えている。
これからをどうやって進めていくことが出来るのか。
具体的に考えるようにしている。
様々に変化しながらここまで来て。
これから、どうやって進んでいくのかというのは非常に難解なパズルのようだ。
監督は初の長編映画作品を発表するのだから。
おいらとしては、より広い世界にどんどん挑戦していってほしい。
それは、もちろん、自分たちにとっても、悪いことではない。
むしろ、劇団で作品発表をし続ける何倍も世界が広がることだ。
活字でも映像でも舞台でも。
舞台と違って、映画はソフトとして残る。資料として残る。
舞台はたまたま公演時期に、時間を作ってもらって足を運んでもらわなくてはいけないけれど。
監督は、これから、いつでも渡すことのできる映像資料というプロフィールを手にする。
もちろん、挑戦して世界が広がるのは人によって、まるでスピード感が違うかもしれないけれど。
そのあと何年も地道に挑戦し続けることになるとしても、そうして欲しいなぁと思う。
制限された仕事でも、自由な表現できる場でも、どんどん進んでほしい。
最悪、劇団員なんて、置いていってもいいんじゃないかとすら思っている。
とは言え、劇団というホームも実は大事なものになると思う。
自分が自由に表現できるホームがある人とない人ではきっと全然違う。
隠居するとか言い出さない限りは、やれること、やりたいこと、どんどん実現できる。
仮に売れっ子作家になって、年に一度も舞台が出来なくなったとしても、大事な場所になると思う。
まぁ、そんなことを本人に言えば、夢みたいなこと言ってるなと怒られちゃうだろうけれど。
そういう様々な可能性の中で。
役者たちもベテラン期に入り始めて。
さぁ、これからどうやって、芝居と付き合っていくかというのは、とっても大事なことだ。
ああ、なんか、どうやって老後を過ごすか観たいなイメージとは違います。
むしろ、逆で。
これからこそ、本当にたくさんのチャンスのある広がりのある時期なんじゃないかって思ってる。
映画製作まで出来た劇団なんて、探してもなかなか見つからない。
作品が映画化されたとか、映画監督のプロデュース公演ではないのだから。
やると言ったらやる。
そういうガチな集団。
それはきっと、これから、多くの未来に繋がる。
集大成というのは、これまでを全て出すことだ。
それで、終わってしまう。サヨウナラということではない。
そこからは、これまでを破壊してもいいよぐらいの気持ちじゃないといけない。
なぜなら、集大成を創れたのだから。
そこから先は、もう一度、新しい一歩を踏み出せるチャンスだと思っている。
保守的になってしまう自分がどうしても切り離せないけれど。
それじゃ、ダメだ。繰り返しだと、言い聞かせている。
これからを思う事は。
つまり、挑戦について考えることだ。
新しい世界について考えることだ。