映画「セブンガールズ」のサウンドトラックの第一稿が音楽監督の吉田トオルさんから届いた。
映画のサントラって、20代の前半ぐらいに、好きで何度も聞いた。
でも、実際に発売されているサントラは有名作品ばかりで、売っていないサントラもたくさんあった。
この「セブンガールズ」は企画段階で、クラウドファンディングのリターンでサントラプレゼントの設定があった。
だから、これはその限られた人へのリターンとして製作している音源だ。
夜に届いたので、すぐに聞こうかなと思っていたけれど。
それに気づいた時、疲労があると感じていて。
あまり、今、ヘッドフォンを耳にかけるのは良くないなと思い。
一旦眠って、朝になって、フレッシュな状態でダウンロードした。
何点か確認してほしいと書かれている部分もあるけれど、それも、一旦読まないでおく。
まず、何もなく、聴く方が良いと思った。
アプリケーションの再生設定を確認する。
曲間は0秒、クロスフェードもなし。
それから、一応、イコライザーもオフにする。
サントラは、アルバム自体が組曲としてプログラムされているから余計な再生設定を外す。
フラットにした状態で、ヘッドフォンに繋げて、音源を聞いた。
思えばオーディオインターフェースを繋げてそこからヘッドフォンにするべきだった。
PCのヘッドフォン端子だと、最近のPCは優れているとは言え、多少音質は下がる。
気持ちが逸って、すぐに聴きたい気持ちで、そこまで気が回らなかった。
朝だから、フレッシュな耳で聴ける!その一点で、すぐにヘッドフォンを直刺しした。
一瞬で映画の世界に入っていく。
ヘッドフォンを耳にかけて目をつぶる。
曲がかかれば、全てのシーンが頭の中で現れてきた。
映像がない音楽を聴いていると、音楽監督の映画やそのシーンの解釈まで解ってくる気がする。
細かい部分まで作り込んでいることもわかる。
音色の数だけでも、一体、いくつあるだろう?
曲数も尋常ではない。
サントラとは、いわゆる、映画音楽の劇伴曲を集めたものなのかもしれない。
けれど、別の見方をすれば、音楽だけで、映画世界を表現している音源とも言える。
劇があって、映像があって、その効果として音を足していくというのが本来だけれど。
サントラというアルバムは、音楽だけで、作品世界を表現しているという逆転現象が起きている。
それが逆に心地よいし、美しい。豊かな想像力を喚起させる。
そんな幸せな数十分を過ごした。
聴き終わってから、確認してほしいと書かれている文章を読んでみる。
ああ、なるほど・・・。
普通に感動しているから、すぐに回答しようと思っていたのに詰まる。
むしろ、クラウドファンディングのリターンだけではなくて、プレスして販売したほうがいいぐらいに思っているのに。
何を言えるというのか。
でも、トオルさんは、必ず、どんな音源を送ってきても、フィードバックを希望する。
ちゃんと向き合わないといけないのだ。
一度、心を落ち着けて。
さて、音を流しながらメールをしよう。