2017年11月21日

骨格と外殻

普通じゃダメだと思っている。
この場合の普通は、自分のことじゃなくて、自分がやること、起こすこと。
普通に考えたらできるわけがないという、人の発想は越えなきゃいけない。

いや、普通でいい。
多分、本当は普通でも全然かまわない。
でも、何か物事を前に進めるときというのは、小さくてもいいからショックが必要だと思う。
例えば、映画化という発想は、誰も思ってもみなかった展開であったり。
例えば、セットを創ってしまうというのは、信じられないようなことであったり。
そこに一歩入った瞬間に、あ!これは、すごい!というわかりやすさがある。
その小さなショックは、大きなモチベーションに繋がっていく。

そんな時は、ほんの少しだけ無理をする。
え?まぢかよ?すごいな、それ。
・・・と、少しでも思えるような状況まで持っていく。
勢いだけじゃもちろん難しいから、ちゃんと組み立てなくちゃいけないけれど。
凄い人って言うのは、必ず、これをやる。

例えば、映画で音楽を担当してくださった吉田トオルさんもそう。
いつも、舞台の音楽を頼むと、想像を超えてくる。
それは、曲数であったり、曲のアレンジ数であったり、完成度であったり。
こんな感じですと、渡された曲が、「感じ」という枠を超えている。
え?こんなに出来ているんですか?って思わず口にするレベルには必ずしてある。

優れた人は、実は世にたくさんいるのだと思う。
けれども、優れているからこそ、頭の中ですごい出来上がっていて、人にプレゼンできない人もいる。
本当はすごい面白い企画なのに、脳内が充実していて、企画書が充実していないというケースも意外に多い。
でも、ただ優れた人ではなくて、すごい人って言うのは、その企画書が常識を外れている。
わかりやすくて、いつこんなの作れたんだよ?っていう企画書を用意してくる。
出来そうで出来ないことだし、シンプルなだけに効果的だ。
おいらの場合、そこまで優れている人ではないからこそ、そういうことを外すわけにはいかない。
ある意味、強迫観念かもしれないけれど。

それで、少しだけ無理をして、自分のできる具体的な提案をしたのだけれど。
特に、火曜の撮影で一緒だったメンバーは、スケジュールを知ってるから、皆、驚いていたけれど。
昨日提出して、今朝になって、まぁ、恥ずかしいのとか大分消えたのだけれど。
逆に何と言うか、申し訳ないなぁという気分になった。
まったく、忙しいったらない。

・・・というのも、わざわざ丁寧にその提案への感想というか、言葉を送ってくれた仲間たちがいて。
ああ、気を使わせてしまったなぁと思った次第。
ちょっと普通じゃない、驚きというか、信じられないようなことをした分。
大変なことをわざわざしてくれた的な、感じを知らずに考えさせてしまった。
そこは、もう、シンプルな、前に進める効果だけであって。
内容とは全然関係のない部分だから、余計に、申し訳ないなぁという。
もちろん、すごくそういう言葉はありがたくて、頑張った甲斐があって、それだけで満腹になるのだけれど。

そう。
現実にその提案から。
何かが生まれて、その先。
とにかく、良いものが創れるのか?良い方向に進むのか?応援してくださる方が喜んでくださるのか?
そここそが、一番大事で。
行動力というか、前に進む力や、モチベーションが上がっていくことは、また別の事だからだ。
中途半端になってしまうとしたら、勢いがついて、その勢いだけになってしまう事。
勢いだけになってしまうと、自己満足と大した差がなくなってしまうから。
勢いは絶対に必要なのに、勢いでそがれる判断力には、いつも注意を払ってしまう。
それが、勢いを落としてしまうようであれば、それはそれで問題があるのだけれど。

人の想像力を越えていくことはだから難しい。
小説や作品なら、ミスリードしていけば、誘導できるのかもしれないけれど。
現実には、人は色々なことを考えるし、心が揺れていく。
思っていたのとは違ったショックになることだって当然起こりうる。

何が起こるかわからない部分も含めて。
そのタイミングごとに、普通じゃないぞ、これは!ということをする。
それまでと、そこからが、変わるように。
それはある意味捨て石なのかもしれないけれど。
それはそれで、願っていた方向になると信じている。

本当に良いものにしていく。
シンプルにそれだけ。
確実に着実に前に進める。
どこか、未来が見える。
見えているゴールをよりよく出来る。
そこだけを、ちゃんと、ちゃんと、丁寧に考えなくちゃいけない。
もちろん、繊細な部分も含めてだ。

そのために、普通じゃないのだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:20| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする