七夕というと7月7日のイメージだけれど。
実は全国的に見ると、8月7日に行っている地域がとても多い。
もともと、太陰暦だった日本の行事で、旧正月と同じように地域差がある。
確かに考えてみれば梅雨時に七夕では、織姫も彦星も中々会えない。
なにせ、日本一有名な七夕祭の、仙台七夕まつりが8月7日なのだから、8月の方がしっくりくるのだろう。
だから今宵も七夕なのだ。
しかも、今日は満月。その上、月食の日。
まぁ、満月だと、空が明るすぎて、天の川なんか東京じゃ見えないのだけれど。
それでも、目視できる月食だと聞いていたから、少し楽しみにしていたのだ。
なんというか、とても特別な夜のような気がする。
なんか、しかも次の新月の日が日食だとかってのもどこかで見かけた。
日食は日本では見れないみたいだけれど、そんなめぐりあわせはとても珍しいはずだ。
今日、明日は、なんかのパワーに満ちている。自然と。
月に地球の影が映る日なんて、特別に決まっている。
天体レベルで起きるエンターテイメント。
だというのに迷走台風がこんな夜にやってきたよ。
洪水警報や避難警報が、何度もテロップで流れる。
7月中に10号まで台風が生まれるなんて記録だなんて言っていたのに。
上陸したのは5号。
こんなに長生きな台風も珍しいなぁと思ってみたら。
この台風、日本の南で、クルクル回ったり、南北に蛇行したり。
なんともなんとも、迷走というには余りにも、めちゃくちゃな進路をしている。
おかげで、現時点でも、今後の進路の予想が全くできていないし、当たっていない。
それも、九州南部海上の時点では、時速10Kmなんていう、自転車並みのスピードで移動。
上陸したら、台風の足は速くなるイメージだったけれど、元がこんなに遅いと陸上でも時速20km。
いつもなら、夜のうちに抜けている台風も、明日の朝、未だに関東に到達さえしていないらしい。
まぁ、そんな予想さえ、どうも怪しいのだけれど。
雨が降りそうでも、自転車で逃げられるなんて冗談を言ってみたり。
でもさ。実はさ。
台風が近づいている時の空が好きだったりする。
不謹慎かもしれないけれど。
ものすごいスピードで雲が流れていくじゃない?
だから、これを書いて、雨が降っていなかったら、ちょっとだけ夏の夜に飛び出そうかな。
それで、流れる雲を観るのだ。
余りにも大きすぎる空を観て、自分はちっちゃいなぁなんて思うのだよ。
それでさ。
もしも。
もしも、ちょっとだけでも、月食で、いつもとは違う満月が見えたなら。
こりゃ、良い知らせが来るなぁなんて、思おうかな。
空一面が曇天でもいいさあ。
おいらの夏休みは毎年、夜にやってくるんだ。