何が起きようと、この映画プロジェクトのドキュメンタリーともいえるBLOGは続く。
毎日読んでくださる方も、たまに読んでくださる方も、途中から読んでいる方もいる。
「SEVEN GIRLS」という映画作品が映画として公開される日まで続いていく。
映像のドキュメンタリーもそうだけれど。
もちろん、編集や演出が入る。
けれど、時にドキュメンタリーは現実以上の超現実をそこに顕現する。
普段のおいらよりも、ひょっとしたらここに書いているおいらの方がよほど真実に近いときもある。
人前で突っ張っている自分と、深夜に一人でPCに向かっている自分ではおのずと変わる。
本当に何もない白紙から始まって、ここに至るけれど。
ここまで壮大なBLOGになるなんて思ってもいなかった。
苦しいこと、辛いこと、悲しいこと、悔しいこと、全部入っている。
ほんとうのことが書いてある。
世に撮影日誌は数多くあるけれど、撮影前からの日誌なんかそうそうあるものでもない。
公開の時、このBLOGはどんな意味を持ってくるだろう?
通常の映画であれば書かないような内容も、全て、丸裸でここに書いてある。
時々感情移入してくださって、おいらと同じように感じてくださる人もいて、驚く。
きっと、この作品においらが向けている思いを、同じように作品への愛情として持ってくださると信じている。
もし、そんなシンクロが試写会や劇場で起きたら、どんな気分になるのだろう?
ヴェネツィア落選でここまで落ち込むなんて、馬鹿みたいだと思う。
この企画を立ち上げた当初、そんなこと誰も想像もしていなかったんだから。
その頃に話したら、お前馬鹿だなぁって一蹴されていたに決まってる。
でも、きっと、一緒に歩んできてくださった皆様は違う。
信じられないミラクルも、とてつもない高い壁も、一緒に、感じてきてくださった方にはわかってもらえる。
この人は本気でそれに向かっていたと、今ならきっと信じてもらえていると思っている。
今、もう一度、ロードマップを考えなくてはいけないと思う。
もちろん、今も海外へのアプローチをしてくださっている。
それが、ワルシャワなのか、ロンドンなのか、サン・セバスティアン、ナント三大陸・・・どれなのかもわからない。
まだワールドプレミアが可能だけれど、ヨーロッパプレミアや、各国ごとのプレミア上映も出来る。
北米も南米も大きな映画祭を残している。
もちろん、ワールドプレミアがヴェネツィアであれば、そういった他の映画祭にノミネートしやすくなったはずだ。
それがなくなったのだから、そんなに簡単なことじゃない。
そこはもう、お任せしていくしかないのだけれど、きっと世界に届くと信じている。
実際に、信じられないほど、あそこに肉薄できたのだから。
どうなるかなんてわからないけれど、信じていく。
多分、今日までそんな映画はどこにもない。
製作過程を共にお客様と共有しながら進んだ作品なんて聞いたこともない。
もしあったとしても、ここまで詳細に書いている製作日誌なんかあるだろうか。
まして、一喜一憂することまですべて書いているのだから。
インターネットの時代だから出来る、壮大な実験のようにも思える。
だって、そんな風に一緒に歩んだ作品を観た人がまだこの世の中にいないのだから。
誰かがやっていそうだけれど、こんなプロモーションは聞いたことがない。
作品の内容と、位相が完全に違うのだけれど。
同時にいくつもの位相で楽しめるのだ。
そんなことを考えていたら。
やはり、この企画は奇跡のような企画だともう一度、思った。
落ち込んでいるのはまだ引きずっているけれど。
だからと言って、元々何もなかったのだから失うものもない。
そんなことよりも、落ち込んでいることすらここに書いていることがどれだけ凄い事か。
このドキュメンタリーはまだまだ続く。
そう思った時、このBLOGの行きつく先が、どんなものなのか楽しみになってきた。
まだまだ、色々なことが起きるぞと、思った。
誰も想像もしていなかったはずのことを共有できるんだ。
夢だったことが、どんどん現実になって行くことを共有しているんだ。
何が起きても不思議はないよ。
現実に勝る物語はないなんて言うけれど。
これは、物語と現実を同時に楽しんでもらうための、新しい形だ。
全てが報われるその日まで。
まだまだ続く。
ありがとう。
皆様、ありがとう。
おいらは、もう一度、声に出して言う。
一人じゃないから、ここまで来れたんだから。
傷だらけ、泥だらけ。
みっともないなんて、これっぽっちも思わない。