ドメイン申請をする。
承認まで数日かかるのはわかっているから。
サーバー移管などはまだ先。
HPを納得できるレベルにしてからだ。
少しずつ少しずつ。
その他、先日の宣伝材料写真のRAWデータの現像などをちょこちょこ。
ざっくりの現像ならすぐだけど、追い込むならこの枚数は無理だな。
通常、写真データの現像まではカメラマンさんの仕事。
最近では、レタッチまでしてから、データをくれたりする。
例えそうじゃなくても、現像の過程は、ほとんど見ることもないし、知ることもない。
昔の紙焼きの写真の現像とは、もちろん、違う。
なにせ、後から露光をいじれるし、白黒、ハイライト、シャドウ、などなど。
カメラ内部で自動で行われている部分を、手動で出来るという事だけだ。
一見、ちょっと飛びすぎかなぁ?というぐらいのデータだったら露光で元に戻る。
デジタルは多くのカメラマンのテクニックをより楽にしているのがわかる。
思えば、映画のカラコレも、まったく同じ作業と言っていい。
明るい部分を抑えたり、黒の階調を豊かにしたり。
色が持っている、或いは、カメラが持っている特性や、仕様を理解しないと出来ない作業だ。
ざっくりの現像確定して、JPGにして送信。大事なのはスピードだったから。
現像、後輩に覚えさせてみようと、思いつく。
それで、色々と回るかもしれないから。
カメラに付属していたソフトでも現像が出来るはずだ。
一応、カメラの知識はあるんだから出来るはずだ。
そういう意外な特性を思い出す。
カメラをやる人は、実は、楽しめるような作業でもある。
じっくりと取り組んだら、いくらでも時間を使えるし、逆にスピーディーにも出来る作業。
そういう作業には、軸のようなものが必要なんだよなぁとかも思う。
かつて、洗濯板で、ごしごし洗濯をしていたのに。
今は、洗濯機に入れて、洗剤を入れて、スイッチ一つになった。
実は、そういう変革は、想像以上に広がっていて、デザインでもビデモでも写真でも。
クリエイティブな作業も、ボタン一発で出来ちゃいますみたいな簡略化がされている。
だから、かつてはプロしか出来なかった作業も、デザイン事務所がアルバイトを雇って、やってもらえる。
未経験者でも、アプリケーションを覚えれば、あるレベルまでは出来るようになっているのだ。
それを悲しいとか寂しいとかも、感じることなのだけれど、逆を言えば、素晴らしい進化だとも思える。
技術的な壁で、高いセンスを持った人が何人も諦めてきた世界も、敷居が下がったという事だから。
カメラ女子なんて流行っているけれど、デジタルカメラがなければ、まずなかったブームだ。
簡単になるとはそういう事だ。
その程度で、差がなくなってしまうプロがいるのだとすれば、それはプロ側に問題があるのだ。
ただ問題があるとすれば。
クリエイティブな分野まで楽になったことで、創造性が、極度に落ちていってしまう事だけだ。
有名なあれっぽいデザインだったら、すぐにできるというような技術は、同時に創造性を奪っていく。
映画も原作物が多いし、最近はアニメ映画も原作がある作品ばかりになってきた。
それは、0から物語を作りづらくなっているという事だけじゃない気がしている。
敷居が下がると、オリヂナルが減ってしまうというのはなんという矛盾だろう。
今は、やはり、技術が革新している分だけ。
魂の時代だよと確信する。
プロもアマも、技術的なレベルでは差が少なくなっていってる。
だとすれば、そこから先は、より細かい技術というよりも、そこに流れる血のようなものではないだろうか?
少なくても、おいらは、すごい人の作品には、それだけの迫力を感じる。
その迫力の前には、細かいテクニックなど、なんの意味も持たないから。
それがないなら、もう、お前、素人と同じだよと言われる時代がやってきている。
きっと、みんな、そんな映画を待っていると思っている。
魂を感じる映画を待っているんじゃない?って結構、本気で感じている。