やれるだけのことはやって。
出来ることなんか、星に願いを届けるぐらいで。
このプロジェクトが始まって二度目の七夕。
去年も何かを願っていたはずなのに、ちゃんと覚えていない。
星に願いをという曲はディズニー映画から生まれた曲で。
あっという間に世界中に広がって、当然のように、曲としても数々の賞を受賞した。
コオロギがピノキオに歌う歌。
夢を星に願う歌。
七夕というイベントは、日本独自のものでもない。
想像以上にアジアでは行われているらしい。
中国では、日本のバレンタインデーぐらい、恋愛のイベントだと聞いたことがある。
短冊にお願いを書いて・・・というのとは違うのかな?
日本は日本で、かなりの歴史があるし、タナバタという言葉は日本独自の言葉らしい。
確かに七夕で、タナバタと読むのは、黄昏をタソガレと呼ぶような。
なんだかそぐわない感じがある。
ナギとナミとか、日本独自の土着の言葉がふと出てくると、その響きになんというか、いつも安心する。
タナバタは、織物をする機械のような意味らしい。
アメノタナバタヒメノカミなんて、女神さまがいるんだよ。
養蚕とも関係があるみたいだから、外来の技術を神としたのかもしれない。
神話というのは、創造だと思うかもしれないけれど。
実話をもとにしているものが多い。
ギリシャ神話の木馬で有名なトロイアが発掘されたように。
日本の神話も、調べると、同じ名前の土地がいくつも出てくるように。
だから、織姫と彦星の伝説は、本当にあったのかもしれない。
ベガとアルタイル。
川の向こうと、川のこっち。
ロミオとジュリエットのように、悲しい恋の物語がいつしか神話になったのかもしれない。
だとしたら、1000年も経って、神話になってしまうような恋とは、どんな恋だっただろう。
多分。
いや、絶対に。
人事を尽くせば、人は天命を待つしかない。
そんな時。
きっときっと、星を見上げてきた。
星に願いを届けてきた。
それは、人が人になったその日から繰り返されてきたのだ。
やれるだけやったら、星にそっとお願いをするしか、もうやれることなんかないのだ。
自分で自分に叱咤するのにも限界がある。
どこかに他者を感じて、その他者の力を借りる。
セブンガールズのテーマ曲もそうだ。
あの子たちが、星を見上げるときの歌だ。
今日も、五色の短冊が揺れているだろう。
たくさんの思いや願い。
お星さまはキラキラしながら、それを見てる。
お星さま、お願い。
お願いだよ。
お星さまはキラキラしながら、それを見てる。