2017年07月02日

オーバーホール

いつも舞台があると終わった次の日か、遅れてもその週のうちに1日はオーバーホールデーを作る。
別に何をするわけでもなく、録画しておいたテレビをまとめて観たり、昼寝をしたり。
それまで張り詰めていたものを一気にドバっと吐き出していく。
実際、肉体的な疲れをいやすという意味も大きいのだけれど。
むしろ、頭脳的な労働を開放するという意味の方が大きい気がしている。
ストレスのかかった舞台という空間では、想像以上に頭脳をフル回転しているから。
精神的な意味で言えば、終演と同時に実は快方に向かっているのだけれど。
どうしても、頭の中は、舞台で起きるであろうあらゆる想定が渦巻いている。
だから、昼寝でも何度も舞台の夢を見たりする。

今回の舞台公演の千秋楽の次の日から昨日まで。
再編集の毎日だった。
監督と編集をした後も、別バージョンを作成して置いたり、編集の整理をしたり。
書き出しであったり、納品であったり、最大のピンチも信じられないスピードで乗り越えられた。
それもこれも、トラブルがあっても、パニックになることなく冷静に対応できたからだ。
自分の中で常にトラブルが起きるものだと想定している。
この映画のプロジェクトが立ち上がってから、何度も何度もトラブルがあった。
おかげさまで、随分と鍛えられたように思う。
舞台後のオーバーホールなきまま、再編集から納品を終えて。
ようやく、オーバーホールデーにしようと決めた。

本当は舞台の後処理がまだまだ残っている。
優先順位が、〆切のある再編集だったから、終わったら手を付けようと思っていたけれど。
どうも、頭が回らない自分がいる。
1か月前から予約していた、健康診断がたまたま今日だったこともある。
朝一で起きて、病院に殆ど1番で乗り込んで、健康診断をした。
血液を3本も抜かれて、バリウム検査までした。
バリウムを飲むと、造影剤を出すために下剤を飲む。
何度もトイレに行くことになるから、脱水症状にならないように、大量の水分摂取が必要だ。
何度も何度もトイレに行きながら、血を抜かれた頭では、回転しないのも無理がないのかもしれない。

検査が終わって、母親と食事に行く。
舞台がある時期はほとんど会えない。
連絡を取り合ったり、舞台を観に来てくれたり。
舞台が終わって2週間後に食事なんてのも、初めてかもしれない。
父が亡くなって以降、舞台後は大抵、翌週には顔を見に行くようにしているから。
まぁ、旅行に行ったり楽しそうにしているようだから安心したけれど。

食事後に帰宅して、まず昼寝をした。
残念ながら、もう舞台の夢を見ることはなかった。
ただやはり、頭脳的な開放にはなっているように思う。
毎日カレンダーとにらめっこして、時間計算をしていた日が一度終わったのだ。
ここからは、どうプロモーションをしていくかという方向に切り替えなくてはいけない。
その谷間、一旦、パソコンと同じように再起動して、メモリをクリアした方が良い。
考えてみれば、編集そのものがほぼ初体験のまま、今日まで走ったのだから。

健康診断に行った病院には、送迎バスがある。
行きは利用するけれど、いつも帰りは歩いて帰るようにしている。
てくてくと歩いていると、シロツメクサの群生。
健康に伸び伸びとたくさんの三つ葉が太陽に顔を向けている。
その中で、一番、首を伸ばしているやつが、四葉のクローバーだった。
そういえば、四葉なんて言う名前の登場人物がいたな・・・なんて思いながら。
幸運を持つと言われる四葉のクローバーに、願いを託した。
今日は舞台の夢は見なかったけれど、今も夢を見ている。

とりあえず、今日は無理だ。
いや、正確には無理じゃないけれど。
オーバーホール日に決定。
舞台の後処理は、週明けから少しずつ始めた方が良い。
特に数字の部分がずれたら、なんの意味もないのだから。
一度、リフレッシュがどこかで必要なのは間違いなかった。

まぁ、実際、休んでいる暇がこれから来るかどうかはわからないけれど。
リスタートするための。休息なのだと自分に言い聞かせる。
また、新しいミッションがスタートするのだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:17| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする