データ不備の発見。
道理で書き出しにあんなにも時間がかかったわけだ。
とは言え、当初の〆切は翌日。
郵送したデータがダメな以上、再度、書き出して手で持参する他はない。
致し方なし。
すぐにデータの書き出しに入る。
やはり、前回よりも書き出し時間は大幅に短縮されそうだ。
書き出しが始まってからPと電話で話す。
制作してある2本の映像とは別にもう1つ編集することを決意。
まだ時間は間に合うのだから、出来ることは全てやる。
早速、手を付けていく。
先日の監督との再編集作業とは違う。
細かい編集ではなくて、元々のオリヂナルを利用した編集。
元々の監督がやった編集点を利用したものだから圧倒的に早い。
その段階で監督にも連絡。
再編集版Aとは別に再編集版Bの編集も報告する。
監督による再編集版Aは作家的角度からの編集。
今回のは、第三者からの角度の編集・・・というか、反映。
当然、監督としては、Aで行きたいだろうけれど。
Aという選択肢が既にそろっているのだから出来ることでもある。
再編集版Bはあっという間に編集が終わる。
そもそものオリヂナル版の完成度をそのまま生かしているのだから早い。
そうこうするうちに、オリヂナル版の書き出しが終わったので、A版の書き出しを命令。
うまくいけば、朝までにB版を合わせて、3本の書き出しを完成できる。
終わったばかりのBにも、書き出し命令をしておく。
監督の指示で、C版の編集も考えるようにする。
選択肢を3系統に増やせたら確かに強い。
海外プロモーション用に、オリジナル版と、ABCの3パターンを持てるのだから。
後は、実際に海外担当の方が何を重視して、どれを選択するのかに委ねられる。
監督も当然、そこをすぐに理解できる人で。
最終的には委ねるしかないというのは、よくわかっている。
B版の軽いデータをついでに書き出しておいて、確認用のデータも作成しておく。
そこまでやるのか!と思うけれど。
自然と自分が選ぶ選択肢は、大変なほうに進むらしい。
それにしても、フルサイズの書き出しは149GBなのに、軽いデータは1.2GB。
100分の1以下に圧縮できるのだから、動画データってすごい。
可逆圧縮をかけない非圧縮であればもっと大きなファイルになるのだ。
朝までにフルサイズ3種類と、確認データ1種類の書き出しが出来そうだ。
監督指示のC版は、さすがに編集に時間がかかるために次に。
明日、手で運べるから。
実際に字幕製作をしてくださっている方の尊顔を拝見できる。
逆にそれは良かった。
直接会って、お礼を言えるから。
日程は差し迫っている。
もっともっとギリギリまで出来ることを追求していくのだ。