2017年06月14日

レプリカベロニカ場当たり日に

小屋入り二日目。
朝一で小屋入りして、劇場内の整理、美術の残り、音響の搬入などなど。
一通り終えて、アクションのチェック。
そして、場当たり確認がはじまる。

いわゆるテクニカルチェック。
照明の切り替わり、音響効果の入るタイミングと、ゲージ。
芝居の稽古というよりも、そういった効果の確認が中心になる。

舞台には暗転がある。
映画でもブラックアウトがあるし、編集で暗転は出来るけれど。
必要性がないから、暗転はむしろ映像の世界では、効果の一つだ。
けれど、舞台の暗転は、必要だからある。
転換であったり、場面であったり。
まったくなにも見せないという時間帯だ。

暗転するから、当然、お客様も全員が暗闇に入ることになる。
舞台上では、実はその暗転中で、大道具が動いていたり、役者がスタンバイしていたりする。
おいらはこの暗転というのが好きで、客席にいると、逆に一体感を感じる。
何も見えないから、視覚を奪われて、別の感覚が立ち上がるようなあの感覚。
そういえば、子供の頃は真っ暗な押し入れに忍び込んで、そんな感覚を楽しんでいたようにも思う。

明るい舞台上には裏がある。
闇の中に導線があって、楽屋があって、そこで静かに出番を待っている。
それまでとは違う風景、違う環境。

明けて今日。
いよいよ開幕。
初日公演。

その前にゲネプロと呼ばれる、まったく本番と同じ芝居を、やる。

やることはまだまだ残っている。
同時進行であらゆることが進んでいく。

帰宅時、音楽の吉田トオルさんと合流。
舞台の話、映画の話を続ける。
帰り際に、頑張って!・・・色々と。なんて。
そう、色々なことを、やるのだ。
抱えきれないほど、荷物を抱えて。

・・・と、ここまで書けば、大変そうだと思えるかもしれない。
でも、いや、大変は大変なことがたくさんあるけれど。
それを一瞬で溶かすような瞬間が待っている。
それは、お客様がそこにいることだ。
舞台俳優だけが知ることのできる、あの拍手。
それが待っているのだから、何も大変でも何でもないのだ。

さて。
まずは初日準備をしてから家を出よう。
いよいよ始まる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 08:40| Comment(0) | プロモーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする