集中稽古前にやっておきたい作業の一つが終わった。
再編集前に全てのシーンのタイムコードを書き出したかった。
全て、エクセルシートに落とし込み終わった。
公演日程と再編集の日程が微妙に重なっている以上、今やるしかない。
稽古に集中するためには、ここしかないのだ。
一つ困ったことがある。
秒間24コマだから、エクセルが自動計算をしてくれなかった。
hh:㎜:ss:コマがタイムコード。
時間は24時間、分は60分、秒は60秒、コマは24コマで桁が上がる。
各シーンがどのぐらいなのか引き算でも出ないし、足し算で合計するとずれてしまう。
RIGHT関数と、LEFT関数で、コマだけ分離してというような計算式を書かなくちゃだ・・・。
それはまぁ、明日以降で。
BASE関数なんて便利なものも確かあったはずだけど、もう覚えていない。
エクセルも普段から関数をいじってないと忘れていく。
殆どのシーンが2分以内だった。
やはり、とってもテンポの良い映画になっているのはこの部分だろう。
長回しのシーンもあるけれど、一つのシーンを長くすることはなるべく避けている。
どんどん次のシーンがやってきて、どんどん話が進む。
全体としてのテンポ感を崩すような再編集は出来ない。
タイムコードを落とし込むだけで、作品の構造が見えてくる。
構造だけじゃなくて、そのあとの作業も一気に片が付くはずだ。
タイトなスケジュールを思えば、このシート一枚で、一気にやりやすくなったはずだ。
計算式を書き終わって、タイミングを見計らって監督に送ることが出来れば、構造から考えられる。
全体の流れも見えるように注釈も入れておいた。
さて。
舞台関連の印刷物もやらなくちゃいけない。
時間は限られている。
肝心の役者作業だって、もっと時間を割かなくてはいけない。
それが一番大事なのだから。
光の差す場所が見えている。
だからこそ、前に進める。
もう闇の中でもがいているのではない。
光の見える方に、足を動かしていくだけなのだ。