2017年04月29日

試写準備

Blu-ray用のデータを書き出していたら、落ちてしまった。
Blu-rayは、データ量が膨大だから、圧縮率を可能な限り落とすことが出来る。
片面なら25GB、二層式で50GBという膨大なデータ量。
圧縮率を最低にしても、二層式なら当然入る。
ちょっと悩んだけれど、MPEG2よりもH.264のBlu-rayにして、片面にする。
それでも、ビットレートが20MBを越えていて、かつ、フルHDのままで書き出せた。
全てが終わったらデータDiskを作成して保管用のライブラリを作ろうと思う。
それが出来れば、HDDを再活用だってできるからだ。
ディスクメディアの、保存性は高い。

書き出しは終わったから、今は、レンダリング中。
本当はレンダリング中は、PCを触りたくないのだけれど、BLOGを書いてないのだから仕方がない。
昔、監督と映像作品を製作していた頃はこまめにレンダリングをした。
それも、二分の一サイズであったり、サイズダウンしていたような気がする。
SDサイズのDVminiに録画したデータを取り込んでのオフライン編集だったけれど。
たったそれだけのデータの再生も、カクカクになってしまったからだ。
サイズダウンしたレンダリングした映像データで編集しないととてもじゃないけれど、編集にならなかった。
実は、今、編集しているこのマシンでは、ほぼほぼレンダリングが必要なかった。
フルHDというサイズで、外付けのHDDだとしても、リアルタイムでの編集が可能だった。
それも、簡単なエフェクトであれば、特に変換しなくても、編集出来てしまう。
そんなことが出来るようになっているなんて、本当ならもっと驚いてもいいことなのだけれど。
もちろん、今の編集機でもレンダリングしないと動かないようなマシンもたくさんあるはずだけれど。
グラフィックボードが内部処理してくれれば、フルHDまでなら、かなり快適に今は再生される。

とは言え、今日、試写でPC直出しするのであれば、念のために、プレビュー用のレンダリングはしておきたい。
どこかで何かがあればカクつく可能性はゼロじゃない。
今日まで編集して、そういうことは、かなり細かく編集した時しか起きなかったけれど。
それでも、試写で、トラブルが起きることだけは避けたいのだからこれで良い。

それが終わったら、書き出したBlu-ray用のデータをディスクに書き込む予定。
もし、PC直出しで、ひどいレイテンシーが起きるとか、音声トラブルがあった場合の保険だ。
まぁ、それもあまり心配はしていないけれど、試写でトラブルなんて、なんだか縁起が悪い。
石橋を叩いて、叩いて、その上で挑むつもりだ。

もちろん、プロジェクターの性能や、スクリーンの性能が大きく作用する。
試写室であれば、当然、プロジェクターは2K、4Kまで出力対応しているし、スクリーンも映画用のはずだ。
スクリーンも、ただの白い布ではなく、反射率など細かい技術が作用している。
まぁ、恐らくプロジェクターの出力はHDじゃないかと予測している。
それだけは、まぁ、仕方のないことだ。
ただ、大きく表示されると、それだけで、美しく見えたりもするはずだから心配していない。
むしろ、スクリーンのスペックと、どれだけ打ち上げを兼ねた海上で灯を落とせるかだ。
まぁ、そういうところでという監督の指示があったのだから、それで構わないけれど。

だから試写室で観れる日を、それは、そんなに遠い日ではないと思っているんだけれど。
とってもとっても楽しみにしている。
今日の試写だって、スクリーンで観れるのだから、楽しみだけれど。
完全に映画館と同じ映像なのかと言われれば、再生環境が違うのだ。
当然、DCPの2Kという、ファイル形式だって変わるのだから。

ただね。
思うのだけれど。
映画は別に形式でもデータでもない。
音楽に例えればそれは簡単にわかる。
当然、ハイレゾと呼ばれる原音データに勝るものはないのだけれど。
実際、市場に出る場合は、かなり圧縮される。
CDならPCMになってしまっているし、スマフォならMP3などに圧縮されている。
そもそも、現代では、デジタル化されることからは逃れられない。
その時点で、すでに、劣化が始まっている。
さらに、その音楽が、カーラジオから流れてくるとすれば、AMラジオならモノラルになっているのだ。
けれど、カーラジオから流れる音楽だって、やっぱり、その曲そのものなんだ。
つまり、それは再生環境というよりもアングルでしかない。
音楽は形式でもデータでもなく、その時に流れる環境音も含めた音世界そのものということだ。
映画だって、まったく同じ。
打ち上げという、慰労を兼ねた祭りというアングルで、しかも全員で同じものを観る。
色々な人の思いが交錯する。
関係者試写とは、きっと、そういうことだ。
だから、細心の注意も払うし、なるべく美しく出力されるようにギリギリまで調整するけれど。

どうやら、レンダリングが終わった。
映像データの全てに、緑色のラインが入った。
緑がレンダリング済み、黄色がリアルタイム再生可能、赤が不可能。
これで、問題ないだろう。

なんだかドキドキしてきた。
皆、どうやって観るのかな?

とってもとっても、不思議なことだけれど。
今、確認の映像を見ていたら、これまで不可能だった自分の芝居を判断できるようになってる。
編集時、ずっと、自分の芝居については何もわからないと感じていたのに。
今日を迎えた途端に、自分の芝居を観ることが出来るようになっている。
無意識的に今日までそういう脳にしていたのか。
それとも、本当に何かが落ちていったのか、なんなのかもわからないけれど。

皆と同じで。
おいらも、今日、初めて、自分の芝居をちゃんと観ることが出来るのかもしれない。
どんな思いをするのかなぁ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 13:37| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする