2017年03月06日

パラレルワールド

稽古場に向かう。
いつ以来だろう?
肩にモバイルスタジオを背負っていないのは。
稽古場にPCを持ち込まない日がようやくやってきた。
誰も気づかないけれど、おいらは、それがとても不思議な感覚。

映画について色々やっていて稽古場に来るとそのギャップに驚く。
海外マーケットや海外映画祭の情報のやり取り。
映像の仕上げのやり取り。
そういう具体的な作業を重ねて稽古場に行くと、そこにはいつものメンバーがいて。
やっぱり、いつものように、話をする。
朝、映画についてのメールをして家を出たのに。
あっという間にそのメールは、夢だったかのような感覚になる。

幾人かには、どんなことがあって、どんなことをしてるという話はするけれど。
具体的ではない人から聞いた話では、なかなか、リアリティまでは伝わらない。
まぁ、それは仕方のないことだ。
監督も自分の周りで起きていることと、稽古場とのギャップがあるといつも言っている。
それは、別に悪いことでもない。
字幕の確認してくれた劇団員は、どんな感じだったかな?
起きていること、やっていること、話していること。
全てに少しずつ、ギャップが生まれる。

全体感を想像する。

そこはまるで、映画の企画を発表する前の稽古場のようだった。
このままじゃいけないぞ、おいらは、色々考えていたあの頃。
今のおいらは、少し違うのだけれど。
今日の稽古場でそんな空気を感じた。
自分が狭い考えにならないように注意しながら。
一番大事なことを、ゆっくりと、考えながら。

本当は今を共有したい。
もっとたくさんの仲間たちと。
今、何が起きていて、何が起きようとしていて、どんな可能性があるのか。
言葉だけで伝えても、中々、届くことはないだろうけれど。
これが、どんな道で、どこに向かっているのか。
伝えようにも、伝え方がない。
いや、伝えても、そこにリアリティがなかなかないだろう。

名もなきどこかの劇団が世界に挑戦していることの実感なんて、簡単には持てるわけもないさ。

早く笑いたいねぇ。
すぐにでも。
皆で映画も観たいねぇ。
役者だから、自分の芝居ばかり気にしちゃうかなぁ?

稽古場が日常。
映画が非日常?
稽古場が日常何て、意外に少ないんだぜ。
映画は非日常でもないぞ。あちこちにあるんだから。

おいらは、パラレルワールドを行き来している。
今日はあっちに。明日はこっちに。

生あくびを我慢しながら。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:53| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする