2017年03月04日

初舞台の街に

音楽監督からざっくりなスケジュールの問い合わせ。
最終的な楽曲のゲージを微調整までやるにはどうしたらいいのか。
MA前なら、MA後にバランスが変わってしまう。
MAの日に来てもらうのが一番な気もするけれど、後はスケジュールの調整次第。
MAが終われば、音声は固まる。
それまでに、効果音も考えなくちゃいけない。
考えてみれば、ラフミックスなMAを聞いて効果音を探すようでは駄目だと気づく。
最後のアフレコを合わせたラフミックスをMA前にもらわないとだ。

撮影監督からも連絡が来る。
音声の次は絵だ。
カラーコレクションに入る。
その為のデータの受け渡しをどうするかという状況だったけれど。
撮影時にもいらっしゃった助手さんの電話番号を頂き、急きょ連絡。
明日の夕方にHDDを持っていくことになった。
直接、PCで開くか確認できるならそれが何よりも一番だ。

それから、HDDの中身の調整に入る。
どうも、Davinciのファイルがどこに保存されているのか皆目見当がつかない。
まぁ、もちろん、明日、PCも持っていくから、なんとかはなるのだけれど。
書き出したデータは間違いなくHDDに保存できているのに。
最新のファイルを見ても、どこにもない。
まさか、レアデータのXMLに上書きされているのだろうか?
ちょっとよくわからないけれど、明日ハッキリするのだろう。

映像の仕上げ。
音声の仕上げ。
同時進行で、テロップ作成。
そして、情報系のまとめ。

仕上げ工程が両方終われば、それを合わせたデータを作成する。
合わせたデータを、今度は、映写機で回せるDCPに変換作業がある。
海外の監督は自分でDCP作成までやるらしいけれど、日本では業者がやるようだ。
映写機でちゃんと認識されるのか確認するには、やはり業者が安心なのだろう。
完パケが出来れば、関係者試写も待っているかもしれない。

1カットだけ心配な個所がある。
ホワイトバランスのトラッキングなんてできるのだろうか?
とっても心配だけれど、それも明日わかるか・・・。

明日行く土地が、なんとも、自分にとってのなじみの深い土地だった。
自分が何度も足を運んだ場所。
そして、おいらが、間違いなく初舞台を踏んだ場所だ。
ああ、そこに行くのか。
20年以上ぶりなんじゃないかなぁ。

今日はここでおしまい。
明日も起きたら、情報系のまとめと連絡がいくつか。
そして、夜には、カラーコレクションのデータ受け渡しからデータチェックだ。

なんというか。
なんというか。
ここまで経験できることを幸せに思わないとと、つくづく思う。
今、映画で活躍する・・・それこそ、今日、日本アカデミー賞の授賞式にいた俳優たちでさえ。
どうやって、最終仕上げが行われるか知らない俳優も多いはずだ。
そんな知識なくったって、芝居は出来るし、良い役者は生まれるけれど。
おいらは、知らないよりも知っていた方がいいって思う。
舞台でも今まで、そういう知識が何度役立ってきたか。

もちろん。
自分の経験のためではない。
これは、おいらの責任だ。
このプロジェクトを立ち上げて。
たくさんの人を巻き込んで。
ご支援いただいて。
そんな責任をおいらは背負っているからだ。

でもまるで、これは、決まっていたことのようじゃないか。

初舞台の土地に向かう事さえ。
まるで、20年以上前から決まっていたかのように思えるよ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:12| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする