2017年03月19日

SE配置完了

そんなわけで効果音の配置が終わった。
今はラフミックスの2mixの音声に合わせているからとても浮いている。
MAでどんなふうに混ざるかだけど、不自然だったらその場でRECもありえるな…。
身体をたたいたり、竹ひごを振ったり、口で表現したり。

実は効果音って、そういう原始的な作業が多いことは良く知られている。
竹の杯を裏返して、段ボールの上をパコパコ叩いて馬の足音を表現したり。
ざるに小豆を並べて、波の音を表現したりというのはとても有名だ。
今はフィールドレコーダーの良いのが出ているからそれを利用すること多いけれど。
最近に至っても効果音のスペシャリストのドキュメンタリーなんかを観ると原始的だったりした。
拘り始めるとどこまでもやることになる。
REC出来る環境であれば細かい衣擦れまで全部REC出来るのだから。
時間があればそこまでやってみたいけれど、スタジオに入れる時間は限られている。

明ければ稽古だから、やれるところまでやった。
明日は稽古から帰ってきたら、データの整理をしておかなくちゃいけないだろう。
書き出しも必要だし、MA用のHDDも作る予定だ。
それに、もしかしたら、明日カラコレ済みのデータを受け取りに行かなくちゃいけないかもしれない。
その場合は、稽古を途中で抜け出すことになるのかもなぁ。
なんせ、編集のフィニッシュが近づいているのだから、そうなってくる。
なるべく、稽古は全参加したいけれど。

昼間にエンドクレジットの第二項が来た。
まだキャストとスタッフだけだけれど、これも作成に入るわけだ。
劇中テロップも画像データに変換して確定させないとだ。
もうあと一息。

カラコレが終わったデータをもらえれば、映像から画像の切り出しが出来る。
そのまま、映画の映像と同じ画像を切り出せるようになる。
そうなったら、このBLOGのデザインも再考しなくちゃいけないかもしれない。

それに関係者試写の準備をしなくてはいけない。
打ち上げを兼ねてだ。
完成披露先行試写会とはまた別の、その前の試写会だ。
キャスト、全てのスタッフ、ロケ地をお借りした方もお呼びすると伝えてある。
ベストな日程、参加人数などを考えなくちゃいけない。
本来ならば、この関係者試写及び打ち上げは、主宰が加藤Pになるところだけれど。
今回は、クラウドファンディングで始まった企画だから、こちらでやってよいとのお答えもいただいた。
細かいことだけれど、勝手に、打ち上げてメンツを潰してしまってはいけないと気にかけていた。
店探し担当を決めないと、大変なことになってしまうかもしれない。
Blu-rayとプロジェクターのある店をピックアップしておこう・・・。
誰かに頼むとして、でも、スタッフさんとの連絡も含めたら、結局、関わらないとか。

週が明ければ。
また、別の動きが出てくる可能性もある。

そのうち、このBLOGも書くことがなくなるんじゃないかって心配していたけれど。
やっぱり、日々何事かが起きて、日々前に進んでいくものだなぁ。

世は三連休。
春分の日かぁ。
古来から続く大事な節目の日。
春分と秋分は、同じ場所から太陽が昇るから、古代人も大事にしていた日だ。
仕上げていくには、なんだか、とてもちょうど良い日に思う。

気付けばまた年を重ねようとしているなぁ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 05:22| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月18日

出来ることなんて大してないんだ

MAの連絡を各所に。
監督、音楽監督、そしてエンジニアのKORNさん。
おいらに出来ることは効果音の作業。
ついでに、何人か劇団員も来れないか誘ってみる。
いたらいたで、アフレコしたり、効果音を創ったり、他にも役に立つと思ったから・・・。
でも、誘ったメンバー、皆無理だったか…。
やっぱり最後の仕上げはこの4人になると思う。
どんなムードになるかな?
まぁ、おいらがいることによって、小野寺馬鹿だなぁな立場を作れる。
いつものように、それだけで成立することがたくさんあるはずだ。
いじられ役ぐらいでいいなぁと勝手に想像している。

・・・というのも、たぶん、先日のカラーコレクションの前と同じで。
実は、おいらが、行く必要性って、そんなにないんじゃないかと思っている。
KORNさんがバランスを整えて、音楽監督が、劇伴のオートメーションを書く。
それを確認した監督が、OKを出す。
その流れからすれば、おいらが入り込む余地なんて、たぶん、1ミクロンもない。
あるとすれば、最初の段階でデータを持ち込むことぐらいじゃないだろうか?
そのデータだって、実はネットワークで送れるのだから・・・。
ただ、そこにいるだけになってしまいかねない。

そう思っていても、意外に、カラーコレクションでもいて良かったと思えたことがいくつかあった。
おいらは端っこでただ作業を観ていればいいだけなのに。
気になるところはありますか?と聞かれたら、ここはどうなってますか?と積極的に言った。
まぁ、お前はしゃしゃり出るなと怒られても仕方がないかもしれないんだけれど。
じゃあ、観てみましょうと、観て、あ!ここは直しましょう!という箇所がいくつか出てきた。
ああ、一応、いて良かったんだなぁと思った。

撮影時に書いた監督の仕事。
それは「オッケー」を出すことに尽きると書いた記憶があるけれど。
監督は、カラーコレクションでも、何度も「オッケー」を出さなくてはいけなかった。
撮影監督が納得できるまで作業して、観て、それにオッケーを出せるかどうか。
つまり、最終的には「監督がオッケーって言ったから」というお墨付きがついてしまう。
それは、意識下になくても、無意識レベルで、どんどんストレスになってプレッシャーになっていくと思う。
作品のあらゆる箇所が、自分の責任になっていくから。
多分、監督からすれば、ずけずけと物を言うおいらを、気楽でいいよなぁぐらいに思ってるんじゃないだろうか。

撮影だけじゃない。
編集でもそうだった。
まぁ、編集は、監督とおいらの二人だけだったから、もう少しくだけてはいる。
そうじゃないだろ?
ちょっと、それ、好きじゃない。
ここ、やめたい。
どんどん、監督なりに要望が出てきていたように思う。
もちろん、おいらも、監督がオッケー出しても、好きじゃないなぁとか多少は言ってたけれど。
それは、もう、責任のレベルでいえば、全然、違っているはずだ。
接し方の違いはあれど、オッケーを出す責任のレベルは変わらないという事だ。

MAは、また違った関係性になるだろう。
少なくても、監督と音楽監督は、もう20年の付き合いになる。
KORNさんだって、いつも、舞台で一緒の作業をしている。
だから、おいらとの作業とも、撮影監督との作業とも、関係性も接し方も変わると思う。
でも実際は監督の中ではブレていなくて常に一貫しているものがある。
その中から「オッケー」をどんどん出していかなくちゃいけない。
おいらに出来ることは多分、その中の潤滑油的なことで、笑ったり、すげーって言ったり。
そういうことの連続の中で、全員のイメージが一つになりやすくするだけのことなんじゃないだろうか。
まぁ、そんなのも、想像でしかないのだけれど。

さて。
続きは明日。
効果音ライブラリの一部をもらえるかもしれないから、それでまた作業がはかどるかなぁ・・・。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 05:47| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月17日

ブリッジ

グレーティングじゃなくてグレー「デ」ィングじゃないかとの指摘。
そっか。
その辺がやっぱり、うまくわからなかったりもする。
目の前で変化していく映像の面白さ。
実は、編集していたPremiereでもAfterEfectsでも出来るし、DaVinciも入れてある。
いつか、自分でも、いじり倒してみたいなぁと思うけれど。
編集機能を勉強するだけでも大変だったしなぁ。
3分程度の映像をどっかで遊びで作って、やってみたら、すぐに覚えそうだけれど。

帰宅してから、しばし気絶したように眠っていた。
電話が古賀Pからあって、いくつかまとめなくちゃいけないのに、困ったものだ。
ここが最後の踏ん張り時。
今週末は頑張らないとだな。
今度はProtoolsでのMA。
どんなふうに音がまとまっていくのか今からワクワクする。
今からどれだけ効果音を増やせるかだな。

KORNさんのところはRECスタジオでもあるから、接触音なんかはその場で収録も出来る。
そう思えば、少しだけ気が軽くなる。
時間的にどこまで出来るかはわからないけれど・・・。
一人でブースでファイトクラブするのも面白いなぁと想像したり。
今から想像して、色々準備していかないとだ。
昔、なぜか、TASCAMのフィールドレコーダーが異常に欲しくなった時があった。
別に意味なんかないのだけれど、環境音を色々収録して回ったら面白いなぁなんて思っていて。
今も、あの時の欲しかった欲求の意味はちょっとわからないんだけれど。
あの時に勢いで購入していたら、たくさんライブラリ作っていけるんだけどなぁ。
男の子って、カメラとか、そういうのが異常に欲しくなる時期がある。
なんなのだろう、それって。

変な時間に寝たから、変な時間に起きて、変な時間に目がさえてきた。
あまり良いことではないけれど、さえているうちに出来ることもある。

香港フィルマートも無事閉幕したようだ。
海外担当の方も、閉幕のイベントや、片付けから帰国と大忙しだろう。
恐らく3連休を挟んで、帰国してから、何かあれば報告があるだろうけれど。
何かの報告よりも、まずは、海外に渡って、SevenGirlsという作品があることを知った人が増えただけでもすごい。
どんどん外に広がってほしいなぁ。
たくさんの人に観てほしいなぁ。

昨日、撮影監督に言われた、座組の大事さの話を、今日は何度も反芻していた。
座組の連携、一体感が、映画には大きな影響をすると、つくづく思った。
素晴らしい演技を撮影できる環境まで考えて仕事に取り組んでいる姿勢。
良い座組になっていくことこそ、大変なのだという話。
それがセブンガールズでは、役者間ですでに出来ていたのだという。
お互いがお互いをサポートする姿は感動的ですらあったと言ってくださった。
皆が良い芝居が出来るように。
確かに、そこは、いつもの舞台のおいらたちの姿勢だ。

通常、俳優は恐らくその座組の中では、少し浮いているのだと思う。
何かで読んだ記事では、俳優は高級小道具何て書いてあったりもした。
製作段階から、完パケまでの間、俳優は全ての工程のうちの10%も関わることがない。
打ち合わせを含めても、実は、その程度しか関われない。
企画からロケハン、キャスティング、撮影打ち合わせを経て、撮影。
撮影時に初めて、その部屋に入って、そこで生活していた感じを出さないといけない。
でも、スタッフさんは、ロケハンから撮影打ち合わせから何度もその部屋を訪れている。
撮影が終われば、アフレコや写真撮影などがない限り、もうプロモーションまで関われない。
だから、座組の中では、やはり、浮いているのだろうなぁと思う。
作品に関わる密度でいえば、スタッフさんの方が圧倒している。

メジャーな作品のプロモーションメイキングを観ていると、平然と驚くような映像が流れる。
「このシーンどうやって撮影するのか当日まで楽しみでした!」なんて流れたり。
当日まで知らないなんてことも普通なんだなぁ、当たり前なんだなぁ。
そして、メイキングビデオすら、やっぱりメインは俳優という違和感。
作品を作るうえで、本当のメイキングがあるのであれば、俳優なんかほぼ映らないんじゃないだろうか?
瞬間瞬間を生きる俳優という職業の特異性は、そういうメイキングでは映らない気もする。

それが普通でそれが当たり前なのに。
セブンガールズでは、俳優たちがすでに座組を創っていたということなんだろう。
・・・というか、劇団なのだけれど。
恐らく、映画黄金期の時代は、大部屋俳優がそれをやっていたはずだ。
スタッフさんが役者のための空気づくりをするというよりは、俳優部が空気を持ってくるという状況。
映画会社ごとに大部屋があって、そこから俳優たちが生まれていく。
ちょっとしたガヤでも、自分たちでどんどん芝居をしていったはずだ。
そうじゃなきゃ、あれほどの数の映画を創れるはずがない。
有名な監督さんが年に10本撮影したりね。今では考えられない。

そういう意味で。
おいらがやっていることの何割かは、その橋渡しだったのかもしれないなぁと思いつく。
現場で助監督の江良さんに、何度も何度もご相談です~って呼ばれたりしたのだけれど。
あれも、今思えば、すごく大事なコミュニケーションだったんだぁと。
映画の現場のことまでよくわからないで必死だったけれど。
俳優が平然とインパクトドライバーでセットをいじるぐらい珍しいことなのかもしれない。
つまり、俳優部が既に座組で空気が出来ていたという中で。
スタッフさんという座組とのパイプ役になれていたように思う。
まぁ、今もなのだけれど。

今、編集の最終局面を迎えて。
実際に動いている部分はほんの少しになっていて、初めて感じる感触。
おいらの中では、海外担当さんも含めて座組だという思いがある。
海外プロモーション、国内プロモーション、公開まで。
そこでまた新しい動きが出てくるだろう。
俳優という立場ではなかなか見えてこない場所。
現場とは違う場所なのだろうけれど。
やっぱり、どう考えても、そこまでの範囲が座組だ。
視点も違うし、考え方も違うだろうけれど、作品を中心に据えたら、等価だ。
だから、いつか、海外担当さんにも、よろしくお願いしますとちゃんと目を見て伝えたいなぁと思う。
ありがとうございますと、伝えたいと思う。

さあ。
もう少しだけやろう。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 05:35| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする