昨晩、ラフミックスの音声データを受け取って、映像と合わせる。
ずれていないかなどのチェック。
飛ばしながら見ていたのに、ラストで急に泣けてくる。
別に無事間に合いそうだからとかそういう事ではない。
そのけなげな姿を観て、涙が出てきた。
2.35:1のこれまでとは違うシネマスコープサイズ。
映画館で上映されたらという仮想も十分に出来るのもあった。
この作品を観て、きっと、同じ思いを共有できる。世界中の人々と共有できる。
チェックを終えて書き出す。
メモリーのアラートが出てきたので、全てのアプリケーションを閉じて。
H.264に書き出す。
字幕製作会社に納品できる最後の映像になるはずだ。
そして、この映像がそのまま海を渡ることになるだろう。
工程としては、まだ残っている。
効果音のチェック、テロップの作成がある。
その途中で、QuickTime Prores422HQで書き出して、カラーコレクション。
そして、今回のラフミックスではなく、MA作業。
どんどん作品が磨かれていくことになる。
最後に、DCPという映画館のデジタル映写機で上映できる映像にコンバートする。
DCPの規格だと、2Kスコープは、2.39:1。横が2048だから、少しだけアップコンバートになるのか‥。
実は、このアプリはDCPの書き出しも対応していているけれど、最終的にLinaxのHDDに焼かないと上映できない。
海外の映画監督はわりにDCPまで自分でやるらしいけれど、日本では業者にお任せするのが一般的だ。
そしてDCPが出来上がった時点で、それが完パケになる。
海外版と、日本上演版を、同じ編集にするのであればという条件付きだけれど。
朝起きると、エラーが出て、映像のエンコードが失敗していた。
不覚。
メモリー関連のメッセージが出た時点で、なぜ、再起動してから書き出さなかったのかと後悔。
この辺が、おいらの甘い所だ。
明け方だったから判断力も鈍っていた。
仕方がないから、PCを再起動して、再度、エンコード作業。
書き出されたデータを、ギガファイル便にアップロードして、納品できたのは13時すぎ。
言われていた最終日に、なんとか、納品できた。
納品の報告と同時に書面関係の連絡。
監督は劇団で、いつもこの書面関係は自分で書く。
いわゆる、あらすじやキャッチコピーだけれど。
通常は、作家自身が書くという事はない。
ライターが書いて、作家はそれをチェックするぐらいのはずだ。
作品の紹介文なわけだから、作家はシナリオ以上のことは書けないというのもある。
もちろん、忙しいときは代理で書くけれど、それでも、叩き台で、それに赤を入れてもらう。
だから、今回も一応、監督にどうするか確認をとって、やはり自分で書くと帰ってきた。
キャッチもあらすじも、規定文字数に編集されたり、英語翻訳される。
ライターの文面ならいざ知らず、作家がそういうものにもペンを握るなんて・・・。
監督のそういうところには、いつも感心する。
世の作家たちは、紹介の文章などを読んでは、違うんだけどなぁなんてボソボソ言ってると思うのだけれど。
直接送るとのことだから、どんな内容なのかも、ちょっとわからないけれど。
作家が書くのだから、テーマがぶれるはずがない。
その文面についていた概要の映像規格の部分だけちょっと気になっている。
あの辺は、監督は書けない。
足りなければ、おいらは補足するしかないだろう。
まぁ、〆切は明日なのだから、連絡がなければ問題なかったという事だ。
音声データの書き出し時に、なぜ、LRパン情報が書き出せなかったかが今になってわかった。
クリップごとに指定したパン情報は、そもそも書き出せない仕様だった。
トラックでかけたパンが、クリップに適用され、書き出される仕様だったのだ。
なんと、わかりづらい。
クリップにすでにかけてあるパン情報だけをコピーしてトラックに貼り付ける方法がないか検索したけれど。
それはどこにもなかった。
別のアプリケーションで、出来る方法がないか模索中だ。
色々終えて一気に脱力。
夕食を摂ると、眠りに入っていた。
ギガファイル便に保管されている7日のうちに、他に誰かに送った方が良いんだっけと考えていたのに。
変な時間に起きてしまったけれど。
実時間時間でもいいから布団に入ろう。
まだここはゴールじゃないのだから。